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プロフィール

香菜

Author:香菜
大槻ケンヂ先生、narasakiなっきー、ルーク篁さま、ANGEL-TAKAさん(肉眼で確認できる唯一の天使)、クラオカユウスケさん、点々さんが大好きです。

好きなバンドはCANTA、宇宙戦隊NOIZ、えんそく、My BACTERIA HEAT IsLAND、特撮、筋肉少女帯、coaltar of the deepers、INO HEAD PARK、eversetなど。

ライブという空間が生きがい。
しかし対社会スキルが異様に低いので人が多い場所ではキョドります。すみっこで生きてます。
脳内ダダ漏れチラシの裏blogです。
生まれてすみません。
Twitterでは「ザジ」という名前です。
どちらでも呼びやすい方で呼んでくださいませ。

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ザジ、あんまり殺しちゃだめだよ。
2017-11-25 ラッコ 札幌COLONY
これは私の夢がひとつ叶った日の記録です。

平一洋さんを、点々さんを好きになって今年で3年経ったのだけれど、
この3年間、地元札幌で平さんのライブを拝見したことがなく。

機会は一度だけあった。
My BACTERIA HEAT IsLANDの頃に、全国を回るレーベルツアーで札幌公演があった。

しかし私はその頃、MBHIが2回目のワンマンツアーをしてくれるのを待っていて、
願掛けのようにして、ワンマン以外では地方遠征はしないと決めていて、行かなかったのだった。
そしてMBHIは2回目のワンマンツアーをすることなく活動休止してしまった。
札幌公演があったのが2015年の4月だから、私は丸2年後悔していたことになる。

今の心情としては、てんてんさんのことでもう何も後悔したくなくて。
目を離したくないと思っている。その生き様を焼き付けたい。

てんてんさんが、ラッコの平一洋さんとして札幌で歌ってくださるその日を、
私はもちろん楽しみにしていたけれど、期待と不安がごちゃ混ぜになってとても苦しくて。
泣き出したいような気持ちで、幕が開くのを待っていた。

結果、杞憂だったなと思う。
平さんは私にとっては誰よりもかっこいいボーカリストで、
世界で一番好きな歌声だと、あらためて実感させてくださった。

そして、私が今まで参加したラッコのライブの中で、一番楽しくて幸せだったと心から思えた。

何もかも覚えておきたかったけど、記憶はあまりにもふんわりとしている。
好きだったな。どの瞬間を切り取っても本当に好きしかなかった。平さんのこともラッコのことも。

だからまともな感想にはなりそうもないですが、セットリストとかそのほかに覚えているわずかなことを、未来の自分のために記録しておきます。
(1日目と2日目の記憶は多少混ざってしまっていると思います)

<2017-11-25 ラッコ 札幌COLONY 感想・覚書。>


先にセットリスト。
2017-11-25 ラッコ 冬の陣単独武者修行 札幌COLONY
1.教育
2.色彩皆無
3.火花散らしたら
4.ほろ苦ィ。
MC
5. PM5:00
6.溝鼠讃歌
7.終焉詐欺
MC
8.循環
9.本当の自分の物にナッテイナイ物
10. Googly eyes
11.白昼夢
12.幽囚谷のバッタ

encore.
1. PM5:00
2.本当の自分の物にナッテイナイ物
3.溝鼠讃歌


COLONYは初めて行く会場だった。
こじんまりとしたステージだけれど高さがあって、きっと後方でも観やすいのではなかろうか。

私はラッコのライブをほとんど前方で観たことがなかったのだけど
この日は発売日に買ったチケットだったのでそこそこ番号も早く、2列目で観ていた。
前述のとおりステージは高く、2列目で平さんを見ようとすると場合によっては見上げる形になり、他のメンバーさんが視界に入らないほどだった。

