プロフィール

香菜

Author:香菜
大槻ケンヂ先生、narasakiなっきー、ルーク篁さま、ANGEL-TAKAさん(肉眼で確認できる唯一の天使)、クラオカユウスケさん、点々さんが大好きです。

好きなバンドはCANTA、宇宙戦隊NOIZ、えんそく、My BACTERIA HEAT IsLAND、特撮、筋肉少女帯、coaltar of the deepers、INO HEAD PARK、eversetなど。

ライブという空間が生きがい。
しかし対社会スキルが異様に低いので人が多い場所ではキョドります。すみっこで生きてます。
脳内ダダ漏れチラシの裏blogです。
生まれてすみません。
Twitterでは「ザジ」という名前です。
どちらでも呼びやすい方で呼んでくださいませ。

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ザジ、あんまり殺しちゃだめだよ。
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2017-05-06 ラッコ HOLIDAY NEXT 名古屋
シドヴィシャスツアー地方ラスト。

私にとっては3ヶ所目のこのツアー。新横浜、仙台、と熱を帯びていって、決めかねていた名古屋も結局は参加することにした。

最初に宣言しておくけれどこの日の記憶が薄すぎるので、ライブの感想というよりはポエムにしかならないです。
小さなこだわりで、このblogを始めた時からずっと、ライブの感想のことをレポートと自称したことはない。
自分の感じたことしか書けないから。そして今回は感想ですらない。中二ポエムです。


前日の5月5日もラッコは名古屋でイベント出演があったけれど、私は行かなかった。
東京で、LAID BACK OCEANのワンマンがあったからだ。
LBOのボーカルはてんてんさんが大好きなYAFUMIさんで、ピアニストは私の大好きなSYUTOさんだ。
てんてんさんがツイートで熱く語ってらしたYAFUMIさんのゼリ→時代の楽曲、「おもちゃのピストル」の演奏もあって、
とてもうれしかったし、てんてんさんにも聴かせたかったなあなんてぼんやり思った。
ジャンルも違う別の道を進まれているけれど、てんてんさんとSYUTOさんは盟友だと思っているし、
私はお二人の道を両方見続けていきたい。

胸に熱いものを抱えながらのLBOからの帰り道、てんてんさんのツイートを見て泣きそうになった。

仙台からの体調不良を引きずられているようだった。
悔しい時に悔しいと言葉に出せる真っ直ぐさこそがてんてんさんで。

だからこそ本当に、もどかしさや悔しさが推察されて苦しくなった。体調も心配だった。
そしててんてんさんが苦悩されているその日の空間に、私はまた存在できなかったんだなあと思った。

いつもそうだ。てんてんさんを呼ぶ声が少しでも多い方がよかっただろう日に私はいつもそこにいない。
世界で一番好きなボーカリストなのに、てんてんさんを最優先にして一番に選ぶことができない。

てんてんさんを好きな人は一途な人が多いのだろうと思うし、
てんてんさんもまた自分だけを見てほしいタイプのアーティストだと思っている。

私はまったくニーズに沿わない消費者であるということ。度々痛感させられる。

どこか喧騒を遠くから眺めるような立ち位置で、ステージの上で輝くあの人を見つめる。
そんな距離感が似つかわしい。私はそこにいて、そこにいない。外界から眺めているようなものだ。

その疎外感に苦痛はない。ただ、てんてんさんが作りたいであろう一体感から遠ざかっていることへの罪悪感だけはある。

そんなことをぐるぐる考えていた。

ワンマン当日になってもてんてんさんのTwitterなどに動きはなかった。
もしも、すごく体調がよろしくないのだったらどうしよう。
いや、ライブまでは体力を温存されているだけで回復されているのかもしれない。
答えの出ないことを考えすぎて精神的に具合悪くなりながらライブハウスに向かった。

<2017-05-01 ラッコ oneman TOUR 2017 『シドヴィシャス』HOLIDAY NEXT 名古屋>


冒頭にも書いたけれどライブの記憶が薄い。
ヘドバンも拳もせずただただ泣いていたからだろうか。
最後列の薄暗いところにいたので、演者からも見えないし他のお客様の迷惑にもならないだろうという甘え。

