プロフィール

香菜

Author:香菜
大槻ケンヂ先生、narasakiなっきー、ルーク篁さま、ANGEL-TAKAさん(肉眼で確認できる唯一の天使)、クラオカユウスケさん、点々さんが大好きです。

好きなバンドはCANTA、宇宙戦隊NOIZ、えんそく、My BACTERIA HEAT IsLAND、特撮、筋肉少女帯、coaltar of the deepers、INO HEAD PARK、eversetなど。

ライブという空間が生きがい。
しかし対社会スキルが異様に低いので人が多い場所ではキョドります。すみっこで生きてます。
脳内ダダ漏れチラシの裏blogです。
生まれてすみません。
Twitterでは「ザジ」という名前です。
どちらでも呼びやすい方で呼んでくださいませ。

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ザジ、あんまり殺しちゃだめだよ。
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2017-05-20 ラッコ 新宿ReNY
ラッコ2回目のワンマンツアー、ツアーファイナル。

結論から言えば、ラッコというバンドの始動から半年の集大成的な成功を収めたライブだと、ファンとしては思った。

楽曲もライブパフォーマンスもメンバーさんのポテンシャルもフロアの熱気も。
何もかも素晴らしかった。高みを目指していく、のぼりつめていく未来が容易く想像できるような。


なのに、それなのに、私という面倒な人間は、圧倒的幸福と同時に多大な喪失感を得てしまったので、
数日間激しく落ち込んだ。その話は追って書きたい。揺さぶられながら考え抜いたことを書き残したい。



新宿ReNYという大きな会場をその場所に選ばれたということはきっと難しさも伴う決断だったのではないかと思う。

2月15日のラッコ主催イベントのMCで、てんてんさんが

「5月20日に新宿ReNYでワンマンやります遊びに来てください。正直埋まると思ってないです」
「埋まると思ってないけど、ここでワンマンやろう、って決めてたんで。やります。」

というようなことをおっしゃっていて、
埋まらないと思ってらっしゃるんだな、この人は本当に率直な物言いをなさるなあと胸が痛んだのを覚えている。

それでも印象としては、このワンマンは勝負ではあるけれど2017年後半に向けて通過点であって目標ではないのではないかな、と思っていた。
刻一刻と進化していくようなライブパフォーマンスをされているのを、このツアーを通して目の当たりにしていたから。


私はMy BACTERIA HEAT IsLANDとして点々さんを知ってファンになってからまもなく3年になる。
てんてんさんの長いキャリアの中の、ほんの3年しか観ていない。
だからわからないこと知らないことが沢山あって、知ったようなことは言えないのだけれど、
私のフィルターを通して見てきたてんてんさんへの想いは膨大な記憶や葛藤と共にあって。
「ただ曲が好きで」「歌声が好きで」
そんなシンプルな【好き】ではいられなくなっていた。

これはてんてんさんに限らずだけれど、私は、文脈を持ってバンドとアーティストご本人を愛していると思う。
切り離すことができない。私の記憶と思い入れを紡いで、勝手な理想を押し付けては物語にしてしまう。

そういった意味で、私がてんてんさんに紡ぐ物語のターニングポイントは、
2016年9月25日のRe:MBHIの最後のライブだった。
「点々さんを好きだった自分」のお葬式のつもりで参加したようなライブだった。

自分の崇拝を一旦葬って、ラッコのてんてんさんのことは一から好きになろうと思った。
実際、半年かけて、ラッコのてんてんさんのことを好きになった。
本当に素晴らしいバンドで、唯一無二のボーカリストだと思う。

それでもライブを見ている時の自分は、どこか「私が好きだった点々さん」の面影を探してしまっていた。

変わらないものもある。変わり行くものもある。
目の前のものをただ素直に受け取ることだけに夢中になれたらいいのに。

このツアーの仙台あたりから、「てんてんさんの変化・進化」について強く意識していたので、
ツアーファイナルの3日前のてんてんさんのツイートが深く刺さった。


とはいえ私はいつも、てんてんさんの発される言葉を正確に理解することができないので、
ふわりとした理解しかできていないのだけれど。

それでも「答え合わせ」という言葉はしっくりきた。
私がこのツアーで感じたことの答え合わせをしようと思った。

<2017-05-01 ラッコ oneman TOUR 2017 シドヴィシャスTOUR FINAL 『ナンシー』新宿ReNY>

先にセットリストを。

1.液体
2.幽囚谷のバッタ
3.火花を散らしたら
4.人間博覧会

MC
5.色彩皆無
6.百足
7.終焉詐欺
8.数の原理

MC
9.偽物語
10.溝鼠讃歌
11.幸甚に存じます
12.Googly eyes
13.ほろ苦ィ。

MC
14.滅亡のブルース

encore
1.溝鼠讃歌
2.色彩皆無


つらつらと覚えていることを書いてみたいけれど、この日の私は視覚的な記憶をほとんどできなかったように思う。
だからこの先書けることなんて自分の感情の動きくらいしかない。

ただひたすらにてんてんさんを見ていて、その他のことはほとんど見えなくて。
それなのにてんてんさんがどんなパフォーマンスをされていたのか、その機微すらふわっとしか覚えていないのは、
てんてんさんの「今」を見せつけられたからだと思う。ただ、圧倒されていた。

頭から湯気でも出そうなほどに髪を振り乱しながら、鋭い目をして歌う姿がとても美しいことに心を奪われて。
これが、今の、てんてんさんだ。鮮烈に見せつけられた。
一瞬一瞬の輝きが眩しすぎて、脳が処理できなかった。ただただ、誰よりもかっこいいボーカリストだと思った。

そして同時に、ステージで輝きを放っているのは、あの頃私が好きだった点々さんではなかった。
半年かけて理解してきたことを、思い知らされた。

外の世界から、透明な膜を通してその空間を見ているような気持ちになることがよくある。
私はそこにいてそこにいない。ただ、てんてんさんの声だけが。私をこの世界につなぐもので。
ただぼんやりと光景を見ていることしかできなかった。

この日のてんてんさんはとても「強く」あった。
もしかしたら弱さを内包したしたたかさ、であったのかもしれないけれど、私にはそう映った。

オーディエンスの目を耳を惹きつけるだけでなく、もっと力強く手を引くような、そんな強さ。

あの頃私が好きだった、周りにどんなに人がいてもまるで世界にひとりぼっちみたいに、
深く孤独の底に沈んでいくように、泣いているように歌う少年ではなく。

少年みたいな純粋さと青さを持ったまま、もしかしたら私の想像以上に大人になられたのかもしれないって、
どこか寂しいような気持ちで思った。

生き残るためには強くならざるを得なかった少年が、死に物狂いで武器の使い方を覚えるように。
この人はさらに遠くまでご自身の音楽を届かせるため、響かせるために、新しい力を得たんだ。

変わったものと、変わらないものと。それは主観の話だから、変わったのは私自身なのかもしれないけれど。
絶対に変わらないものがあるとすれば、てんてんさんの純粋さ。
てんてんさんの言葉はいつもまっすぐで。
どうしてこんなに嘘がつけなくて、不確定な約束ばかりしてくださるのだろう、と思うことがよくある。
直視できないほどに眩しい。


禅問答のような前置きはここまで。ライブの話をしたい。

開演前、会場のSEはトム・ヨークのアルバムが流れていたのだけど、これはメンバーさんではなくPAさんのセレクトだったらしい。(スタッフさんのツイートより)

定刻18時からさほど遅れることなく、ステージの幕前に白いスクリーンが降りてきて、客電が落ちた。
今日は夏のツーマンツアーの共演バンドが発表されるということ、そのほかにも何かしらの告知があることは予告済みだったので、
きっとその発表だろうと思ってどきどきしていた。
結果、本当に盛り沢山な告知内容で、2017年後半のラッコの本気というか生き急ぐような勢いを感じた。

主催ツーマンライヴ『夏の陣 一騎打ち変』の詳細発表
6月28日(水)発売『溝鼠讃歌』収録曲発表
6月28日(水)発売『溝鼠讃歌』に収録の【液体】のMV初公開
ワンマンツアー『冬の陣 単独武者修行 収穫変』発表
振舞い、弐 大盤振舞いに備え、毎週値下がり単独公演
・振舞い、参 大盤振舞い!!1周年記念単独公演
※リンク先はラッコ公式blogで、下の2つだけまだラッコ公式では更新されていないようなのでViSULOGの記事です。

発表の順番は定かではないがこんな内容で、あまりの情報量の多さにくらくらした。
ついていけるだろうか。でもこのバンドの進化の過程に、できる限り立ち会いたいな、ということを思ったりした。

それにしても、既存曲のMVを作って新作の特典的な映像にすることは珍しいと思うのだけれど、
これは英断だと思った。
「液体」はラッコでも屈指のライブチューンで、ラッコを聴いたことがない人にも刺さりやすい曲だと思うし、
この曲が収録されているマキシシングル「虫入りチョコレート」は収録曲すべてが名曲で、
全曲試聴動画などがなく拡散されづらいのが惜しかったと思っていたので。
今回のことをきっかけに広まるといいなと思う。というわけで貼る。


告知映像の流れとしては最後にこのMVが少し流れて終わり、だったかと思う。

ステージの幕が開くと、聴き慣れない登場SEが流れ、ステージ際の数カ所から垂直に白煙があがる特効。
まだ薄暗いステージに、Ivyさんとhigiriさんがつい先ほど映像で公開された、新衣装で登場され、悲鳴のような歓声があがった。
続いてSANさんとmilkさんが登場。SEに合わせて徐々に楽器の音が増えていき、
ゆるやかに、演奏が始まる1曲目につながるような音色にシフトしていったような気がする。

Ivyさんが、ベースが前面に出るようなフレーズを奏で始めたので、ここから液体に繋がるのかなと思ったらそのとおりだった。

一番最後にてんてんさんが上手袖から登場される。
まっすぐにステージセンターに進み、マイクスタンドに手をかける。


1.液体

やはり1曲目は液体だった。MVを作るような代表曲だから、この節目のライブの1曲目にはとても相応しいと思った。

<今 流行りのデトックス>

その印象的な冒頭を歌うとすぐにマイクスタンドからマイクを外す。
そこから先は、広いステージを転げ回るような勢いで動きながら歌うてんてんさんだったと思う。

てんてん「ツアーファイナル、始めようかー!」

確か1曲目の曲中でそう叫ばれていたと思う。その一声だけで、射抜かれるような気持ちになった。

ラッコのてんてんさんは、ぎらぎらとしていて時に噛み付くみたいだから、動物的なものを感じる。
野生的で獰猛な。

この曲は本当にライブ映えする曲で、ベースが一番目立つ曲だと思うし、
リズム隊の交互のソロはぞくぞくするものがある。ギターソロ回しも華やかだ。
SANさんもmilkさんも技巧派のギタリスト様だけれどそつなくおしゃれなフレーズが多い印象があって、
それがこの曲では若干攻撃的なのがまた好き。

<誰よりも私光るわ>
のあとのhigiriさんのフレーズが頭に血がのぼるほど好き。

好きしかないな。なので映像化したのはとてもうれしいしこの魅力が伝わるといいなと思う。

てんてんさんの歌詞も才気走るという表現がぴったりだ。てんてんさんの言語センスはもっと評価されてほしい。
<刃物あて裂け目チクチク 血管ハイウェイノンブレイキ>
<ステマの様にみんな歌う こんな歌嫌い>


なんだろう、この曲のシャウトするところ以外で、メロディーを歌うてんてんさんの声はほかの曲と少し違う。
少し気怠さが勝っている気がするし、それがまた歌詞を引き立たせるから、背筋がぞくっとするのかもしれない。