開演時刻頃に、幕の向こうからかなり大きめの音量で楽器の音出しをしているのが聴こえてきて、開演遅れるのかな?と思っていたら程なく幕が開き、ステージ上にはすでにメンバーさんが立っていた。
ラッコのライブは登場SEが流れてお一人ずつ登場されるパターンが多いので少し驚いたけれど、
間髪あけずに1曲目のイントロが始まった。

1.教育

平さんは弱肉教職衣装のファージャケットを着てらしたけど、インナーは白シャツにネクタイ、
ボトムはサルエルパンツで、全体的には衣装の組み合わせとは異なる出で立ちだった。
そして足元はグレーっぽい色に青い紐のレースアップブーツ、だった気がする。

このツアーはきっとこの曲で始まることを固定としているのだと思うけれど、
アルバムのコンセプトを束ねるような曲だし、平さんの声にも合いすぎているし、
聴いているだけで胸が高鳴るような素晴らしい導入だと思う。

この日の「教育」も鳥肌が立つようだった。
マイクスタンドに手をかけて歌う平さんの姿はとても妖艶だった。
気だるさの中に華があるような。現代を皮肉るような、韻を踏んだ歌詞は独特で、平さんらしいと思う。

「弁護士は過払いした馬鹿探し 政治家は多くの馬鹿化かし 金を巻き上げる 僕は詐欺師になれない」

そしてこの日初めて気づいたのだけど、milkさんがワウペダルをお使いな気がする。
(次は注目していようと思ったのに札幌2日目では見るの忘れた・・・)

「人間の懲らしめ方を知らない外道が親 子供殺す 耳塞いでも 見ろよ地獄とはこの事」

曲の後半にかけて、平さんの歌い方が熱を帯びていって、悲痛な叫びに変わっていくのを、息を飲むようにして見守る。
ステージに登場された瞬間、あまりの美しさに人間離れしたものを感じるのは毎度のことで、
それなのに歌い始めるとあまりにも人間らしい痛みがにじみすぎていて、だからこそ私はこの人に惹かれ続けているのだろうと思う。

「僕は馬鹿だから 音楽が辞められない」

そんな象徴的な歌詞で締めくくられるこの曲がとても好きだなと思う。
平さんが音楽を辞められないのは、馬鹿だからではなくて。歌うために生まれてきた人だから。
少なくとも私はそう思っています。


2.色彩皆無

1曲目を歌われている間は何もおっしゃらずに歌うことだけに集中されていたと思うけれど、
確か2曲目に入るあたりで少し客席を煽ってらした。

この時かな?平さんが「北海道!!」とおっしゃっていたのは。
札幌、じゃなくて北海道なんだな、と思うと、道内各地からいらしているであろう道民の皆様はきっとうれしいはずだ・・・と思うなどしていた。

拳ヘドバンとか折りたたみとかで忙しい曲なので、あまりステージを見る余裕がなかったのだけど、
会場の熱量が一気に上がるようだと思ったし、その中にいられることが幸せだと思った。


3.火花散らしたら

平さんはいつも衣装の上着を脱いでしまう人なので、かなり序盤で脱がれていたとは思うのだけど、
この日はおそらく2曲目くらいまでは着てらした気がする。
ので、脱いでらしたのは3曲目に入った時くらいだったかなあ。
ステージが狭いせいかもしれないけど、平さんが下手袖の方にふわりと投げ捨てたファージャケットを、スタッフさんが光の速さで回収されていたのがさすがだなという感じだった。


4.ほろ苦ィ。

この曲の時か定かではないけど、ヘドバンか何かしているタイミングで上空で何か動いた感があり、
えっ?!と思ってたら、平さんが頭上の鉄棒(ジョイントでつながれててむき出しになっている、おそらく幕を引くのに使ったりステージの構造上必要となっている棒)に両手でぶら下がって、空中ブランコのように揺れているところだった。
お猿さんかな?
いや、すごい運動神経だな・・・!と思いましたよ。

この日の「ほろ苦ィ。」はSANさんがワウペダルしっかり使ってらした気がする。ワウ好きなのでうれしい。
そしてギターソロ回しはSANさんもmilkさんもとてもかっこよくてよい。。。