ただひたすらに、美しいものを見て泣いている日でした。そうできることがしあわせだった。
私はからっぽで何もなくて、受け止めるだけで精一杯で。その空間のすべてが愛おしかった。

開演ぎりぎりの時間に滑り込んだ私が開演まで少し待ったような記憶があるので、開演時刻は少し押したのだろう。
場内のSEはいかにもヴィジュアル系らしい曲が流れていて、もしかしてと思ったらやはり名古屋系といわれるバンドの曲で固めてあったようだった。

仙台では板付での登場だったのに対して、この日の名古屋は開演時刻になると照明が落ち無人のステージの幕が開いて、
いつも登場SEに使用されている曲が流れ出した。

最初にhigiriさんとIvyさんが同時に登場される。リズム隊コンビ。
続いてギター隊コンビのSANさんとmilkさんがほぼ同時に登場された。

楽器のセットが終わり、演奏にすぐにでも入るような緊張感の中、ゆらりとてんてんさんが登場された。
まだ薄暗いステージで発光するように。空気が色を変えるのを目の当たりにするようだった。

そう、これが、てんてんさんだ。

オーラというものが目に見えるものだと錯覚させてくれる。

この日は登場時から殺気立つような鋭さを全身から放っていて、一瞬で心臓を射抜かれたけれど、
それがもしも、てんてんさんがご自身を極限まで追い詰めて、研ぎ澄まされた時に発現するような、辛さを伴うものだったら。という想像を同時にしてしまって、背筋が冷えた。

そういう時のてんてんさんを何度か見たことがある。
とても美しくて、どこか痛々しくて、儚くて。

結論から言えば、この日のてんてんさんは私の想像よりずっと人間らしい強さを伴ってらした。
どこかプリミティブでもあったかもしれない。内なる衝動に突き動かされるように。


1.数の原理

1曲目からこの曲なんだ。会場限定発売のシングルで、ラッコの曲で一番新しい曲。

マイクスタンドに手をかけて歌い始めたてんてんさんはやはりぞっとするほど美しかった。

Aメロの英語パートでシャウトする鋭さと、サビの日本語パートのメロディアスさの対比が好きで、
ライブチューンだなと思うけれど、何よりもやはり歌詞のメッセージ性がてんてんさんらしすぎて泣けてくる。

<暴かれた世は灼熱地獄 僕はまだ土の中>

この、てんてんさんの歌と空間系の音響以外は落ちる部分というのかな、鳥肌がたった。

<命令されて 生きるよりも 知らず喰われるよりも 好きな事やり続け死ねるなら短命でいいさ>

「命令されて」の部分でふっと途切れるようにして、疾走感のあるパートに切り替わる瞬間の、
緊張感を伴うような切実さが、音源で聴いていてもとても好きなのだけど、ライブで聴くと気が遠くなりそうになった。

気が遠くなるというか、刺さりすぎてくらくらするようなことってあるんだなと実感させられるというか。
好きだった。

というかこの曲ほんとにかっこいい、てんてんさんだけじゃなくて全員もれなくかっこいい。
AメロのギターのリフとかBメロの歪みとか、最高じゃないか・・・。

曲が終わり、暗転というかスポットライトが落ちたステージで、てんてんさんが上着を脱ぎ捨てるのが見えた。
華奢な体型なのに逞しい肩を、いつも眩しいと思う。

うつむきがちに、息を整えるようにして。
曲間のほんの少しの時間に垣間見えるてんてんさんの真剣さはとても鋭利で、それを美しいと思いながら見ていた。


2.火花を散らしたら

ヘドバン曲の時のてんてんさんの表情が好きで、ヘドバンせずにぼんやりと見てしまう。
煽ったり見下ろしたり、満足そうに口角をあげて微笑んだり。

そしてライブだとこの曲のギターソロがすごいかっこよさだなと毎回思う。
milkさんの多彩なギターの中でも、この曲のソロは特に痺れるものがある。


3.幸甚に存じます

曲に入る前にてんてんさんが「名古屋ー!声出せるよな?!」とか煽ってたのこの曲だったかな。
名古屋でラッコを見るのは私は2回目で、地方で見るラッコ自体まだ新鮮なのだけれど、
いつも人も多いし声も大きいし、名古屋は熱いなあという印象。