アウトロで演奏が高まっていく中、てんてんさんは不敵な笑みを浮かべながらマイクのコードを持ってぐるぐると振り回していて、ああ、てんてんさんらしいなと思う。
そして楽器隊が一瞬の溜めのあとに音を揃えるタイミングで、てんてんさんもぱしっとマイクを空中でキャッチする。

この人のステージングはどうしてこんなに神が宿るんだろうな、と思うことがよくある。
たとえば指先の角度、目線の流し方。
何もかもが「正解」でしかないと思う。音楽の神様に愛されすぎている。


2.幽囚谷のバッタ

イントロでこの曲だと気付いた瞬間に、序盤からとんでもないことになったなと思った。
1曲目、2曲目と、勝負曲を豪速球で投げつけられるように感じたことは覚えている。

それは主観が入りすぎだけれど、実際凄まじい曲だと思う。
テンポが曲中に切り替わって雰囲気ががらりと変わるところとか。
噛み付くようなてんてんさんのシャウトは、この日は本当に切れ味を増していた。


3.火花を散らしたら

イントロに入るとほぼ同時にてんてんさんが客席を見下ろしながら低い声で手拍子を促す。

てんてん「お手を拝借。」

率直な話、最初の音源「怪しい眼鏡屋さん」初回盤の収録曲が発売当時の私の心情と相まってほとんど好きじゃないんだけど(ライブで聴くとかっこいいなあとかは思うけど、家では今も聴かない)
最初に好きかもなあと思ったのは、「水眼鏡」が二つ名のこの曲だったな、と思い出した。Ivyさん作曲。

少し歌謡曲っぽいというかこういうのなんていうんだろう、メロディーに哀愁があるようなところと、
あとは歌詞がてんてんさんだなあいかにも、と思ったので好きだった。

<灰色になった灰の地歩く いつかの業火で枯れた胸です>

<氷菓子のようなこの世を舐めまわせ 溶けきれば泳いで行くよ 水眼鏡破裂する其処へ>


この「其処」は「底」でもあるんだろうなあとか。
ここだけ抜粋すると意味不明なのでぜひ歌詞カード読んでいただきたい。


4.人間博覧会

曲に入るまでの短い暗転の間に、てんてんさんがマイクスタンドをセットされているのが見えた。

<毎日が人間博覧会 競うように 虚像と知りながら 踊らされる君は>

の後半の部分で、腕を横に広げ、肘先をがくんと垂らす。
操り人形のように。

この曲を歌われる時にてんてんさんの醸し出される切なさが好きだ。
最近お立ち台として使用されているWEEDのスピーカーキャビネットに、座り込むようにしたり膝をついたりする姿に、胸が締め付けられる。

私にとっては、こういうところが、あの頃の点々さんというか、変わっていない部分なのかもしれないな、と思う。

てんてんさんの強さも弱さも愛せたらいいのに。

私はてんてんさんにずっと「孤独さゆえに儚くて」「消えてしまいそうな」
そんな弱さのままでいてほしかったんだろうか。残酷な話だ。

ここでMC。
内容や言い回しは正確ではないけれど。

てんてん「ラッコワンマンツアーファイナル新宿ReNY、お越し下さってありがとうございます。」

てんてん「わざわざチケット買って、ライブ会場まで足を運ぶのが面倒だなって思われる時代だけど、今日この場所を選んでくれて、ラッコのために1日使おうと思ってくれてありがとうございます。」


てんてんさん・・・。最近いつもおっしゃっている気がする。
ラッコを選んでここに来てくれてありがとう、という意味のことを。

選ぶことは生きること。選ばれないことは死ぬこと。私はこの先もてんてんさんから目を離さずにいられるだろうか。
必死になることを本能が拒むような時期を越えて、今はもっと必死になりたいと思っている。

てんてん「みんな、抱えてるものとか辛いこととかあるよな?今日はここに全部ぶつけてこいよ!そしたら俺がそれ全部、ぶっ飛ばしてやるから!!」

今日はここに、と言いながら、客席の上空あたりに向けて手をかざしてらした。
なので私は、空間に漂うもやもやとした暗いオーラを、てんてんさんが吹き飛ばしてくれるところを想像した。

最近のてんてんさんは本当にそれぐらいの強さがある。
聴いていてひりひりするような歌声なのは変わらないのだけれど、痛みの質が変わったとでも言おうか。

傷口を開くようにして歌う人だと思っていたけれど、それよりもっと、
がむしゃらに傷だらけになって立ち向かって、強く手を引いて一緒に行こうとするような。


5.色彩皆無

あー。ラッコ始動時に最初にMVが公開された曲なので、否が応でも当時のことを思い出すし、
それは私にとっては苦い記憶だ。情報解禁日から今日までの記憶が走馬灯のようにぐるぐると廻る。
そんなこんなで、この曲のことは一番苦手だし、ライブでも苦しくなりがちで。
いつか和解したいと思っている。曲に罪はないのにごめんねという気持ち。


6.百足

この日の百足、とてもよかった。higiriさんのドラムの好きなところも堪能できた。
てんてんさんの声もよく通って、歌詞を飛ばしてしまいがちな曲だと思っていたけどしっかり歌い上げてらして。
声に宿る気迫がすごかった。

てんてんさん、肺活量あげるトレーニングなさってるのかな、とツイートで見て思ったけれど
こんなに声量が上がったのだからきっと続けていらっしゃるんだと思う。

てんてんさんは私が好きになった頃からずっといい声をしてらしたし、
ご自分では「歌が下手」とおっしゃるけどそんなこと全然なくて、
いろんな歌い回しができる人でそつなく上手くて。

でも声量とか持続性は不安定なところあるかな、でもそれも味だよなーなんて思っていたのが嘘のように、
本当にボーカリストとして進化されているんだなって思い知らされる。
技術があることは説得力につながると思うから。
音楽は理屈じゃないかもしれないけど(実際、歌が上手くなくても響く人はいるし)
てんてんさんの努力が、さらにたくさんの人に歌が届くきっかけになるといいなと思った。


7.終焉詐欺

横モッシュ曲ですね。横モッシュをしていた以外の記憶がありません。
嘘です、折りたたみしていた記憶もあります。

あ、サビは横モッシュじゃなくてぐちゃぐちゃモッシュだ。
私はくるくるモッシュ出身なので(出身ってなんだよ)
腕をまっすぐあげてぽよんぽよんしてるんだけど、ラッコはもっと激しい雰囲気だろうか。


8.数の原理

会場限定シングル。ラッコの音源としては現状一番新しい。
この曲が私はとても好きで、ラッコは音源が出る度に前作を凌駕していくような勢いがあるのが本当にすごいと思う。

激しいAメロの歪んだギターの音が好き。弾かれているところをちゃんとライブで見たいと思っているんだけど、
なんで記憶がないんだろうと思ったら、きっとその部分サークルモッシュしてるわ。だからか。
リフが印象的なんだよなあ。ハーモニクスで出してるのかなみたいなキュイーンとした高音にもわくわくする。

<暴かれたこの世は灼熱地獄 僕はまだ土の中>
<命令されて 生きるよりも 知らず喰われるよりも 好きな事やりつづけ死ねるなら短命でいいさ>


ああ。てんてんさんだなあ。「短命でいいさ」のあたりが特に。
てんてんさんは早逝のカリスマにきっと憧れがあるのだろうけれど、生きる事を選んでくれたロックスターだから。

若くして死んだ人は美しいままで変わらなくて。生きている人は老いながら変わっていかざるを得ない。
生きて歌い続けて、ステージに立ち続けることは覚悟が必要なことで、尊いことだ。

私は、点々さんの儚さを愛しすぎたのだと思う。
目の前で力強く歌うてんてんさんに圧倒されながら、私が自分のフィルターを通して見ていた幻影のことを考えていた。


2回目のMC。

てんてん「・・・話すこと考えてあったんだけど、全部忘れちゃったな。えっと、本当に、今日ここに来てくれてありがとうございます。」

てんてん「頭おかしいこと言ってると思われるかもしれないけど、世の中に対して違和感感じることが色々あるじゃん?なんかおかしいな、って。え、ない?あるよね?」

てんてんさんのお話はいつも唐突だ。
そして客席に同意を求めて、反応が悪いとわかりやすくあわてるところとか、本当にてんてんさんらしい。

てんてん「その違和感、大事にしたらいいと思うんだよね。それを何年も抱え続けてたら、いつかそれがその人の個性になると思うし。・・・はい、何が言いたいかわからなくなってきたのでやめまーす!(笑)」

そういうところは本当に、全然変わらないな。
訥々と語られるのに突然、何が言いたいかわからなくなったってやめちゃうの。
私はてんてんさんの昔のことは知らないけれど、きっと昔からずっとそうに違いない。

てんてん「言いたいことは全部、曲に詰まってるってことです。次の曲、気持ち込めて歌います。・・・『偽物語』。」


9.偽物語

てんてんさんは気持ちを込めて、とかこの場にいる全員に届くように歌う、とか、そんな不器用なくらいストレートなことをよくおっしゃるけれど、それにまったく嘘がない人だ。

<似たような偽物語続いてゆく世界で>

歌詞でいうとこのあたりの変拍子、というのかな、あの変わったリズムのパートを聴くたびに、
ラッコは全員がハイプレイヤーだなあと感嘆する。ライブで聴いた時のグルーブがすごい。

<遺書として残したなら・・ 多少は信じて貰えるのかな>
<沢山の人を裏切ってしまった、これは最後の泣き言>


いつもながらこのあたりで例外なく泣いてしまう。
「怪しい眼鏡屋さん」初回盤の最終楽曲だったこの曲は、てんてんさんの決意がにじんでいて辛い。

Re:MBHIの最後のライブを、点々さんを好きだった自分の弔いにしようと思って参加した気持ちを思い出してしまう。
そうやって私はこれからも色眼鏡で、自分にしかないフィルターで、てんてんさんが私が求めている姿をしているかどうか、確認してしまうのかな。

てんてんさんが拳をあげるように煽るのを、まったくもって無視しながら、そんなことを考えていた。
頼む、泣かせてくれ。という気持ち。


10.溝鼠讃歌

6月に発売のワンコインシングルの収録曲。
この日がライブ初披露、かつ動画などの公開もなかったので、タイトル以外の事前情報はなく、
ファンへのまったく初めてのお披露目だった。

イントロの歪んだギターがぞくぞくするほどかっこよかった。
そんなことに気を取られて、また歌詞が気になって、メロディーには集中できなかった。
どぶねずみ、を漢字で書くと溝鼠になることにようやく気付く。
それはつまり、偽物語に通じる気がする・・・
ドブネズミみたいに美しくなりたい。見えない自由がほしくて見えない銃を撃ちまくる。
考えすぎかな。

しかし本当にかっこいい曲だった。
これもすごいライブチューンに育っていくんだろうな、と思いながら聴いていた。


11.幸甚に存じます

<君のせいにせず 生くと決めたからさ 運命よそこを退いてくれ>

普段よりも噛み付くような歌い方に聴こえた、そんな気がした。

<うかれた様子でいらっしゃるところ誠に恐縮ではございますが ご逝去あそばせていただければ幸甚に存じます>

吐き捨てるような地声から、「ご逝去あそばせて」あたりでなめらかに高音にあがっていくような、てんてんさんの声の表現力。

私はてんてんさんの一挙手一投足まで偏執的に目で追うタイプのファンだから、
歌いながらどんな仕草をされていたかとか上手にいたとか下手にいたとかもおおよそ覚えていたりするのだけれど、
不思議とこの日は本当に、音や歌い方の記憶はあるのに視覚の記憶が薄すぎる。
唖然としながら呆然としながら、ただただ目を見開いていたんだなあと思う。