4曲目くらいまでで平さん初めメンバーさんがかなり汗を流してらしたので、ステージ暑いんだなあと思うなどしていた。

いつも全力のステージングをなさるラッコの皆さんだけれども、
この日の平さんはなんというか初期衝動を感じるような熱を帯びてらしたように私は感じていて、
がむしゃらなぶつかり方で歌ってらっしゃる姿がきらきらと眩しかった。

ここでMC。

平さん「今日はありがとうございます。仙台に続いて色々なイベントがあって選択肢の多い中で・・・ここを選んでくれてありがとうございます」
「昔来たことはあるんだけどラッコとしては初めての札幌で・・・」


この日はクラップスホールもわくわくホリデーホールもV系のイベントやワンマンがあったのだった。

平さん「さっき『北海道ー!』って言っちゃったんだけど、なんて煽ったらいいの?『札幌』の方がいいの?・・・どっちでもいいのかな。笑」


ちょっと煽り方に戸惑いがあるような気がする・・・と思ってたら本当に迷ってらしたんだなとわかって、かわいいなという思いを強めた。

『PM5:00』の曲中のサークルモッシュについてはこのMCの時に解説してらしたのだったかな。
「東京都心PM5:00午後」
のタイミングで大きな円を作って、そのあとの
「誰もが操られながらソレっぽくソレなりに生き誤魔化しているよ」
でサークルモッシュ、という説明だったと思う。
(えっここでサークルモッシュ?という感じはある気がするけどもしかしてPM5:00だから時計回りなのかな・・・)


5. PM5:00

サークルモッシュのタイミングに気を取られてそわそわしていたので前半は泣かずに聴いていた気がするけれど。
11月3日に初めてライブで聴いた時以来、毎回この曲で涙が出る。

「あの過去に戻れない故 歩いた現在まで」
「死ねない理由は 二度と見れないソレになる為」


平さんらしい抽象的な表現。
この曲で描かれる喪失感と、渇望の意味について考える。
私はまだうまく飲み込めていないけれど、平さんの生き様がひりひりと滲むようなこの曲を聴くたびに、えぐられるものがあるのは確かなことだ。

と、そんな風に世界観に浸りたさもあったけれど、この日はここもサークルモッシュ?!するの?!しないの???!!!あっするんだ!!!
みたいに思考が忙しかったのであまり浸れませんでしたね!

わりと、好きに見させてほしいな好きなように動きたいなと思ってしまう人間なのでラッコの客の才能がない私だけれど、
てんてんさんが空間を支配する姿は好きですから。満足そうに不敵に笑うところとか。
望まれるなら、仰せのままに。



次の曲に入る前に

平さん「左右に分かれろ!真ん中開けて!」

WODかー、ということは溝鼠讃歌かな。と思っていたらその通りだったわけだけど、
定石通りフロアに降りていらっしゃる平さん。

平さん「あれ?ステージよりフロアの方がかなり涼しいな・・・笑」

そして、ぶつかりあっていこうぜアザ作って帰れよ!とか
ステージまで上がってきたい奴は上がってこいよ!とか
過激な煽りをされていたような。

この日は客席のWODに巻き込まれることなくイントロに入る前にしなやかにステージに戻られていた。
(一時期わざと巻き込まれるくらいゆっくりステージ戻られていたと思うので、やっぱり巻き込まれたくないなと心境の変化があったのかな・・・)

6.溝鼠讃歌

イントロはWODしてフロアがぐっちゃぐちゃの中、SANさんが素晴らしいギターを弾かれているので、ステージ観る余裕がなくてもったいない、と思いながら耳だけ澄ましている。
milkさんの印象的なリフのあとにSANさんのワウペダル使うフレーズが始まるのがすごく好き。