この曲あたりで、てんてんさんの体調をひたすら心配していた私の緊張もとけてきたような気がするけれど、
元気じゃーんって安心したというよりは、具合悪そうではないな・・・と思いつつも、
いつものてんてんさんともまた違う熱を帯びているのを感じていた。
音源と違う歌い方をされている箇所も多くて、
たとえばメロディの最後がシャウトになってるとかまるで台詞をつぶやくように変えられたりとかそんな。
その度に新鮮な驚きがあったけれど全部は覚えていられなくてもったいないな。

それとてんてんさん、ラッコ以降オクターブ下げをライブで自然に多用されるようになって、私はそれが好き。
てんてんさんの声が伸びやかでしなやかで。
何より、歌うのやめてしまうことがなくなったなあと思う。歌の世界に入りすぎて途切れることはあるけれど。


4.人間博覧会

<あぁもう優劣付けてって 自分を安売りしてしまった>

この部分がとてもてんてんさんらしくて好きだな。
「安売りして汚れた体も」という、Re:MBHIのWonderlandの歌詞を思い出したりする。

この曲だったかな、1曲目以外でも前半のどこかで、マイクスタンドを少しだけ使っていた曲があった。
1曲通して使われることはてんてんさんの場合ほとんどないと思うけれど、
スタンドごと倒れこむようにして上体を折って叫ぶ姿に滲む悲痛さが好きだった。


5.百足

この曲の静かになる部分、新横浜でも仙台でも同じ箇所ですこーんと歌詞が飛んでいたのでちょっとどきどきしながら見守ってしまっていたのだけれど、
この日の百足は完璧すぎるくらい完璧で目眩がした。

<僕等は百足歩くだけの足 知らない事が正義だといいわけする>
<だって要らないもの押し付けられる様なこの日本で 何を信じ正しい選択すればいいのか 誰に解るって言うのだろう>


膝をついてぺたりと座り込むような姿勢で、泣きそうなほどに悲痛な声で歌いあげるてんてんさんはやはりとても美しくて、とても好きだった。

そういえばこの曲のhigiriさんのドラムでとても好きなパートがあって、ライブで聴けるのを毎回楽しみにしているのに、
この日はてんてんさんに気を取られすぎて気づいたら終わっていて愕然とした。
うー、higiriさん・・・。

ここでMC。

てんてん「ラッコoneman tourシドヴィシャス名古屋公演、セミファイナル。・・・セミファイナル名古屋公演・・・?に、お越しくださいましてありがとうございます。」

セミファイナル、の言い方がしっくりこなかったのか、2回おっしゃったように記憶している。

てんてん「楽しんでますかー?名古屋、昨日はイベント出演もあったんですけど、悔しい部分もあったので・・・今日はその分、ぶつけていきたいと思います。ついてこられますかー?!」

てんてんさんの口から直接「悔しい」という言葉を聞くと堪えるものがあるけれど、その素直さを本当に愛おしいと思った。

客席の怒号のような歓声を聞いて笑顔になるてんてんさん。

てんてん「ありがとう。笑・・・次の曲、気持ち込めて歌います。」


6.雨の怪虫

ラッコの曲の中で2番目に好きな曲。大好きだ。
仄暗い精神性の底を掬うようにして。
傷口をひらいて美しいものを生み出すこの人が好きなんだと、強く思わせてくれる曲。

私の印象ではここ最近のてんてんさんはひたすら「強く」あったから、切なげな曲を歌う時ですらそのメッセージ性の訴え方ゆえか強さを感じる日の方が多かったのだけれど、

この日の雨の怪虫は、久しぶりに、てんてんさんを小さな子供みたいに感じた部分があった。
痛々しくて、泣いてるみたいで、ここにいるよって叫んで。ライブで聴くと音源より切実さが増す。

途中、まだ中盤なのに最後の歌詞、「乾かないならふやけて羽化したい」を歌ってしまっていたと思う。
それすらも間違えたというよりは絞り出されるようにでてきた表現のように感じた。
その部分がこの曲の歌詞の中でももっとも好きだし、思いが集約されていると思う。