12.Googly eyes

サークルモッシュ曲にして逆ダイ曲だ。逆ダイのループを数回やったところ、てんてんさんがひぎりさんに合図して演奏をストップする。

てんてん「平しゃべりまーす、あ、俺、平って言うんですけどちょっとしゃべります。残り3曲しかないです。今日アンコールやるつもりないんで、出し切ってください。」

てんてん「俺らのワンマンなのにこんなこと言うのもおかしいかもしれないけど、ここで暴れないでどこで暴れるんだよ!今日来てみたけどなんか違うなっていう人は今は休憩時間にしていいから。ロビーでて煙草吸っててもいいしドリンクカウンター行っててもいいし、ここで寝そべってても別にいいよ怪我しないなら。」

あー。てんてんさんだなあ。てんてんさんだよ。暴れないなら帰れよ、じゃなくて休んでたらいいよなんだもんな。

そして次の曲にいく前に、隣の奴と手つなげー!と煽る。ということは、あの曲か。


13.ほろ苦ィ。

二人組になって、という煽り方じゃなかったので、横一列に手をつなぐ形だったと思う。

冒頭でヘドバンをしなければならないのだけど、SANさんがワウペダルを踏んでおりますので、ヘドバンせずに眺めさせていただければ幸甚だな、と思いながら。
やっぱりギターソロはワウなしverだったけど。ワウ使われる曲増えますように。


てんてん「今日は本当にありがとう。静かな曲のときでも、楽しそうにしてくれててもいいし、好きに見てくれたらいい。ライブの時は、空気読めない奴ほど空気読めてると思ってるから」

てんてん「次で最後の曲です。今の世の中に一番必要な曲だと思ってます。『滅亡のブルース』」



14.滅亡のブルース

この曲で終わるんだな、と思った。それはとても美しすぎる幕引きで。

滅亡のブルースは私がラッコの曲の中で一番好きな曲で、
初めて聴いた日から、てんてんさんがこの歌を歌われる限り、私はてんてんさんのことを好きでいるだろう、と思った曲。
だから歌詞もメロディーも大切に思っている。ライブで聴ける時は全身で受け止めようとしている。

<目立って生きて 殺される人がいる うまく逃げる 我先に逃げ出したい>

殺される人がいる、の部分を音源とは違う歌い回しをされていて、それがふっと刺さった。

<あの頃あの瞬間だけを 切り取っては頭蓋骨の内側に貼りつけ 1人眺め迷う>

オクターブ下げで歌い初めて、切り取っては、のあたりで本来の音程に戻されていたと思う。
どのフレーズをとっても本当に好きで、ずっと脳内で歌詞とメロディーをなぞりながら、聴き入っていた。

<君が放棄した世界 僕が壊すよ>

この日は歌詞を変えず、音源どおりに歌われていた。

世界を放棄した「君」は、この世界にはもういないんだろうか。そう思いを馳せてはとても胸が痛くなる。

私は、私の中の17歳は、世界を壊してくれる人をずっと待っていて。
てんてんさんに限らず、世界を壊すことを歌にしてしまう人にとても弱い。

現実の私は、そんなに不幸じゃなくて、世界は壊れなくてもいいんだけど、
それでもてんてんさんの音楽が届かない響かない世界は嫌い。早くひっくり返して、壊してほしいな。
とずっと思っている。

その最後の歌詞を歌い終えると、てんてんさんは静かに上手袖に退場していかれた。
まだアウトロの残響が残る中、ステージの赤い幕が下りてきて、バックライトで照らされたメンバーさんのシルエットが浮かび上がる。
それはとても美しい演出だったと思う。私は嗚咽に近い泣き方をしていたのであまりちゃんと見ていられなかったけれど。


この曲で終わるのはとても美しいと思ったし、アンコールはやるつもりがないとおっしゃったけれど、
少しでも長く、1曲でも多く演奏してほしいと思うのもまたファンの性だ。

てんてんさんの言葉のせいか、一瞬の躊躇いのような空気があったけれど、アンコールがかかる。
てんてんさんは本当に、アンコールをしないと決めたら頑なに登場されない時もあるので、
祈るような気持ちだった。


encore

アンコールに応えて最初に登場されたのはSANさんとIvyさん。
SANさんがワウペダルを駆使したアドリブっぽいソロを弾かれて、非常に高まった。ワウが気狂いレベルで好き・・・
そしてIvyさんが、声に出さずにジェスチャーでSANさんに、ステージセンターで弾くように促すのだけど
SANさんがエフェクターボードを指して、これがあるから行けないよという仕草をする。
するとIvyさんが大丈夫大丈夫!任せて!というようにしてSANさんを送り出し、
SANさんの演奏に合わせて手でワウを操作するというなんともめずらしい場面があった。

うん、なんかよかったです、ありがとうございます・・・ワウ好きやねん・・・。

そのあとはmilkさんが登場されてロックの定番フレーズ的なものとか(あれなんだっけ、レニークラヴィッツ?←違うわ、リフ思い出したけど曲名が出てこないので音階で。ラドレファレドレーソーファーミードーレーみたいなリフ!だよ!
アドリブソロとかを披露されるんだけど、higiriさんがなかなか登場されないのを気にするようにしてわざとらしくドラムセットを何度も振り返って、「higiriー?!」と叫んでらした。

そしてhigiriさんとてんてんさんも登場。

てんてん「アンコールありがとうございます。せっかくなんでもう一回、新曲やります」


1.溝鼠讃歌

1回目の時に気づかなかったのか2回目のアドリブなのかわからないけど、SANさんが曲中でワウペダル使ってらしたのでもうそれが気になって気になって。
アドリブじゃなくてそういうフレーズなんだったらいいな・・・また見たいな・・・
ワウが好き・・・震えるほど・・・なのでそれ以外の記憶がない。


てんてん「年末のワンマン、必ずソールドアウトさせます。そして来年もしもここでやる時には、もっとパンパンにするから!!」

ああ、まただ。そうやって子供みたいに純粋な約束をしてしまう、てんてんさんはそういう人だ。
そのまっすぐさを愛するし、ひりひりするような気持ちで見守ってしまう。


てんてん「アンコールで呼んだからにはさあ、準備できてるんだよね?すごいもの見せてやるから!すごい景色作ろうぜ!」


2.色彩皆無

そうか、アンコールはこの曲で最後なんだ。やっぱりラッコの記念碑的な曲なのだろうし、節目の日の締めくくりにはふさわしいのかな。
本編最後が私の一番好きな曲で、アンコール最後は私の一番苦手な曲か。なんて考えてぼーっとした。


歌い終わると他のメンバーさんより一足早く、足早に去っていってしまうのは本編と同じだった。
客席をすっと一瞥して。思い残すことはない、というような穏やかな笑みを浮かべているようにも見えた。

メンバーさんが一人ずつ退場されていって、最後に残ったhigiriさんが、バスドラムを乗り越えてまっすぐにステージ前方に出てこられた姿が印象的だった。


ライブ感想はここまで。いくつかツイート引用。







てんてんさんもメンバーさんも好き。ラッコはいいバンドだと思う。
まだ見たことがない人にも伝わってほしいな。


全体的に、ライブの感想というよりは私の精神論みたいになってしまったけど。
もし最後まで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。

読了のしるしに拍手ボタン押していただけたらよろこびます。
あーラッコとてんてんさんをお好きな人が読んでくださったのかなって思えるので。


20日のライブを終えてから数日間を悶々と過ごして。
直後の勢いで書き終えてしまわなくてよかった。
そうしたらもっとひどいことになっていたと思うので。精神的自傷が止まない。

少し頭が冷えたので、冷静さも持って振り返ることができた。
(この内容で冷静???頭大丈夫か???と思われるかもしれませんが、大丈夫じゃないです。)

何度も、もう無理だと思った。
大好きだけれど、大好きゆえにこんな風にぶちのめされて、大好きなのに素直に受け取れないなら、
私のフィルターと物差しでしかてんてんさんを見つめられないなら、手を離すべきだと思った。

それでも私はてんてんさんの音楽が必要で。まだもう少し、支えでいてほしい。

こんな厄介なファンでいることへの罪悪感は凄くあるけれど。
血反吐を吐くようにして、のたうちまわりながらも、好きでいたいです。

まっさらな気持ちでてんてんさんのパフォーマンスを見つめられるように、なれたらいいな。


本当に本当に、ラッコはすごいバンドで、てんてんさんは唯一無二のカリスマ性を放つロックスターだから。


この人は歌うために生まれてきた人だと静かに悟ったあの日から、
その気持ちだけはずっと揺るがないです。

その音楽が、歌声が。
沢山の人に、届くべき人に、届きますように。

祈っています。


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【2017/05/24 23:58】 | ラッコ | トラックバック(0) | コメント(0)
2017-05-14 CANTA 西川口Hearts
CANTA15周年春ツアーファイナル。

このツアー、結局赤坂BLITZとファイナルしか行けなかったけれど、
CANTAの楽曲やライブの自分の中での安定感をひしひしと実感するような時間でした。

都合の良い願いだとはわかっているけれど。ずっとそこにいてほしい。

私の心の奥の仄暗いところで、ずっと灯をともすようにして、私のそばにいてくれる音楽。
どうか私の「正しさ」の核にいてほしい。そう祈っています。

<2017-05-14 西川口Hearts「春CANTA'17 Kissを初めて甘いと感じた、それは15の春でした」ツアーファイナル>

看板が見当たらなかったのでチケットの写真だよ。

まずは使用ギターとセットリストを。

【KG-ペイズリー】
1.FEEL YOUR LIGHT
2.Tonight3

MC
【KG-TRIUMPH V】
3.Love Fixxxer
4.Are You Ready?
5.No Doubt, No Life!

MC
6.Campanella
7.Madness

MC
8.金木犀
9.Everyday
10.My Dear Friend ~世界は寂しいで出来ている~

MC、メンバー紹介
【KG-ペイズリー】
11.Virginity
12.NATURAL BORN FIGHTERS
13.HEAVEN’S WAITING

MC
14.EVERYBODY NEEDS SOMEBODY

encore
【KG-ペイズリー】
1.Bound for Freedom
2.止まらない心の詩
3.春の嵐
4.ア・ソング フォー ジ アダルト


きわめて個人的なことで(というかこのblogは脳内の垂れ流し以外のことを書くことはないわけですが)
1年ぶりに最前列でCANTAを観て、かつ下手側にいたのは何年ぶりだろう、というレベルだった。
見切れそうなほど端っこだったけれど、運指もピッキングも、足元のスイッチ操作もよく見えて。
Rocktronの青色のフットコントローラー。
【BASIC】【SOLO】【CLEAN】【MUTE】などのラベルが貼られているスイッチを、
たかむらさんが曲中や曲間で操作されるのをどきどきしながら見ていた。

ギタリスト様の所作のひとつひとつにとても憧れる。
もうずっと、CANTAのライブは後ろから眺めることが多かったしそれで充分に満足だったけれど、
指先の動きひとつ、足元の操作ひとつにこんなにときめいてしまうという経験を久々にできて、
それがとてもうれしかった。

CANTAの音楽は私の精神のとても深いところに刺さっているので、ライブの度に精神世界に入ってしまうようなところがあるし、
聴きながら号泣していることがとても多いのだけど、この日は泣いている余裕すらないほど、ひたすらにたかむらさんを、ギターを弾かれる姿を見つめていた。

ブリッジミュートするときの手の甲の角度とか、ハイフレットを押さえる時のネックの傾け方とか、そんなことを。
何もかも美しいと思って眺めていられることが幸せだった。

間違いなく、私の新しい扉を開いてくださったのはたかむらさんで。
それまではギターがこんなに美しいものだと知らなかった。
だからずっと、私の心の特別な場所にいてくださる人です。

そんな視野狭窄でふわふわとした記憶しかないので、書けることと言えばMCのことくらいだけれど、
あの日のしあわせな記憶を、少し書き残します。
ライブのレポートではまったくなくて、私の感情の動きの記録みたいなものです。
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【2017/05/20 01:19】 | CANTAライブ感想 | トラックバック(0) | コメント(0)
2017-05-06 ラッコ HOLIDAY NEXT 名古屋
シドヴィシャスツアー地方ラスト。