この日の溝鼠讃歌がすごく、素晴らしかったことは感覚というか感触として残っている。
いつも演奏に安定感のあるラッコの皆さんだけれど、この日は平さんの熱の帯び方が独特だったし、
それに呼応するような演奏だった、と思う。
higiriさんのタイトな中に熱さと疾走感のあるドラムがとてもわくわくするような音だったし、
Ivyさんはベースの妖精さんだなと思う。何故あの方はあんなに動きながらとんでもないフレーズ奏でられるの。

言語化するのが難しいけどこの日のライブの熱さは肌で感じたもので、本当にラッコはいいバンドだなすごいバンドだなと思った。

7.終焉詐欺

横モッシュというか横ダッシュ曲。
私はついていくのに必死だったので、ぜーはーしていた記憶しかない・・・

あ、それとリアレンジ後から(つまりレギュラーチューニングに変えられてから)は、
ギターソロがmilkさんになられたと思う。


MC。

平さん「緊張しすぎていたけど、そんな必要なかった。みんなあったかいですありがとう。」

初めての北海道ワンマンで、気負うところもあったのかな。
私の心持ちが普段と違うから、いつもの平さんと少し違って見えているのかなと思わなくもなかったけれど、
実際に何かしら思うところあったのかもしれないな、と想像するなどした。

この日の平さんは、いつもよりさらにがむしゃらな初期衝動に満ちていて、
体の内側からあふれる熱を放射するようにして、全身で歌ってらしたように私は感じたから。

それは言い換えればコントロールできていない部分も内包していたということで、
そのあやうさというかゆらぎに、心掴まれるものがあった。

平さん「ツアーファイナル12月30日Zirco東京、それまでにはやれる曲も増やすし・・・よかったら来てください。次の曲、気持ち込めて歌います」

記憶が確かなら、次の曲に入る前に平さんは、気持ちを込めて歌う、という意味のことをおっしゃった。
それは平さんが度々使われる言い回しだけれど、アーティストとしての誠実さと真摯さがにじむようで、私はとても好き。
その言葉を聞くたびに、受け取る側としての自分の姿勢も正すような気持ちになる。

8.循環

MC中から使用されていたマイクスタンドを引き続き曲中も使われていた。
激しい曲が多いラッコの楽曲の中ではこの曲はきっと静かめな曲に分類されるのだろうけど、
間奏部分で拳をあげるように煽られたりするし、一筋縄ではいかない。

「似たような偽物語続いてゆく世界で」

の部分のリズムが変わるところ、higiriさんのドラムの音にふっと心を持っていかれるようで、
気迫を感じるところがとても好きだなと思う。

「本物にいつか成れると信じた 僕も君もその他大勢」

平さんは、何者かに成ろうとしてもがいたり足掻いたりする様子を描かれることが度々あるけれど、
そこににじむひりひりとした焦燥感が、歌に声になって輪郭を伴っているのが本当に凄いと思う。

「遺書として残したなら・・多少は信じてもらえるのかな」
「沢山の人裏切ってしまった、これは最後の泣き言」


ライブでこの歌詞を聴くたびに、胸が痛む。この日のてんてんさんの表現も本当に悲痛だった。
泣き言、と言いながら強い決意なわけで。
この曲の最後の歌詞、「溺れるまで泳がせて」という言葉に宿る覚悟。


9.本当の自分の物にナッテイナイ物

左右に揺れながらカスタネットでリズムを取る、というのをツアー初日の大阪から取り入れてらして、
私は曲中にカスタネット鳴らすのが苦手なのだけど(他の音が聴き取りづらくなるので)
この曲にはとても合っていると思う。

最後の「ゴミ同然の種浮遊」の歌詞を歌い切ると、ろうそくを吹き消すような仕草で、指先に息を吹きかけて種を飛ばす。
この曲に登場する「種」「花」は「たんぽぽ」のことを指すらしいので、
たんぽぽの綿毛を飛ばしている仕草なのだと思うけれど、本当に、絵になる人だなと思う。