7.滅亡のブルース

雨の怪虫のからの滅亡のブルースの流れには号泣するしかなかった。
ラッコの曲の中で一番好き。

てんてんさんがこの曲を歌い続けてくださるなら、私はずっとてんてんさんを好きでいられると思う。
そう思わせてくれたから、とても大切に思っている。

ほとんど目を開けていられなかったので光景の記憶はない。

<あの頃あの瞬間だけを 切り取っては頭蓋骨の内側に貼りつけ 1人眺め迷う>

<死にたいと祈る日々 だって不思議と涙が出なかった 生きる意味必死で探した>
<生きたいと祈る日々に 不思議と涙が溢れたら 壊してくれないか? そう君にしか出来ないと信じてる>

普段より、叫ぶようにして歌われる部分が多くて、胸がひっかかれるようにちりちりと痛んだ。

「君が放棄した世界 僕が壊すよ」という最後の歌詞を、この日は「俺が壊すよ」と歌ってらした。

この曲でそう言い換えているのは私は初めて聴いたけれど、ああ、てんてんさんだなあと思った。
私が好きになったMBHIの頃から、ライブになると「僕」が「俺」になり、
その他にも、言い回し歌い回しを変える人だった。

s普段の一人称になることで、現実のてんてんさんに近くなるようにも思えるし、
それをきっと意図的に選びとられてそう歌われているのだと思う。

ライブでこの曲が聴ける度に、ひとつひとつ重いものを受け取っている気持ちになるけれど、
この日はまた特別な記憶になった。


8.幽囚谷のバッタ

瞬時に泣き止まないといけないじゃん、こんな流れ。ぐすぐすしながらも目を開けた。

この曲はなんというか好きな曲であるけれどそれ以上に、血が滾るような曲。
ラッコというバンドの凄味が詰まっている曲だと思うから。叫びだしたいような走り出したいような気持ちになる。

<captured Locust>

の前あたりの、SANさんとmilkさんの交互のフレーズとか、何もかもかっこよくて愕然とする。


ここで2回目のMC。

てんてん「シドヴィシャスツアーも残すところ、今日とファイナルの新宿ReNYのみで・・・あっという間だったねー。今までだったら、もう終わりなんだ寂しいなーとか思ってたんだけど、今回ずっと楽しくて・・・バンド長くやってるけど、もしかしたら今が一番忙しいかも、くらいに予定が詰まってて。こうやって続いていくんだなあ、と思ったら、うれしいなー、って。」

そんなことをおっしゃりながら、照れたような表情で笑うてんてんさん。

続けていくこと、がもしかしたら一番尊いのかもしれないって私は思ってるから。
届くまで、どうか途切れずにいてほしいな。

てんてん「地方によっては、まじか・・・!っていうところもあったし、沢山来てくれたところもあって・・・今日の名古屋は、みんながあったかいからかな?楽しくできてます。ありがとう」

「まじか!」の言い方が素のてんてんさんだなあと思って印象的だったのでそのまま書いたけど、動員のこと。
私も人少なくてもったいないなあこんなにいいライブだったのにな、と思ったこともなくはないけど、
最初のワンマンツアーより多くなったなあと思っているので、未来には期待しかない。

そして名古屋はとてもお客さんが多かった。名古屋の人なんだろうか。
ライブという空間を全力で楽しんでいる人が多くて、それはとてもラッコというバンドの水に合っているのだと思う。
いいなあと思いながら後ろから見ていた。

てんてん「えっと、明日10時に発表があります!・・・こういうのってだいたい『今日』だよね(笑) 色々あって明日なんだって。良い発表だよ。どっちの10時かって?んーメモした時に22時って書いてるから夜の方だと思う!9時半くらいからずっと携帯持って準備してて!すげーもやもやする発表だと思う!」

もやもや?

てんてん「違う、わくわくする発表!!」

どうしたらそこ間違えるのよ、と思ったけど、もしかしたら意図的にもやもやとおっしゃたのかもしれない、
と実際の発表(対バン相手が未発表のツーマンライブシリーズ)を見て思ったのだった・・・。

てんてん「言いたいなー・・・言いたい。言いたい!!」

Ivyさんがツカツカとてんてんさんに歩み寄り、手のひらでてんてんさんの口を塞ぐ。
両手をばたばたしながら笑顔で抵抗するてんてんさん。仲良しだなあ。
解放されたあとに、ぷはー!という感じで息をして、えへへと笑うお顔も少年のようでかわいかった。

てんてん「『言いたい言いたい』ってさ、RGみたいじゃない?(笑)」

あるある言いたい、のネタのことか。あの人ベース上手いんですよね。

てんてん「早いもので、残り4曲です。4曲しかねえんだよ!!出し切っていけるか?ぶつけてこいよ!!