私にとっては3ヶ所目のこのツアー。新横浜、仙台、と熱を帯びていって、決めかねていた名古屋も結局は参加することにした。

最初に宣言しておくけれどこの日の記憶が薄すぎるので、ライブの感想というよりはポエムにしかならないです。
小さなこだわりで、このblogを始めた時からずっと、ライブの感想のことをレポートと自称したことはない。
自分の感じたことしか書けないから。そして今回は感想ですらない。中二ポエムです。


前日の5月5日もラッコは名古屋でイベント出演があったけれど、私は行かなかった。
東京で、LAID BACK OCEANのワンマンがあったからだ。
LBOのボーカルはてんてんさんが大好きなYAFUMIさんで、ピアニストは私の大好きなSYUTOさんだ。
てんてんさんがツイートで熱く語ってらしたYAFUMIさんのゼリ→時代の楽曲、「おもちゃのピストル」の演奏もあって、
とてもうれしかったし、てんてんさんにも聴かせたかったなあなんてぼんやり思った。
ジャンルも違う別の道を進まれているけれど、てんてんさんとSYUTOさんは盟友だと思っているし、
私はお二人の道を両方見続けていきたい。

胸に熱いものを抱えながらのLBOからの帰り道、てんてんさんのツイートを見て泣きそうになった。

仙台からの体調不良を引きずられているようだった。
悔しい時に悔しいと言葉に出せる真っ直ぐさこそがてんてんさんで。

だからこそ本当に、もどかしさや悔しさが推察されて苦しくなった。体調も心配だった。
そしててんてんさんが苦悩されているその日の空間に、私はまた存在できなかったんだなあと思った。

いつもそうだ。てんてんさんを呼ぶ声が少しでも多い方がよかっただろう日に私はいつもそこにいない。
世界で一番好きなボーカリストなのに、てんてんさんを最優先にして一番に選ぶことができない。

てんてんさんを好きな人は一途な人が多いのだろうと思うし、
てんてんさんもまた自分だけを見てほしいタイプのアーティストだと思っている。

私はまったくニーズに沿わない消費者であるということ。度々痛感させられる。

どこか喧騒を遠くから眺めるような立ち位置で、ステージの上で輝くあの人を見つめる。
そんな距離感が似つかわしい。私はそこにいて、そこにいない。外界から眺めているようなものだ。

その疎外感に苦痛はない。ただ、てんてんさんが作りたいであろう一体感から遠ざかっていることへの罪悪感だけはある。

そんなことをぐるぐる考えていた。

ワンマン当日になってもてんてんさんのTwitterなどに動きはなかった。
もしも、すごく体調がよろしくないのだったらどうしよう。
いや、ライブまでは体力を温存されているだけで回復されているのかもしれない。
答えの出ないことを考えすぎて精神的に具合悪くなりながらライブハウスに向かった。

<2017-05-01 ラッコ oneman TOUR 2017 『シドヴィシャス』HOLIDAY NEXT 名古屋>


冒頭にも書いたけれどライブの記憶が薄い。
ヘドバンも拳もせずただただ泣いていたからだろうか。
最後列の薄暗いところにいたので、演者からも見えないし他のお客様の迷惑にもならないだろうという甘え。

ただひたすらに、美しいものを見て泣いている日でした。そうできることがしあわせだった。
私はからっぽで何もなくて、受け止めるだけで精一杯で。その空間のすべてが愛おしかった。

開演ぎりぎりの時間に滑り込んだ私が開演まで少し待ったような記憶があるので、開演時刻は少し押したのだろう。
場内のSEはいかにもヴィジュアル系らしい曲が流れていて、もしかしてと思ったらやはり名古屋系といわれるバンドの曲で固めてあったようだった。

仙台では板付での登場だったのに対して、この日の名古屋は開演時刻になると照明が落ち無人のステージの幕が開いて、
いつも登場SEに使用されている曲が流れ出した。

最初にhigiriさんとIvyさんが同時に登場される。リズム隊コンビ。
続いてギター隊コンビのSANさんとmilkさんがほぼ同時に登場された。

楽器のセットが終わり、演奏にすぐにでも入るような緊張感の中、ゆらりとてんてんさんが登場された。
まだ薄暗いステージで発光するように。空気が色を変えるのを目の当たりにするようだった。

そう、これが、てんてんさんだ。

オーラというものが目に見えるものだと錯覚させてくれる。

この日は登場時から殺気立つような鋭さを全身から放っていて、一瞬で心臓を射抜かれたけれど、
それがもしも、てんてんさんがご自身を極限まで追い詰めて、研ぎ澄まされた時に発現するような、辛さを伴うものだったら。という想像を同時にしてしまって、背筋が冷えた。

そういう時のてんてんさんを何度か見たことがある。
とても美しくて、どこか痛々しくて、儚くて。

結論から言えば、この日のてんてんさんは私の想像よりずっと人間らしい強さを伴ってらした。
どこかプリミティブでもあったかもしれない。内なる衝動に突き動かされるように。


1.数の原理

1曲目からこの曲なんだ。会場限定発売のシングルで、ラッコの曲で一番新しい曲。

マイクスタンドに手をかけて歌い始めたてんてんさんはやはりぞっとするほど美しかった。

Aメロの英語パートでシャウトする鋭さと、サビの日本語パートのメロディアスさの対比が好きで、
ライブチューンだなと思うけれど、何よりもやはり歌詞のメッセージ性がてんてんさんらしすぎて泣けてくる。

<暴かれた世は灼熱地獄 僕はまだ土の中>

この、てんてんさんの歌と空間系の音響以外は落ちる部分というのかな、鳥肌がたった。

<命令されて 生きるよりも 知らず喰われるよりも 好きな事やり続け死ねるなら短命でいいさ>

「命令されて」の部分でふっと途切れるようにして、疾走感のあるパートに切り替わる瞬間の、
緊張感を伴うような切実さが、音源で聴いていてもとても好きなのだけど、ライブで聴くと気が遠くなりそうになった。

気が遠くなるというか、刺さりすぎてくらくらするようなことってあるんだなと実感させられるというか。
好きだった。

というかこの曲ほんとにかっこいい、てんてんさんだけじゃなくて全員もれなくかっこいい。
AメロのギターのリフとかBメロの歪みとか、最高じゃないか・・・。

曲が終わり、暗転というかスポットライトが落ちたステージで、てんてんさんが上着を脱ぎ捨てるのが見えた。
華奢な体型なのに逞しい肩を、いつも眩しいと思う。

うつむきがちに、息を整えるようにして。
曲間のほんの少しの時間に垣間見えるてんてんさんの真剣さはとても鋭利で、それを美しいと思いながら見ていた。


2.火花を散らしたら

ヘドバン曲の時のてんてんさんの表情が好きで、ヘドバンせずにぼんやりと見てしまう。
煽ったり見下ろしたり、満足そうに口角をあげて微笑んだり。

そしてライブだとこの曲のギターソロがすごいかっこよさだなと毎回思う。
milkさんの多彩なギターの中でも、この曲のソロは特に痺れるものがある。


3.幸甚に存じます

曲に入る前にてんてんさんが「名古屋ー!声出せるよな?!」とか煽ってたのこの曲だったかな。
名古屋でラッコを見るのは私は2回目で、地方で見るラッコ自体まだ新鮮なのだけれど、
いつも人も多いし声も大きいし、名古屋は熱いなあという印象。

この曲あたりで、てんてんさんの体調をひたすら心配していた私の緊張もとけてきたような気がするけれど、
元気じゃーんって安心したというよりは、具合悪そうではないな・・・と思いつつも、
いつものてんてんさんともまた違う熱を帯びているのを感じていた。
音源と違う歌い方をされている箇所も多くて、
たとえばメロディの最後がシャウトになってるとかまるで台詞をつぶやくように変えられたりとかそんな。
その度に新鮮な驚きがあったけれど全部は覚えていられなくてもったいないな。

それとてんてんさん、ラッコ以降オクターブ下げをライブで自然に多用されるようになって、私はそれが好き。
てんてんさんの声が伸びやかでしなやかで。
何より、歌うのやめてしまうことがなくなったなあと思う。歌の世界に入りすぎて途切れることはあるけれど。


4.人間博覧会

<あぁもう優劣付けてって 自分を安売りしてしまった>

この部分がとてもてんてんさんらしくて好きだな。
「安売りして汚れた体も」という、Re:MBHIのWonderlandの歌詞を思い出したりする。

この曲だったかな、1曲目以外でも前半のどこかで、マイクスタンドを少しだけ使っていた曲があった。
1曲通して使われることはてんてんさんの場合ほとんどないと思うけれど、
スタンドごと倒れこむようにして上体を折って叫ぶ姿に滲む悲痛さが好きだった。


5.百足

この曲の静かになる部分、新横浜でも仙台でも同じ箇所ですこーんと歌詞が飛んでいたのでちょっとどきどきしながら見守ってしまっていたのだけれど、
この日の百足は完璧すぎるくらい完璧で目眩がした。

<僕等は百足歩くだけの足 知らない事が正義だといいわけする>
<だって要らないもの押し付けられる様なこの日本で 何を信じ正しい選択すればいいのか 誰に解るって言うのだろう>


膝をついてぺたりと座り込むような姿勢で、泣きそうなほどに悲痛な声で歌いあげるてんてんさんはやはりとても美しくて、とても好きだった。

そういえばこの曲のhigiriさんのドラムでとても好きなパートがあって、ライブで聴けるのを毎回楽しみにしているのに、
この日はてんてんさんに気を取られすぎて気づいたら終わっていて愕然とした。
うー、higiriさん・・・。

ここでMC。

てんてん「ラッコoneman tourシドヴィシャス名古屋公演、セミファイナル。・・・セミファイナル名古屋公演・・・?に、お越しくださいましてありがとうございます。」

セミファイナル、の言い方がしっくりこなかったのか、2回おっしゃったように記憶している。

てんてん「楽しんでますかー?名古屋、昨日はイベント出演もあったんですけど、悔しい部分もあったので・・・今日はその分、ぶつけていきたいと思います。ついてこられますかー?!」

てんてんさんの口から直接「悔しい」という言葉を聞くと堪えるものがあるけれど、その素直さを本当に愛おしいと思った。

客席の怒号のような歓声を聞いて笑顔になるてんてんさん。

てんてん「ありがとう。笑・・・次の曲、気持ち込めて歌います。」


6.雨の怪虫

ラッコの曲の中で2番目に好きな曲。大好きだ。
仄暗い精神性の底を掬うようにして。
傷口をひらいて美しいものを生み出すこの人が好きなんだと、強く思わせてくれる曲。

私の印象ではここ最近のてんてんさんはひたすら「強く」あったから、切なげな曲を歌う時ですらそのメッセージ性の訴え方ゆえか強さを感じる日の方が多かったのだけれど、

この日の雨の怪虫は、久しぶりに、てんてんさんを小さな子供みたいに感じた部分があった。
痛々しくて、泣いてるみたいで、ここにいるよって叫んで。ライブで聴くと音源より切実さが増す。

途中、まだ中盤なのに最後の歌詞、「乾かないならふやけて羽化したい」を歌ってしまっていたと思う。
それすらも間違えたというよりは絞り出されるようにでてきた表現のように感じた。
その部分がこの曲の歌詞の中でももっとも好きだし、思いが集約されていると思う。