10. Googly eyes

この曲に入る前にものすごく煽っていたような。それはいつもです。
逆ダイループはそんなに長く感じなかった。

この日の唯一の記憶は、布団の人の上で伏せていたら自分のパーカーをかぶる状態になってしまい、
さて逆ダイ終わって元いた位置に戻ろう、と体を起こそうとしたら、
前にいた平さんにパーカー掴まれて固定されたために起き上がれなくなったことですね。
最初状況がわからなくて前が見えないまま死にかけの魚のようにじたばたしてしまった、消えたい。


次の曲に入る前に、残り2曲しかねえぞ!ここで暴れねえでいつ暴れるんだよ!
というような煽りをされた気がする。気がするばっかりだな、そうです記憶がごちゃごちゃです。


11.白昼夢

この曲ライブ映えするなあ。この日もすごくかっこよかった。
激しい部分も聴かせる部分もある、というのはラッコの強みだと思うけれどまさにそんな感じで。

「この世は覚めない誰かの白昼夢」

この部分の切なげな歌い方もとても好き。

「幕間劇に首吊るピエロ 観客は道化の入れ替えに気付けない」

で激しくなるのもすごくいい。いい・・・。


12.幽囚谷のバッタ

ラッコのキラーチューンだなあと思う。この曲がシングルのリード曲として発表された時は衝撃だったし、
バンドとしての個性というか、こんな凄い曲があるバンドなんどいうのが確立したと思っているので
ライブで聴くたびに涙ぐむとともに血が滾る。milkさんのセンスは独特で至高。好きです。

先ほど残り2曲と告知されていたのでここで本編が終わるんだなと思いながら聴いていたのだけど、
歌い終わると平さんが合掌して肘を真横に張るようにして、すっと頭を下げるようにしてから退場されていった。
その謝意の示し方は初めて見た気がするなあ、と思いながら新鮮な驚きを感じていた。


encore.

ラッコはアンコールをしないことも多々あるので(本当に、アンコールでやる曲という用意を毎回されていないように思う。やるとしてもその場で決めているというか)
それでもこの日は出てきてほしいなあと思いながら必死にコールした。

しばらくして応えてでてきてくださった平さんはツアーTシャツの黒に着替えてらして、
ぽつりとこんなことをおっしゃっていた。

平さん「今日はアンコールやらなきゃ、と思った。」

そして、新曲を早く定着させたいのでもう一度歌います。というニュアンスのことをおっしゃってから、
2曲続けて演奏されていたはず。

1. PM5:00
2.本当の自分の物にナッテイナイ物


最後の綿毛を飛ばすところ、本編でふっと吹き飛ばしていたのとは違って、
もっと荒々しく吐き捨てるようにされていたとおもう。

平さん「本当に、まだ『借り物』だなって・・・最後は自分のもので終わりたいと思います」

札幌、また必ず来ます、というようなこともおっしゃってくださったと思う。
そして最後の曲。

3.溝鼠讃歌

最後だけに、ステージもフロアも熱が上がりきっている感じでとてもよかった。楽しかった。
WODもモッシュもとても熱かった。

私はUCHUSENTAI:NOIZやえんそくなどの、平和なくるくるモッシュで育っているので(?)、
両手をまっすぐあげてのほほんとくるくるしてしまうのだけど、
サビの時かな、上手の前方でスローにくるくるしてたらステージの上の人から頭をぽーんと小突かれて
えっ?!SANさんそんなことなさる??と思って振り返ったら満面の笑みで柵から乗り出すようにして客席を煽るIvyさんがいらしたので、
なるほど。と納得しました。Ivyさんの強引な煽り、好きです。

ライブの感想はここまで。
心底、今まで見たラッコのライブの中で一番楽しかった、と思えたし、そのことが幸せだった。

自分自身の思い入れが鮮やかに色をつけてしまっている部分ももちろんあるけれど、
私はこの記憶を心の奥に大切にしまって、これからも時々取り出して眺めたいな、という思いでこの感想を書き留めたのだった。