煽りのコールアンドレスポンスからの終盤。

常ながらてんてんさんが残り何曲です、と宣言されてからの加速度的に熱を帯びる感じ、ラッコだなあラッコのライブだなあと思う。
そして記憶がないのでこのへんはまとめてしまうけれど、
後ろから眺めるモッシュもサークルモッシュも逆ダイも、見たことがないくらい勢いがあったので、この日のフロアは本当に熱かったなと思う。

液体はいつも通り全員がかっこよくてかっこよくて歌詞にぞくぞくして殺意を覚えて、
ほろ苦ィ。はSANさんがギターソロでワウ使わないバージョンだったので、ですよねーと思いながらもしゅんとした。

9.液体
10.ほろ苦ィ。
11.Googly eyes
12.終焉詐欺

本編ここまで。

encore

アンコールに応えて最初に登場されたのは、milkさん。白いTシャツに着替えてらしたと思う。

しばしmilkさんソロタイム。
ハイフレットを弾き倒すような速弾きとか、ビブラートを多用するようなエモーショナルなフレーズを披露されては、ぴたっと止めて、客席に向けてウインクをなさる。

milkさんってこんなお茶目なこともなさる人なんだ・・・!と、とにかく新鮮な驚きがあった。

何より、milkさんのギターの音は1音1音がとても綺麗で、心躍るようだった。
途中で何か有名な曲のリフを弾かれていた気がするのだけれど、忘れてしまったなあ。

そしてほかのメンバーさん達も登場されて、てんてんさんが口を開く。

てんてん「アンコールありがとうございます。アンコールなんだけど、ラッコでもなくV系でもない曲をカバーします、名古屋でどうしてもやりたかった曲で・・・俺に興味ない奴はなんだよって思うかもしれないけど。・・・いや、ラッコに来てるんだからそんなことないか。俺に興味あるよな?!」

俺に興味あるよな?って新横浜かどこかでも聞いた台詞だ。まったくもってかわいい。

てんてん「知らない人もいるかもしれないけど、好きにしてくれたらいいし、ステップ踏んでたら大丈夫だから!(笑)」

と、軽くツーステップのような動きをするてんてんさん。

てんてん「今日のBGM全部、名古屋バンドなの気づいた?一番好きな、名古屋バンドのカバーをします。『おもちゃのピストル』」

タイトルコールの瞬間、口の中で小さく悲鳴をあげてしまった。
やっぱり、あの曲なんだ。


1.おもちゃのピストル(cover:ゼリ→)

今はLAID BACK OCEANで活躍されているYAFUMIさんの以前のバンド、ゼリ→。
私は詳しくなくて、てんてんさんが尊敬するボーカリストの方としてお名前を知った。
ラッコ名古屋ワンマンの前日に、ちょうどLBOワンマンに参加していた私には、タイムリーすぎる選曲だった。
演奏中は興奮しすぎてまったく思いつかなかったけど、
YAFUMIさんがやってらしたように、手の指をピストルの形にして掲げたらよかったな。
せっかく好きなように見ていいとおっしゃってくれたのだから。

それにしても、てんてんさんがどうやってお願いしたのかはわからないけれど、
メンバーの皆さんも優しいなあと思った。ワンマンツアーの忙しい中、この名古屋1箇所のためだけにカバー曲の準備までしてくださって・・・
(そしてそのお話は、ライブ後のインストアイベントで少し聞けた)

てんてんさん、本当にうれしそうだった。

歌い終わると、はにかむように笑いながらお話される。

てんてん「ありがとー・・・(笑) アンコール、ラッコ以外の曲で終わるっていうのもなんだから、最後にラッコの曲やります。『偽物語』」


2.偽物語

セミファイナルのオールラストを、こうやって静かな曲で締めくくるんだな、と思うと、
特別な思い入れがあるように感じた。
静かな曲と言っても、ひりつくような痛みとともに熱さを伴う曲だと思う。