7.滅亡のブルース

雨の怪虫のからの滅亡のブルースの流れには号泣するしかなかった。
ラッコの曲の中で一番好き。

てんてんさんがこの曲を歌い続けてくださるなら、私はずっとてんてんさんを好きでいられると思う。
そう思わせてくれたから、とても大切に思っている。

ほとんど目を開けていられなかったので光景の記憶はない。

<あの頃あの瞬間だけを 切り取っては頭蓋骨の内側に貼りつけ 1人眺め迷う>

<死にたいと祈る日々 だって不思議と涙が出なかった 生きる意味必死で探した>
<生きたいと祈る日々に 不思議と涙が溢れたら 壊してくれないか? そう君にしか出来ないと信じてる>

普段より、叫ぶようにして歌われる部分が多くて、胸がひっかかれるようにちりちりと痛んだ。

「君が放棄した世界 僕が壊すよ」という最後の歌詞を、この日は「俺が壊すよ」と歌ってらした。

この曲でそう言い換えているのは私は初めて聴いたけれど、ああ、てんてんさんだなあと思った。
私が好きになったMBHIの頃から、ライブになると「僕」が「俺」になり、
その他にも、言い回し歌い回しを変える人だった。

s普段の一人称になることで、現実のてんてんさんに近くなるようにも思えるし、
それをきっと意図的に選びとられてそう歌われているのだと思う。

ライブでこの曲が聴ける度に、ひとつひとつ重いものを受け取っている気持ちになるけれど、
この日はまた特別な記憶になった。


8.幽囚谷のバッタ

瞬時に泣き止まないといけないじゃん、こんな流れ。ぐすぐすしながらも目を開けた。

この曲はなんというか好きな曲であるけれどそれ以上に、血が滾るような曲。
ラッコというバンドの凄味が詰まっている曲だと思うから。叫びだしたいような走り出したいような気持ちになる。

<captured Locust>

の前あたりの、SANさんとmilkさんの交互のフレーズとか、何もかもかっこよくて愕然とする。


ここで2回目のMC。

てんてん「シドヴィシャスツアーも残すところ、今日とファイナルの新宿ReNYのみで・・・あっという間だったねー。今までだったら、もう終わりなんだ寂しいなーとか思ってたんだけど、今回ずっと楽しくて・・・バンド長くやってるけど、もしかしたら今が一番忙しいかも、くらいに予定が詰まってて。こうやって続いていくんだなあ、と思ったら、うれしいなー、って。」

そんなことをおっしゃりながら、照れたような表情で笑うてんてんさん。

続けていくこと、がもしかしたら一番尊いのかもしれないって私は思ってるから。
届くまで、どうか途切れずにいてほしいな。

てんてん「地方によっては、まじか・・・!っていうところもあったし、沢山来てくれたところもあって・・・今日の名古屋は、みんながあったかいからかな?楽しくできてます。ありがとう」

「まじか!」の言い方が素のてんてんさんだなあと思って印象的だったのでそのまま書いたけど、動員のこと。
私も人少なくてもったいないなあこんなにいいライブだったのにな、と思ったこともなくはないけど、
最初のワンマンツアーより多くなったなあと思っているので、未来には期待しかない。

そして名古屋はとてもお客さんが多かった。名古屋の人なんだろうか。
ライブという空間を全力で楽しんでいる人が多くて、それはとてもラッコというバンドの水に合っているのだと思う。
いいなあと思いながら後ろから見ていた。

てんてん「えっと、明日10時に発表があります!・・・こういうのってだいたい『今日』だよね(笑) 色々あって明日なんだって。良い発表だよ。どっちの10時かって?んーメモした時に22時って書いてるから夜の方だと思う!9時半くらいからずっと携帯持って準備してて!すげーもやもやする発表だと思う!」

もやもや?

てんてん「違う、わくわくする発表!!」

どうしたらそこ間違えるのよ、と思ったけど、もしかしたら意図的にもやもやとおっしゃたのかもしれない、
と実際の発表(対バン相手が未発表のツーマンライブシリーズ)を見て思ったのだった・・・。

てんてん「言いたいなー・・・言いたい。言いたい!!」

Ivyさんがツカツカとてんてんさんに歩み寄り、手のひらでてんてんさんの口を塞ぐ。
両手をばたばたしながら笑顔で抵抗するてんてんさん。仲良しだなあ。
解放されたあとに、ぷはー!という感じで息をして、えへへと笑うお顔も少年のようでかわいかった。

てんてん「『言いたい言いたい』ってさ、RGみたいじゃない?(笑)」

あるある言いたい、のネタのことか。あの人ベース上手いんですよね。

てんてん「早いもので、残り4曲です。4曲しかねえんだよ!!出し切っていけるか?ぶつけてこいよ!!

煽りのコールアンドレスポンスからの終盤。

常ながらてんてんさんが残り何曲です、と宣言されてからの加速度的に熱を帯びる感じ、ラッコだなあラッコのライブだなあと思う。
そして記憶がないのでこのへんはまとめてしまうけれど、
後ろから眺めるモッシュもサークルモッシュも逆ダイも、見たことがないくらい勢いがあったので、この日のフロアは本当に熱かったなと思う。

液体はいつも通り全員がかっこよくてかっこよくて歌詞にぞくぞくして殺意を覚えて、
ほろ苦ィ。はSANさんがギターソロでワウ使わないバージョンだったので、ですよねーと思いながらもしゅんとした。

9.液体
10.ほろ苦ィ。
11.Googly eyes
12.終焉詐欺

本編ここまで。

encore

アンコールに応えて最初に登場されたのは、milkさん。白いTシャツに着替えてらしたと思う。

しばしmilkさんソロタイム。
ハイフレットを弾き倒すような速弾きとか、ビブラートを多用するようなエモーショナルなフレーズを披露されては、ぴたっと止めて、客席に向けてウインクをなさる。

milkさんってこんなお茶目なこともなさる人なんだ・・・!と、とにかく新鮮な驚きがあった。

何より、milkさんのギターの音は1音1音がとても綺麗で、心躍るようだった。
途中で何か有名な曲のリフを弾かれていた気がするのだけれど、忘れてしまったなあ。

そしてほかのメンバーさん達も登場されて、てんてんさんが口を開く。

てんてん「アンコールありがとうございます。アンコールなんだけど、ラッコでもなくV系でもない曲をカバーします、名古屋でどうしてもやりたかった曲で・・・俺に興味ない奴はなんだよって思うかもしれないけど。・・・いや、ラッコに来てるんだからそんなことないか。俺に興味あるよな?!」

俺に興味あるよな?って新横浜かどこかでも聞いた台詞だ。まったくもってかわいい。

てんてん「知らない人もいるかもしれないけど、好きにしてくれたらいいし、ステップ踏んでたら大丈夫だから!(笑)」

と、軽くツーステップのような動きをするてんてんさん。

てんてん「今日のBGM全部、名古屋バンドなの気づいた?一番好きな、名古屋バンドのカバーをします。『おもちゃのピストル』」

タイトルコールの瞬間、口の中で小さく悲鳴をあげてしまった。
やっぱり、あの曲なんだ。


1.おもちゃのピストル(cover:ゼリ→)

今はLAID BACK OCEANで活躍されているYAFUMIさんの以前のバンド、ゼリ→。
私は詳しくなくて、てんてんさんが尊敬するボーカリストの方としてお名前を知った。
ラッコ名古屋ワンマンの前日に、ちょうどLBOワンマンに参加していた私には、タイムリーすぎる選曲だった。
演奏中は興奮しすぎてまったく思いつかなかったけど、
YAFUMIさんがやってらしたように、手の指をピストルの形にして掲げたらよかったな。
せっかく好きなように見ていいとおっしゃってくれたのだから。

それにしても、てんてんさんがどうやってお願いしたのかはわからないけれど、
メンバーの皆さんも優しいなあと思った。ワンマンツアーの忙しい中、この名古屋1箇所のためだけにカバー曲の準備までしてくださって・・・
(そしてそのお話は、ライブ後のインストアイベントで少し聞けた)

てんてんさん、本当にうれしそうだった。

歌い終わると、はにかむように笑いながらお話される。

てんてん「ありがとー・・・(笑) アンコール、ラッコ以外の曲で終わるっていうのもなんだから、最後にラッコの曲やります。『偽物語』」


2.偽物語

セミファイナルのオールラストを、こうやって静かな曲で締めくくるんだな、と思うと、
特別な思い入れがあるように感じた。
静かな曲と言っても、ひりつくような痛みとともに熱さを伴う曲だと思う。

<見えない拳銃を誰もが撃ち続け きっと其れに夢中になり 僕等撃たれ続けていた>

そう、そして「おもちゃのピストル」からの、「偽物語」なんだなあって。
偽物語にも「見えない拳銃」という単語が登場する。

意味合いは異なるけれど、感情の動きというか衝動というかを、銃に見立てているところは共通している。

<好きな歌も好きな人も居なくなった 成る程そうか こんな風に奪われてく色 モノクロに飲マレテユク>

<葬儀での際は 君の涙を見たくないから この眼鏡をかけてくれないか 溺れるまで泳がせて>

偽物語の歌詞は聴く度に考え込んでしまうし、てんてんさんの感情の篭り方も凄まじいものがあるので、
わけもわからず泣いてしまうことも、突き刺さって泣いてしまうこともある。
その中でも特に上にあげたあたりの歌詞は、鈍い痛みを伴うなあと思って聴いている。

過去の後悔と、未来=葬儀のことを紡ぎあげるような歌詞は切なくもどこか不器用で、
てんてんさんという人の歩いてきた道が見えるようだ。
傷だらけになりながら突き進んでは、純粋さゆえに自分自身にも絶望しながら、一人歩む、修羅の道を。

そんな思考が波のように押し寄せるから、ライブでこの曲を聴くたびに、私はさめざめと泣いては記憶をなくしているのだった。


最後の曲が終わり。楽器隊より一足先に足早に舞台袖にはけていくてんてんさんが、
去り際に一瞬、客席を一瞥して手を伸ばしていらしたように思う。

その視線になんだかきゅっとなった。
うまく言葉にできないけれど、きっとてんてんさんにとって、この日のライブは良いものだったに違いない、と思った。


私は開演前までてんてんさんの体調が心底心配だったし、実際てんてんさんは病み上がりのような状態だったと思う。
それを感じさせないライブだったかというとそうでもないのかもしれない。

少なくとも普段どおりではなかった。闘志に燃えて噛み付くような、パンキッシュなてんてんさんだった。

終演後にふっとそんなことを思って、このパンクなツアータイトルにぴったりじゃん、と思って一人で笑った。

「シドヴィシャス」。早逝の伝説。

てんてんさんが憧れているのはどちらかといえばカート・コバーンだろうけれど、
MBHIの頃に雑誌の対談で「平成のシド・ヴィシャス」と呼称されていたてんてんさんに、ぴったりなツアータイトルだ。

生き急ぐようにして命を削っては、儚げに輝いているような、てんてんさんに。

でも私は若くして死んで伝説になるよりも、生きて年齢を重ね続けて、歌い続けてほしいとずっと思っている。

これからのご年齢でしか出せない味も出てくると思う。
だから私はこの先5年くらいで、てんてんさんがどうやって円熟しながら研ぎ澄まされていかれるのか、楽しみにしているんだ。

ライブ後のてんてんさんのツイート。

ああそうか。「好きなモノがまだ失われていない」。そうなんだ。

偽物語で、<好きな歌も好きな人も居なくなった 成る程そうか>
と喪失感を歌われていたてんてんさんが、まだ、失われていない好きなモノを、ご自身で選びとって、歌われたんだなって。
あらためて思った。

その光景を、見届けられてよかったです。

動画もあった。


冒頭に宣言したから許されると思って、全体的にポエムになってしまったけど、ライブの話はここまで。
読んでくださった人がもしいらしたらありがとうございます。
スクロールがんばったよ記念に拍手ボタン押してもらえたらうれしいです。
拍手数くらいでしか閲覧数を把握していないので。