長文、最後まで読んでくださった方がもしいらしたらありがとうございます。

最後にツイート引用。







札幌でのラッコ。あの場所に存在できてよかった。

札幌2日目の感想も書きたいとは思っている。

あー。ほんとにラッコ好きです。そして平さんが好きです。

この音楽がもっと遠くまで響きますようにと、強く思うんだ。


もう一回言うけど、最後まで読んでくださった人、ありがとうございます。
私は何もかも覚えていたいという強迫観念が強くて、ひとりよがりな文章しか書けないのですが、
同じようにラッコやてんてんさんを好きな人が読んでくださっているならうれしいなと思っています。

まだ好きではないけどなんとなく読んでくださった人はこれから好きになれるなんてうらやましいです。
私も最初から出会ってもう一度好きになりたいくらい好きです(?)

あ、あと拍手ボタン押してくださったらうれしいです。

では、また、近いうちに。

【2017/12/13 00:31】 | ラッコ | トラックバック(0) | コメント(0)
2017-11-23 ラッコ 仙台 BAR TAKE(アコースティック)
もう12月。年の瀬だ。
年末に生まれたせいもあって、年の区切りが歳の区切りでもあり、毎度12月は特別な気持ちで過ごしている気がする。

11月の記憶を掬いあげておきたい。忘れたくないような夜がいくつもあった。

まずは、ラッコ冬の陣 単独武者修行 収穫変 仙台について。

ラッコのアコースティックLIVEは私の記憶が正しければ、2016年12月24日の渋谷ZEALLINKインストアでの1回のみで、
ワンマンのフルサイズでアコースティックというのはとても貴重な機会だったと思う。

<11-23 ラッコ 仙台 BAR TAKE(アコースティック)感想・覚書。>


初めて行った会場だけれど、こじんまりとした素敵な雰囲気で、ライブハウスというよりは確かにBARというのがしっくりくる。
座席ありかどうかは不明だったのだけれど、入場するとベンチ型の長椅子や後方では座席高めの椅子が用意されていた。
さらにその後ろは立ち見だったようだけれど会場スタッフさんが立ち見の方も観やすいようにと詰めさせてくださったり、良いところだなあと思った。


開演予定時刻からそんなに押さずに、メンバーさんが登場された。

低めのステージにはセンターに平さん用の椅子とマイク。両脇にSANさんとmilkさん。
ステージは幅が狭く3名並ぶと目一杯で、Ivyさんとhigiriさんは後列だった。
ちなみにIvyさんはアップライトベース、higiriさんはカホンをお使いだった。

平さんとmilkさんの前には譜面台もセットされていて、SANさんのはなかった。

ライブの流れとしては、アコースティックで演奏できる曲は決まっているけれど演奏順は決まっていなくて、
お話しながら次の曲を決めるというような感じだった。
そして、演奏予定にない曲でもリクエストに応えて少し弾いてくださったりとか、ラッコ以外の曲も余興的にちょっと聴かせてくださったりとか、とても和やかであたたかい雰囲気のライブだったので、ファンを楽しませようという気持ちがとても伝わってきてうれしかったし、参加できてよかったなと思う。

そんな風だったので、いつものようなセットリストの記載があまり意味をなさないのだけれど、
最初から最後まで演奏された曲、に限定すると以下のような内容だった。

<2017-11-23ラッコ 仙台BAR TAKE アコースティックライブ セットリスト>
1.教育
2.人間博覧会
3.滅亡のブルース
4.幸甚に存じます
5.雨の怪虫
6.偽物語
7. PM5:00
8.青年ナイフ


記憶が確かなら、1曲目の「教育」は、登場されてすぐに演奏に入ったように思う。

1.教育

鳥肌が立つようだった。
この曲自体、平さんの声のためにあるような曲だと思っているし、いつもライブで聴く度にぞくぞくするほどだけれど、
期待を遥かに上回るほど、アコースティックアレンジにとてもよく合っていた。