<見えない拳銃を誰もが撃ち続け きっと其れに夢中になり 僕等撃たれ続けていた>

そう、そして「おもちゃのピストル」からの、「偽物語」なんだなあって。
偽物語にも「見えない拳銃」という単語が登場する。

意味合いは異なるけれど、感情の動きというか衝動というかを、銃に見立てているところは共通している。

<好きな歌も好きな人も居なくなった 成る程そうか こんな風に奪われてく色 モノクロに飲マレテユク>

<葬儀での際は 君の涙を見たくないから この眼鏡をかけてくれないか 溺れるまで泳がせて>

偽物語の歌詞は聴く度に考え込んでしまうし、てんてんさんの感情の篭り方も凄まじいものがあるので、
わけもわからず泣いてしまうことも、突き刺さって泣いてしまうこともある。
その中でも特に上にあげたあたりの歌詞は、鈍い痛みを伴うなあと思って聴いている。

過去の後悔と、未来=葬儀のことを紡ぎあげるような歌詞は切なくもどこか不器用で、
てんてんさんという人の歩いてきた道が見えるようだ。
傷だらけになりながら突き進んでは、純粋さゆえに自分自身にも絶望しながら、一人歩む、修羅の道を。

そんな思考が波のように押し寄せるから、ライブでこの曲を聴くたびに、私はさめざめと泣いては記憶をなくしているのだった。


最後の曲が終わり。楽器隊より一足先に足早に舞台袖にはけていくてんてんさんが、
去り際に一瞬、客席を一瞥して手を伸ばしていらしたように思う。

その視線になんだかきゅっとなった。
うまく言葉にできないけれど、きっとてんてんさんにとって、この日のライブは良いものだったに違いない、と思った。


私は開演前までてんてんさんの体調が心底心配だったし、実際てんてんさんは病み上がりのような状態だったと思う。
それを感じさせないライブだったかというとそうでもないのかもしれない。

少なくとも普段どおりではなかった。闘志に燃えて噛み付くような、パンキッシュなてんてんさんだった。

終演後にふっとそんなことを思って、このパンクなツアータイトルにぴったりじゃん、と思って一人で笑った。

「シドヴィシャス」。早逝の伝説。

てんてんさんが憧れているのはどちらかといえばカート・コバーンだろうけれど、
MBHIの頃に雑誌の対談で「平成のシド・ヴィシャス」と呼称されていたてんてんさんに、ぴったりなツアータイトルだ。

生き急ぐようにして命を削っては、儚げに輝いているような、てんてんさんに。

でも私は若くして死んで伝説になるよりも、生きて年齢を重ね続けて、歌い続けてほしいとずっと思っている。

これからのご年齢でしか出せない味も出てくると思う。
だから私はこの先5年くらいで、てんてんさんがどうやって円熟しながら研ぎ澄まされていかれるのか、楽しみにしているんだ。

ライブ後のてんてんさんのツイート。

ああそうか。「好きなモノがまだ失われていない」。そうなんだ。

偽物語で、<好きな歌も好きな人も居なくなった 成る程そうか>
と喪失感を歌われていたてんてんさんが、まだ、失われていない好きなモノを、ご自身で選びとって、歌われたんだなって。
あらためて思った。

その光景を、見届けられてよかったです。

動画もあった。


冒頭に宣言したから許されると思って、全体的にポエムになってしまったけど、ライブの話はここまで。
読んでくださった人がもしいらしたらありがとうございます。
スクロールがんばったよ記念に拍手ボタン押してもらえたらうれしいです。
拍手数くらいでしか閲覧数を把握していないので。

私もてんてんさん好きだよって人、好きになったよって人がいらしたらうれしい。とても。
私は自分がとても気持ちの悪いファンだという自覚があるから、自分から他の方に話しかけないように気をつけているけれど、
話しかけていただけるのはSNSでもライブ会場でもうれしいです。
いつも挙動不審で申し訳ない。

続きに少し、当日のインストアのこととか書きます。
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【2017/05/11 23:00】 | ラッコ | トラックバック(0) | コメント(2)
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