私もてんてんさん好きだよって人、好きになったよって人がいらしたらうれしい。とても。
私は自分がとても気持ちの悪いファンだという自覚があるから、自分から他の方に話しかけないように気をつけているけれど、
話しかけていただけるのはSNSでもライブ会場でもうれしいです。
いつも挙動不審で申し訳ない。

続きに少し、当日のインストアのこととか書きます。
続きを読む
【2017/05/11 23:00】 | ラッコ | トラックバック(0) | コメント(2)
2017-05-01 ラッコ 仙台spaceZero
シドヴィシャスツアー後半戦。

ファイナルの新宿ReNYを除けば、地方は仙台と名古屋を残すのみというところで。
てんてんさんの地元である仙台のワンマンは、なんとかして参加したいと思っていた。

私はてんてんさんを仙台で見るのは2回目だった。
1回目は、MBHI最後の仙台ワンマン。
今回も平日ゆえに色々と厳しいところもあったのだけど、見届けられて本当によかった。

ステージの上のてんてんさんは、私にとってはいつだって世界一かっこよくて、唯一無二のロックスターで。
それでも同じステージは二度とないんだなって、そんな当たり前のことを毎度痛感させられる。

それは対象がてんてんさんでなくても、どなたであっても変わりはないんだけれど、
てんてんさんはなんというか、奇跡みたいなパフォーマンスをされてしまう方だからそれが顕著で。

だから目を離したくないと思ってしまう。

そして私がある意味、記憶の中の点々さんの幻影を求めてしまっていたのも事実だ。

「あの日見た奇跡みたいな」「生涯忘れられない」
この世のものではないように触れ難くて、孤独で、美しいてんてんさんを。

そうやって型にはめて愛そうとしては、噛み合わなさに苦しくなったり、自分の残酷さに気づいて血の気が引いたりを繰り返して、
今は比較的ニュートラルな状態で、「ラッコのてんてんさん」を受け入れられるようになってきた。
最初は言い聞かせるのがやっとだったけれど。

なんというか、てんてんさんご自身の変化も進化も少しずつ言語化できるレベルで感じられるようになったので、
それを文脈に落とし込んで私が理解しようとし始めた、というのが自分にとっては大きい。
本当に素直なファンじゃなくて申し訳ないと思っている。

あくまで私の受け取り方の変遷であって、てんてんさんご自身をよく知る人からすればピンとこないことばかりだろうけれど、
今の感覚を書き留めておきたいので文字にしておきます。


「傷口を開くようにして内面をさらけ出して、孤独の底で泣いているような切なさで歌う姿」
それこそが私が点々さんにもっとも惹かれてしまう理由だった。子供みたいな純粋さで。
時折、周りにこんなに人がいるのに、世界に一人ぼっちみたいにして歌う点々さんが好きだった。
誰も見えていないみたいに、小さな子供みたいに俯いて、泣きそうな声で歌う点々さんが。


ラッコのてんてんさんは、ご自身の表現を突き詰めようという姿勢はそのままに、
自分を信じて付いてきているファンへの真摯さと、
さらに一歩進んで、見ている人間に伝えようと、届けようとする強さをより強く感じるようになった。

わかる人にだけ、伝わる人にだけ伝わればいい、というのではなくて
受け取り側の感性に任せながらも、力強く手を引こうとする意思を感じるようになった。

オーディエンスがライブという非日常に求めている、日常をぶち壊すためのエネルギーのようなもの。
会場の熱を受け取って、昇華しようとしてくださっているのを、ひしひしと感じるようになった。

ある意味それもジーザスクライスト・スーパースター的であるかもしれない。
『私達のために犠牲になって、十字架に磔になって、美しいものを見せてください。』
そんな残酷な崇拝。

「Camaro69’」の歌詞にあるとおり、

<余ってたらあげるよ この命削ることくらいなんてことない>

それがてんてんさんなのかもしれない。

私はてんてんさんに、ご自身をすり減らして、人間離れして尊い、極限の表現を見せてくださることを求めてしまっているのではないかと考えては怖かったけれど、
その身を削るような表現が、今までの怖々と見守るものから、力強く支えてくれるものに変わりつつある気がする。

てんてんさんは変わりつつあると思う。少なくとも私はそう思っている。
遠回りをしつつ次のステージにのぼられたような印象がある。

ラッコのてんてんさんとして、届くまで続けてほしい。
そして私も目を見開いて、てんてんさんの変化についていきたい、と静かに決意した。

受け取り側の問題であることはよくわかっているので変わったのはてんてんさんでなく自分自身なのかもしれないけれど。
なんにせよ行間を読みすぎなのは私の病的なところだ。


前置きはここまで。不確かな記憶ですが忘れたくないと思ったことを書き留めていきます。

<2017-05-01 ラッコ oneman TOUR 2017 『シドヴィシャス』仙台spaceZero>


本編は公式のセットリストより1曲多くて、追加で2回目のほろ苦ィ。を演奏してくださった。

開演前と終演後の会場SEはてんてんさんセレクトということで、私は1曲もわからなかったのだけど、
Shazam(アプリ)で調べた結果、「Flood Of CircleのBlues Man」「the band apartの@シークレット・トラック@」「The Band ApartのFool Proof」などといったラインナップだった模様。

初めて訪れたライブハウスだったけれど、コンパクトな構造のわりにステージが高さがあって、後方からも見やすかった。
ドラム台もあって、higiriさんもよく見えた。

てんてんさんのこのツイートがあったので、どんな風にライブが始まるのかは戦々恐々と楽しみにしていて。


開演定刻から少し過ぎた頃、BGMのボリュームが上がる。普段登場SEで使っている曲ではなかったので、その時点で何か違うなという印象はあったものの、
ステージの幕が開くと、暗がりの中、メンバーさんがすでにスタンバイされていた。
いわゆる板付という状態だ。

確かにこれはいつもとは勝手が違う。普段ならお一人ずつ登場されながら客席を煽ったりされるけれど、
普段を動とすればこの日はまさに静だった。
てんてんさんはいつもはすぐ脱いでしまうジャージ上着のジップを首元まで閉めて、マイクスタンドに手をかけている。
雰囲気の違いにどきどきしていると1曲目が始まった。


1.雨の怪虫

1曲目から、この曲なんだ。鳥肌が立つようだった。
てんてんさんの吐き出すような痛切な歌声。

静かめな曲だけれど、バラードとくくってしまうには、内に秘めたどうしようもなくどろどろしたものにふさわしくない気がして躊躇いがあるような、ひたすらに聴き入ってしまうような曲。

しんと静まり返った空間で、息をひそめるようにしてじっと、てんてんさんの声に耳をすませる。
1曲目に配置されたからこそ、そんな聴き入り方ができたと思う。

歌詞の内容は「ひきこもりの芋虫の歌」だ。
てんてんさんご自身が音楽活動をできずにいた時期も投影された内容だと聞く。
私はてんてんさんの内省的な歌詞世界がとても好きなので、この曲はラッコの曲の中で2番目に好きで。
うずくまり膝を抱えて外界を遮断しながらも、いつか蝶になる日を願う芋虫。

<優しくなりたい 乾かないなら ふやけて羽化したい>

この最後のフレーズを歌う時のてんてんさんはいつも泣いているように痛々しくて。
てんてんさんが放つ感情をできる限り受け止めたいなって、歌詞の一節一節を、噛みしめるようにして聴いていた。
そんなに演奏頻度は高くない曲だから、毎回、全身で受け止めようと必死だ。

てんてんさんの歌を引き立たせるように、演奏は意図的に目立たないようにされているようにも感じるのだけれど、
ベースラインの際立つ感じとか、ギターのアルペジオとか、惹きつけられるポイントも沢山ある曲だと思う

本当に、この曲が好きすぎて1曲目でもはや気持ちがクライマックスになってしまった。


2.偽物語

続いて始まったのがこの曲だったので、確かにこれはてんてんさんらしい「裏切り」なのかもしれないと思った。

ライブの導入部で、激しい曲でも走り回る曲でもなく、ひたすらに聴かせる曲を選ばれるということ。
歌を、曲をストレートに聴かせたい、聴き入らせたいというお考えだったのかもしれないし、
ラッコの曲には、てんてんさんの歌には、そのポテンシャルが充分にあると思う。
派手なパフォーマンスも魅力的だけれど、削ぎ落としてもなお、光るものがある。

偽物語もリリース時のインタビューなどでは過去の自分の経験を遠回しに歌っているというお話をされていたので、
聴く度に胸が痛くなる曲だ。
私がてんてんさんという人物に抱いているいくつかのイメージや憧憬が輪郭を持ってあらわれているようでもあるから。

<騙してるつもりが騙される側になり 本物にいつか成れると信じた>

<遺書として残したなら・・多少は信じて貰えるのかな 沢山の人を裏切ってしまった、これは最後の泣き言>

てんてんさんは誠実な人だと思う。自分の理想に対しても、自分に憧れているファンに対しても。

理想像との乖離が耐えられずに結果を急ぐようなところがあるのではとないかと思っている。
そして約束を守りたがる人で。
子供みたいな純粋さで未来の話をするけれど、その言葉が矛盾したり遂行できなかった時に必要以上にというか常人とは違う傷つき方をされているように、見える。

そんなことが脳内を駆け巡って、1曲目、2曲目と本当に涙が止まらなかった。
ちゃんと目を開けててんてんさんの表現を受け止めたいという思いと、ひたすらに泣いていたい気持ちで感情がぐちゃぐちゃになったけれど、
もうこの2曲だけで、私は今日ここに来たことに、この場所に存在できたことに意味があったと思った。

ライブの感想から遠くなってごめんなさい、自分の感情の動きとして記録しておきたかった。


3.色彩皆無

曲に入る前だったろうか、てんてんさんがジャージ上着を脱ぎ捨てるのが見えた。
イントロ中に客席に向き直った視線の鋭さが2曲目までとはがらりと変わっていて、あ、モードが切り替わったんだな。なんて思った。

私の方はというと感情の切り替えができていなかったので心ここに在らずだったけれど、
てんてんさんが支配する空間の熱が一気に上がるのは肌で感じて、そのことにまた感極まったのを覚えている。

オルガンっぽいフレーズのあとのギターはmilkさんのパートなのだけど、穏やかな中にもセンスを感じる音で好きだなとあらためて思った。
milkさんは私の中ではまだまだ「爪を隠している鷹」属性だ。
すごく、てんてんさんの声を活かすことを大切にしてくださっているギタリストさんだと思う。
milkさんのギター好きだから、今後さらにそのテクニカルさを見せつけるようなプレイも見たいと思っている。

この日はてんてんさんが喉が痛くて調子がよくないと聞いていたので心配していたのだけど、
激しい曲でも声量が衰えることなく、むしろいきいきとされているように見えた。

高音部のパートを時折オクターブ下げをされていたけれど、それは最近多用されているというか自然に切り替えられている印象。
以前なら歌えなくなって諦めてしまうこともたまにあったけれど、それが本当になくなったなあと思っている。


4.ほろ苦ィ。

言い回しを正確に覚えていないけれど、曲に入る前にてんてんさんが「場所関係なく暴れられますか?!」というような煽りをされていたと思う。なのでGoogly eyesかほろ苦ィ。なんだろうな、と思っていた。

この曲でSANさんがワウペダル踏むのが好きで好きで仕方ないんだけど、
イントロとAメロではいつも踏んでらっしゃるものの、ギターソロでは最近はセンターで弾かれることが多いのでワウは使わないことが多くて。

仙台で久しぶりにワウ踏みながらソロ弾かれているのを拝見できて、非常に高まった・・・。良かった・・・。
ちなみにこの日2回ほろ苦ィ。あったけれど、ソロでワウ使ってらしたのは1回目だけだったので、やっぱり貴重なものを見た、という気持ち。

SANさんのワウペダルはcrybabyのはず、変わってなければ。(始動間も無くの頃インストアでうかがった)
ワウが好き・・・もう意味わからんくらい好きなのでもっと使用される曲増えますように・・・。