そして同期もないシンプルな演奏の中で、ラッコのメンバーさんのプレイヤーとしての凄さも見せつけられるようだった。
Ivyさんはアコースティック形式のライブの経験が多いのかなと思うけれど流石の落ち着きっぷりで、アップライトベースの太い音がとても心地よかった。
SANさんmilkさんはアコースティックギターを弾き慣れている方にしか出せないだろう、と思える美しい響きを奏でてらしたし、
higiriさんはカホンを演奏するのは今回が初のようなことをおっしゃっていたのでそのことに驚くほど、臨機応変にリズムを生み出してらした。

本当に、凄いものを見た。というのが率直な感想。

MCというかお話しながらのライブというのに近かったので、どのパートでどのお話をされていたかの記憶がかなり曖昧ではあるのだけど、
1曲目のあとの最初のMCには確か、こんな会話をされていた。

平さん「こんばんはー。仙台、来てくれてありがとうございます。今日は仙台で色々イベントがある日で・・・選択肢が沢山ある中で、ここを選んでくれてありがとうございます」

ワンマンもイベントも含めて、確かにV系のイベントが集中している日のようだった。
平さんはいつも、その空間その時間を選んだことを肯定してくださる人だなあとあらためて思った。

平さん「アコースティックライブは初めてで」
Ivyさん「2回目!」
平さん「えっ?!あー渋谷ZEALLINKのインストア・・・でも普通のライブとしては初めてでしょ。仙台でもライブやりたいということで今回は、仙台だけアコースティックで。俺の地元なんですよ仙台。」

ちらっと集客の事情なのかなと思われる言葉もあったりして、それでもワンマンツアー内で仙台公演を企画してくださって本当によかったと思った。
やはり、てんてんさんの地元なのでファンとしても特別な思いで来てしまうところはある。
前回のラッコ仙台ワンマンはゴールデンウイーク中の平日という、とても難しい日程だったので芳しくないところはあったのかなあとは思っている。
そして今度は必ず、仙台で通常のライブもしたいと思っている、ということもお話してくださった。

平さん「次何やろうか?聴きたい曲ある?」

えっ、まさかのリクエスト受付方式。。。
客席からCamaro69’!!という声が上がる。まだライブでは一度も演奏されたことのない曲だ。

平さん「Camaro!!いけるかな?えっと・・・」
SANさんがギターを弾き始めて、平さんが歌の入りと歌詞を思い出すような素振りをされて、SANさんに教えてもらっていたような気がする。
SANさんに合わせて楽器陣が加わっていく。
歌詞の用意がなかったようで、途切れ途切れではあったものの、最初のサビくらいまでは歌ってくださったはず。

平さん「12月30日までには仕上げてきます!」

予定になかった曲をここまで合わせられるラッコの実力にあらためて感嘆するなどした。

そしてこの曲本当に好きだなあ。
Camaro69’、メロディの良さとかリズムの気持ち良さとか、ラッコの歌詞としてはめずらしく恋愛寄りな内容とか、
諸々含めて名曲だし人気のある曲だと思うので、なぜここまでライブで出し惜しみするのかなあと思っていたところあるけど、
きっとそれだけ稀少な曲に育てていかれたいのかもしれない。
12月30日はCamaro69’が聴ける日。そう覚えた。やらなかったら泣く・・・。


2.人間博覧会

この曲もとてもアコースティックのアレンジに合っていて素晴らしかったなー、
というか全曲において感極まってしまっていたので私のスイッチが入りすぎだったのかもしれない、けど本当によかった。(語彙力)
もちろん通常ライブで聴くのも素晴らしいのだけど、着席した状態で、自分の世界で聴き入ることが許されていたし
アコースティック演奏だからこその熱量というのもあったと思うし、
平さんが歌の世界、詞の世界観に入り込んでいらっしゃるのも手に取るように感じた。