あとは横モッシュよりくるくるモッシュが好きなので、この曲の時は人がいない後方でひたすらくるくるできて楽しかった。

てんてんさんがマイクのコードを掴んでぐるぐる回してはマイクを空中でキャッチするのを、てんてんさんらしいなあって眩しいような気持ちで見ていた。

ここでMC。
お話された順番などはあまり覚えていないので適当です。

てんてん「こんばんはー。今日は俺の地元の仙台だってことで、限りなくオナニーな始まり方をしてみました」

自己満足では終わらないものがあったと思います。

てんてん「ツアーファイナルの新宿ReNYまであと・・・(Ivyさんに)俺の頬になんて描いてある?『2』ね。残すところ2回です。これ1つずつ減っていくんで」

てんてん「風邪か花粉かわかんないけど鼻水がすごくて・・・(higiriさんに)そこの鼻セレブ取って。」

ドラムセットの後ろに置いてあったらしいティッシュをてんてんさんに渡してあげるhigiriさん。
鼻をかんで、ティッシュを後方に放り投げるてんてんさん。

てんてん「仙台の花粉って強いの?仙台の空気大好きだから、俺が仙台の花粉全部吸って帰るから!!」

てんてん「ライブ前にラメさんがこれ飲んで!病院の薬だから!ってくれて、ライブ前だけど大丈夫かなって思った(笑)」

てんてん「くらくらしてるけど、そんな時だからこそ出せるものもあると思うから。撒き散らかしていけるか?!・・・違うな、撒き散らかすの俺だわ。受け止めていけるか?!」


5.数の原理

会場限定発売のシングル曲。
鼓笛隊みたいな独特な導入部が印象的な曲で、ラッコの一筋縄ではいかない雰囲気をよくあらわしている曲だと思う。
いろんな要素があって(グロウルもあるしサビはとてもメロディアス、展開も独特に感じる)、
SANさんは打ち込みのプログラミングもすごく長けていらっしゃるんだなと感じて、聴くたびに感嘆するポイントが増える。

ライブで聴くのは私はこの日が2回目で、とても楽しみにしていた。

<そろそろ地上にでます 逢いたくて遭いたくて 鳴き声をこの世に響かせたい>

<好きな事やりつづけ死ねるなら短命でいいさ>

またてんてんさんの言葉で脳髄をぶん殴られて、てんてんさんとは別の意味でくらくらした。
てんてんさん、歌詞を大切にされていると思うし、事象に対して研究もされて言葉を選ばれているんだなとインタビューを読むと感じるんだけれど、やはり直感の人であるという印象が一番強くて。

そして何より、伝えたいこと歌いたいことの根幹にあるものがずっと変わらない。私はそう受け取っている。

「歌いたい、死ぬまでステージに立ち続けたい」

ということ。バンドが変わっても歌う曲が変わっても。てんてんさんはずっとそうやって歌ってきたんだって。
何度も痛感させられる。
そんなことを考えていたら、疾走感のある激しめの曲調のこの曲を聴きながら、また涙があふれた。
てんてんさんの歌声はいつだって私の感情をこじあけにくる。制御できない。


6.液体

ラッコの曲の中で、一番のライブチューンだと思っている。
Ivyさんのベースソロからの始まりでぞくぞくしていたら、てんてんさんが上手側のスピーカーにつかまるようにして客席側に乗り出して、冒頭のフレーズを叫ぶ。

てんてん「『今 流行りの デトックス!!』」

2回目のサビに入る前の「私光るわ」の後、higiriさんがかっこよすぎるポイントがあるので注目してほしい・・・
好きすぎる。そこだけではなくずっと、各メンバーさんのかっこよさの応酬すぎてくらくらする。
この日のギターソロ回しもとてもとてもよかった。
milkさんもSANさんもお二人ともすごく巧い人なのでさらっと涼しい顔で演奏されていることも多いのだけど、この曲のソロの時は若干バトル風味な勢いがあってそれが好き。

「こんな歌嫌い」の歌詞で静かになるところで、

てんてん「ここ、座ってみる?」

と全員座らせる。私はこの曲で座るの初めてだったのだけど、たぶん実際初めてやったような初々しさだった。
メンバーさんの中ではSANさんがブーツのせいか座りづらそうにして時間がかかる。

てんてん「遅いよー!(笑)・・・えーとこのあとどうしよ。一斉に立つよ?」

SANさんが今度は立つために体勢を整えていると、てんてんさんが、あ、座るのも立つのも大変なんだねみたいな反応をなさっていた気がする。

曲調の激しさと演奏のかっこよさに、ライブではずっと頭に血がのぼるような気持ちで聴いてしまうのだけど、
歌詞の世界観もてんてんさんらしさが炸裂しすぎていて呼吸困難になる。
端的にはリストカットの曲なのだけど、

<泣かぬ蛍が身を焦がす 飛べずに我慢した末路赤く>

とかぞっとするような言語感覚だと思うし、

<裂け目いっぱい君の腕 キズモノになった君を僕に頂戴>

に至ってはぶん殴りたくなりました。(ぶん殴りません。)

リリース前にこの曲について「傷物になっても俺がもらってやるから心配すんなって曲」と語ってらして、
もうなんというか憤死しそうになったし死ぬほど好きだと思ったのでずっと忘れられない。
無責任なこと言ってんじゃねえよ!という気持ちと、そういうところがめちゃくちゃ好き!という気持ち。

あと羨ましい。私は精神が強靭なメンヘラだったので刃物に頼ることができないタイプの弱さをずっと抱えていたから。
てんてんさんが救いたいと思うようなタイプのファンには一生なれないんだなと自覚した曲でもある。
そんな浅い話じゃないのはわかっているけれど。という、闇が深い話でした。死にたい。

そんなことは横に置いておいても、本当にライブ映えする曲なのでライブで聴いてほしい。ぜひ。


7.百足

この曲も楽器隊の底力を感じる楽曲なのでぜひライブで聴いてほしい。鳥肌立つ。ライブ中に何度ぞくっとしてるかわからないけど、本当に凄いから。
冒頭のフラメンコギターっぽいフレーズをライブでは普通のエレキギターで再現しているのも好きだし、
Aメロあとのドラム、歌詞でいうと「百足の虫は死してたおれない」のあとのフレーズとか、私がhigiriさん本命ならそこで死ぬんじゃないかと思うほどかっこいい。

そしてこの曲の時のてんてんさんは前半でいつものめり込むように歌われるなあと思う。
途中の静かになるところの、「だって要らないもの押し付けられる様なこの日本で」のあたりで歌詞が飛んでしまうのを2回連続で見たので余計に、それまでの勢いと憑依で歌っているものが途切れるのがこのあたりなのかもしれないなあなんて邪推をしながら見ているかわいげのないファンです。

新横浜で歌詞を飛ばした時は、歌詞がすっと出て来ないことにご自分でびっくりしたみたいなきょとんとした顔をされてらしてそれが珍しいなと思ったのだけど、
仙台では普通に焦りが見えて、「あー・・・くそっ!」なんて言葉が聞こえたので、薬でくらくらしてらっしゃるのがこういうところに少し出ているのかなと思ったりして。てんてんさんがんばって・・・と脳内でそっと祈った。

正確かどうか自信はないのだけど、この曲に入る前に確か(MCとはまた別のタイミングで、というおぼろげな記憶がある)こんなことを。

てんてんさん「あらためまして・・・ラッコoneman tourシドヴィシャス仙台公演、お越しくださいましてありがとうございます。」

てんてん「こんな湿っぽいところにわざわざ来てるんだからさ。ここで暴れないでいつ暴れるんだよ!!暴れていけますか?」


8.終焉詐欺

新横浜の感想でも同じこと書いたけど、私は眼鏡屋さんの曲をまだ心から愛せていないのでどこか温度差のある聴き方をしてしまうのだけど、
ライブチューンだと思うしてんてんさんがとても映える曲だと思う。そしてV系のイベントでもきっとすごくすんなり受け入れられそうな気がする。
なのでイベントでの登場頻度が高い曲な印象。横モッシュあって折りたたみあって拳もヘドバンもできる、みたいな。

あとギターソロかっこいいなあ・・・。この曲に限らないけれど、もうソロの度に全員に咲きたくなってかなり節操がない感じなので、後ろで見ているのが自由でいいなと思ったりする。てんてんさん以外には全員に咲いてる。

そしてこれは強烈に萌えた話なので執拗に細かく書くけど、アウトロ中にてんてんさんがマイクをぐるぐる振り回していたらIvyさんにぶつけてしまって。
ゴツっと音がして客席からも悲鳴があがる。てんてんさんがめずらしく慌てた様子でIvyさんの頭をなでなでする。
Ivyさんはわざとらしくしかめっ面のような笑顔をしててんてんさんを「もー!」って見てて、
てんてんさんはごめんねごめんね、とでもいうように笑顔でIvyさんを抱き寄せて、頭をぽんぽんしてらした。

タイミング的に次がMCだったのでそういう流れで決まっていたのだろうけど、
てんてんさんとIvyさんがぎゅーっとハグしているところで照明が落ちて暗転してしまって、コントなの?みたいになってしまっていたのもまたかわいかった。
死ぬ、ていうか殺す気か。
ライブ会場だから耐えたけど自宅で同じ光景見たら(物理的にありえないから安心しろ)卒倒してると思う・・・。

ここで2回目のMC。

てんてん「あらためまして、今日は来てくれてありがとうございまーす。楽しんでますかー?俺は嘘偽りなく楽しいでーす!」

満面の笑みで叫ぶように言い放つてんてんさんを見て泣きそうになった。
てんてんさん、ライブが楽しいってよくおっしゃるようになったと思う。私の主観だけど。

私はここ3年間のてんてんさんしか知らないから浅はかなことを言っているとは思うし、
きっと昔から楽しい時は楽しいとおっしゃる人だったのだと思うけれど、
楽しさよりも、自分らしい表現ができたかどうか、とか、客席を動かすことができたかどうか、を気にしてしまうことも多かったように思うから。
焦りや怒りが顔に出てしまうことも度々感じていて、そのことに私はびくびくしたり心配したり、怒ってしまったりしていた。
ラッコになってからは、私はいつもてんてんさん楽しそうだなって思っている。ワンマンや主催を中心に観ているせいもあるかもしれないけれど。
始動当初の、メンバーさんの動きなどに対して手探りな感じはほぼなくなって、バンドとしての一体感が増していくとともに、てんてんさんはさらに自由に羽根を伸ばしているように見える。

勝手な願望を言うけれど、歌うことをお仕事だとも苦痛だとも思っていただきたくないなと思ってしまうし、
初めててんてんさんを、ラッコを見た人の心には何かしらの爪痕を残してほしい。
てんてんさんは歌うために生まれてきたような人だと思っているから。届いてほしい。
言ってること無茶苦茶だなあ。われながら。


てんてん「今日は俺の地元仙台ってことで、友達も2人来てて。〜と〜!後ろまで見えてるからな!!」

普通にご友人の本名をお呼びになるてんてんさん。

それから、少し動員の話に触れたあとで、真面目な表情で

てんてん「俺らのために1日使ってくれて、ここを選んでくれて、本当にありがとうございます。」

てんてんさん・・・。
「この場所」を選んで来ているんだということ、ステージの上に立っている方がわかっていてくださることがとても尊いし、胸が痛くなるような気持ちになる。

ステージの上の人達にとってはライブは生き様で、観客の私達にとっては端的には趣味で、でも生き方まで左右されることで。
付いていくという決意をもってここにいるということ。
生きることは選ぶこと、と常々思いながら生きている私には刺さるものがあった。
「選んでくれてありがとう。」これは私が好きな作品に出てくる台詞。

てんてん「5月20日は新宿ReNYでツアーファイナルで、大きい所でやるんですけど、その日はきっと見違えるような俺が・・・いや、見違えるようなラッコが見せられると思います。遊びに来て下さい。」

てんてんさん、告知ごとが苦手なイメージがあったんだけど(私てんてんさんに対していちいちひどすぎない?)、
ReNYのことはライブでもインストアでも必ず必ず丁寧に真剣な表情でお話されるし、
それも押し付けがましくなくて、今日が楽しかったならファイナルも来てほしいな、というニュアンスでそれでも真摯で。
聞くたびになんだか感動して涙ぐんでいる。お前はてんてんさんのなんなんだよお母さんかよ。おこがましいよ。

そして、もう後半戦で残り4曲です、と説明されてから

てんてん「次の曲は、今の時代だからこそ必要な曲だと思います。・・・心込めて歌います。『人間博覧会』」


9.人間博覧会

ああそうだ、どこかのタイミングでこの曲の歌詞にかけて、
「悲しいニュースとか聞きたくないような君の噂話とかばかり聞こえてくる世の中だけど、今日この場所では全部ぶつけてきてほしい」
というようなことをおっしゃっていた。でもこの曲の前ではなかったと思う。

SNS社会、ネット社会を皮肉りつつ、上手くやっていきたいという願望も少し含まれている曲、ということらしいけれど、
てんてんさんらしい向き合い方と傷つき方があらわれているようで、胸が締め付けられるような思いになる歌詞だ。

<毎日が人間博覧会 競うように 虚像と知りながら 踊らされる君は>

<生涯かけて探す筈の自分らしさに 値段はつかない 君は君らしくあるがままでいいのに>

ひりひりするなあ。
私はてんてんさんの歌詞にあまり共感は持っていなくて、きっと寂しさの質が似ていなさすぎるんだろうと思ったりする。
だからいつかは共感をもって泣けるようになりたいなと思う。
今はただ、その純粋さや視点の独特な鋭さに泣いてしまうことが多い。

それと、「値段はつかない」からのあたりだと思うけど、音源とライブでてんてんさんの歌うメロディが違う部分があると思う。
コーラスとして入りそうな何音か上のラインに聴こえる。


10.幽囚谷のバッタ

語彙が少ないのでこの曲の魅力を上手く言えなくてもどかしいけど、この曲やばいくらいかっこいいと思う。
milkさんは一風変わった曲というか印象に残る曲を作られることにとても長けている方なんだなというのが
2ヶ月連続リリースの音源を聴いてみての感想なんだけれど、この曲はとにかく一度通して聴いてみてほしい。

映像も滅法かっこいいし凝っている。
てんてんさんがMVで見せる、指先の動きひとつまで神が宿るようなところが本当に好き。
首の角度とか振り向く速度とか。何もかもがこれが答えでしかない、と思ってしまうような勘の良さがある。

歌詞も韻を踏んでいたりダブルミーニングだったり膝を打つようなポイントがたくさんあるので、
ぜひ歌詞カードを読みながら聴いていただきたい。読みにくいけど、歌詞カード。

<僕等胸に着いたシミがとれないでいるよ 悲シミ 苦シミ 拭えない>

この部分とか最高に好きで最初に気づいた時は震えた。

てんてんさんは、というか基本的にハッピーなことばかり歌っている人以外はそうなのかもしれないけど、
もがき苦しむようなことを歌詞として吐き出して昇華していることが多いから、読み解こうとすれば辛くもなるけれど、
この曲に描かれるような、野心というか負けの味を知っていて、それでもなお飛び越えようとする、強さというよりは情念のようなものは、ずしんとした鈍い衝撃を受けるところがあったなって。

<誰かを蹴り落としても飛び越えたいと誓った そんなカルマがどこまでも君を追いかけてくる>

であり、

<誰もが幽囚谷の住人 飛び越える足を持つのならさぁ蹴り上げて>

であり。なんとも覚悟を感じるような内容だと思う。
はいライブ感想より逸れすぎている。病的に長文書くタイプの中二病なので文字化し始めると止まらないから駄目。
もう誰かラッコの曲の世界観語るナイトしよう、私ひたすら泣く役ね。。。(会話が成立しないのでやりません)

ライブのことに話を戻すと、この曲のギターが超絶かっこいいのでSANさんにもmilkさんにも注目してほしい。
なんだこのかっこいい展開は・・・ってなる。


11.火花を散らしたら

これもライブチューンだなあ。音源で聴くよりライブが数倍かっこいいと思っている。
最初は振り付け(というほどでもない)が曲に合ってない気がしてなんかのりきれなかったけど。
左右に腕あげるのとか手バンとかそういうの。
対バンライブではみんな一緒にやってくれそうな感じなのでよいのかもしれない。

眼鏡屋さんの収録曲はやはりライブ向けというか、定番になるように想定して作られているのかもしれないなあと思うなどした。
Ivyさんがなにかとてもかっこよかった気がする。(いつもかっこいいです)


12.Googly eyes

走ったり戻ったり走ったり忙しいのであまり記憶がないよ。
走ってるときにステージ際まで行った感想としては、ここステージ高すぎて最前列の人はほぼ見上げている状態なのでは・・・でした。
でもなんだか楽しかった。意味がわからなくなるくらい楽しくて、わー!ってなってた。

曲終わり、まだ残響が残る中だったろうか、てんてんさんが口を開く。

てんてん「今日はアンコールやらないつもりだから、この曲で終わりなんだけどさ。終われねえよなあ?!」

追加してくれるのかな。1曲でも多く聴きたいしアンコールも絶対呼び戻すからなの気持ちでいると、

てんてん「隣の奴と手繋げ!!」

ということは。あの曲をもう一度聴けるんですね。


13.ほろ苦ィ。

手繋ぎヘドバン始まりバージョン、私は久々に体験した気がする・・・。
いつもヘドバン苦手なのでさぼってるんだけど、これだとしないわけにいかないから辛みある。
でも好きな曲だからもう一度聴けてうれしかった。
そしてSANさんのギターソロはワウ踏まないパターンだった、ですよねそっちが今やスタンダードですよね。
だからこそ1回目のほろ苦ィ。では貴重なものが見られたのかもしれない、とまた胸を熱くするなどしていた。

そういえば途中から私あまりてんてんさんの話してないね。歌詞の話ばかりだね。
てんてんさんのこと見てるよちゃんと見てたよ。
てんてんさん、くらくらしてるとMCでお話されていたけど、不調は感じさせることなく、
むしろいつも以上に噛み付くように前のめりで歌ってらして、胸に迫るものがあった。

曲の最後にてんてんさんが、

てんてん「辛いこととかあったら、俺がお前らの苦味になるから。また一緒に、味わいに来いよ」

とおっしゃっていたのがなんだか泣けた。

本編はここまで、軽く手をあげて歓声に応えて、客席を一瞥してから去っていく横顔を美しいなと思って見ていた。


encore

幕が閉まって、アンコールを叫ぶ声が長く続いたあと。
静かに幕が開いて、開演時と同じようにメンバーさんがすでにステージにいるのが見えた。
真剣な表情に息を飲む。そして始まった曲がなんであるかに気づいたときは崩れ落ちそうになった。


1.滅亡のブルース

私がラッコで一番好きな曲。愛してやまない。
ライブでの演奏頻度は高くないから、聴けた日は全身で受け止めたいと必死だ。

私はてんてんさんの声が世界一好きで、その中でも、こんな風に切なさを歌いあげるような曲をこそ、てんてんさんに期待してしまっていて。

ライブで初めて聴いた日のことをよく覚えている。
てんてんさんがこの曲を歌っていってくれるなら、私はラッコを好きでいられる。そう思った。
だから音源化が発表されたときは本当にうれしかった。大切な曲だ。

<異常な程優しく刷り込まれたこの世界で 何を信じたらいいのか困惑するよ>

<もし大虐殺お望みな神様がいるとしたら 何の為に僕等は産まれてきたんだろう>

フレーズのひとつひとつにてんてんさんの抱える葛藤や痛みがにじむようで。
てんてんさんが生きるうえでの寂しさや孤独が輪郭をもったような曲だと思う。

この日は「目立って生きて殺される人がいる」という歌詞を「殺される奴がいる」と、叫ぶように歌ってらしたのも印象的だった。

<君が放棄した世界 僕が壊すよ>

最後のこの歌詞だけで世界一愛せる。
私はてんてんさんだけじゃなくて世界を壊すことを歌う人に弱くて、それはつまりこのくだらない世界よりも目の前のその人のことが大切だという意思表示だと思っているからなのかもしれない。
現実の私ではなくて、私の中の17歳が、世界を壊してくれる人を必要としているんだな、と度々思う。

仙台でこの曲が聴けて本当にうれしかった。


次の曲に入るタイミングで、てんてんさんがhigiriさんの方を振り返ってあれ?と首を傾げる。
Ivyさんがセンターのお立ち台に乗って、にっこりとてんてんさんの方を向く。

てんてん「そうだよね?そこからかっこよく曲に入るはずだったよね?(higiriさんの方を向いて)こいつ話聞いてねえ!笑」

SANさんがてんてんさんにすっと近寄って何か耳打ちする。

てんてん「え?弦切れた?あ、(ギターを)交換してるのは見てた。白いのになったねーって。だから止めたの?」

メンバーさん同士で会話する時のてんてんさんは、いつもどこかうれしそうだ。
人懐っこくて、誰にでも恋人かと思うような距離感で接しているイメージがあるけれど、
ラッコでてんてんさん、メンバーさんに恵まれて本当によかったなあと思ってしまうことがよくある。
よかったですねー、と親戚のおばさんかよというくらいにこにこ見守ってしまう。


2.液体

そして2回目の液体でオールラスト。これもとても好きな曲なので2回聴けてうれしかった。
1回目の時だった気がするけれど、Bメロの手を左右に振る動きのところで、
てんてんさんが「左からだよー」と促して実際始まってから「・・・みんなから見ると右だった」とぼそっと呟いてらしたのがかわいかったです。

この曲は本当にリズム隊祭りなのでIvyさんとhigiriさんに順番に咲かざるを得ない。節操なしなので。

楽しかったな。本当に。

最後、てんてんさん何かおっしゃってたかな。覚えてないな。
満足そうな、でも少しはにかんだような笑顔だけは覚えている。
無邪気に笑う人だと思っているけれど、どこかはにかむところがまたいじらしくて好きだな。


ライブの感想はここまで。
ここまで読んでくださった方はいるのでしょうか。ありがとうございます。
読了のしるしに拍手ボタン押してくださったらうれしいですが、読んでくださっただけでうれしいです。


仙台での、てんてんさんのワンマン。
私は思い出してしまう記憶があって。
2015年7月15日のMy BACTERIA HEAT IsLAND仙台ワンマンでてんてんさんがおっしゃったこと。

「今日のこの時間が終わっても、今日のことを胸に抱いて、この先も生きていけるように。そんな思いを込めて歌います。『無題』」

そうして演奏された無題という曲が、MBHIの曲の中で私は一番好きだった。

音源化されることはなく、その5日後の2015年7月20日を最後に活動休止に入り、ほぼ幻の曲となってしまったけれど。
Re:MBHIでも何度か演奏される機会があったことは、私にとっては大きな救いだった。

てんてんさんがその言葉をもしも忘れてしまっても、というかもう覚えていらっしゃらない方が自然だと思うけれど、
私は忘れられないし、きっと再び「無題」に出会える日までは、何度も何度も反芻すると思う。

だから、仙台で見るてんてんさんは特別なんだ。


ラッコとして広く知られてほしいです。ラッコのてんてんさんが好き。

それでも遠い未来に、また「無題」に出会える日が来ることを、その望みを、私はずっと胸の奥に抱き続けます。

いつの日か届きますように。大好きです。


【2017/05/04 23:59】 | ラッコ | トラックバック(0) | コメント(0)
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