本当に、この人の声は神様のギフトで。声に宿るものが確実にある。

曲が終わると、また客席にリクエストを問いかけてくださる。
私は先ほども滅亡のブルース、とつぶやいていたのだが声が通らなくてきっと聞こえなかったし、
今度は少し勇気をふるって、滅亡・・・!と曲名の前半の単語だけを叫んだ。


平さん「何聴きたい?・・・今誰か滅亡って言ったよね?滅亡のブルースかー、うーん、リハで上手くいかなかったけど本番ではいけるかもしれないから・・・やる?」

3.滅亡のブルース

ライブで聴けたのはかなり久しぶりだと思う。(私が参加していないライブで演奏されている可能性はあるけれど)
1年前にワンマンツアーの初日大阪で初めて聴いた日のことをずっと覚えている。
てんてんさんがこの曲を歌ってくださる限り、私はてんてんさんのことをずっと好きでいられる気がする。という漠然としたイメージが浮かんで、それからずっと特別な曲。
初めて聴いた日に「君が放棄した世界 僕が壊すよ」という歌詞が聞き取れて、それで心を掴まれてしまったから、というのも大きいと思う。
私は、世界を壊すこと、を歌う人にとても惹かれがちだから。


リハで失敗したとおっしゃっていたとおり、音程と歌詞を見失う箇所もなくはなかったのだけど、
(「あの頃あの瞬間だけを」のあたりは入るタイミングを逃したり、歌い始めたもののオクターブ変えたりとか)
とても気持ちの入り込むような歌唱で、手をぎゅっと握りしめながら聴いていた。
泣きそうなほどに切ない声で歌いあげるてんてんさんが好きで。
私はずっと、この人が寂しさとか孤独を歌いながら傷ついていくさまを見ることを望んでいるんだろうか、などと考えては辛くなっていた。
最後まで歌い切ってくださるのか、Camaro69’のように途中で止めてしまうのかはらはらしていたところもあって、
一番大切に思っている最後のフレーズが聴けた時はぼろぼろと泣いてしまった。

歌い終えると、平さんは照れ笑いのような表情を浮かべながら、こんなことをおっしゃっていた。

平さん「滅亡のブルースは、リハで『滅亡は滅亡するからやめておこう』って言われてて。特にこの部分は歌ったらダメだ、って歌詞を隠してあったのに、気持ちよくなって歌っちゃった・・・笑」

歌詞が入っているファイルを少し客席側に見せてくださったのだけど、歌詞に大きくガムテープが貼られていた。
だから歌詞見失ってらしたのか・・・。
それでも最後まで歌ってくださって、最後のフレーズまで全部聴けてうれしかったですありがとうございますという気持ち。


このタイミングか定かではないけれど、平さんがSANさんの譜面台がないことに触れて、

平さん「SANちゃん譜面台ないんだね、俺とみるみるはあるのに」
SANさん「リハではあったんですけど、邪魔かなと思ってどけました」
平さん「かっこいいな〜。邪魔だよね(客席から)見づらくなるもんね」
milkさん「照れ隠しに置いたままにしている感じですね」
平さん「そうだねこれあるくらいがちょうどいいよ。笑」


SANさんのホスピタリティ。。。
でも客席と距離近かったし、照れ隠しというのもわかる気がする。


平さん「次は何やる?」
Ivyさん「ちょっと休む!!アップライトベース、疲れるんだよー」
平さん「あーかっこいいよねそれ」
Ivyさん「弾く?」


Ivyさんに促されて、アップライトベースを弾いてみる平さん、という貴重なシーンが見られましたIvyさんありがとうございますありがとうございます・・・(スライディング土下座)
平さん、ギターも弾けるしドラムも叩くしベースも弾けるんだなあというのは存じ上げていたのですが、
アップライトベースはまた全然扱いが違いそうなのに、「弾けねえー!」と叫びながらも、一応音階に沿って音が出せていたのですごいなあと見守っていました。
普通のベースより握力を必要とするらしい。

そしてどなたが言い出したのだったか、LUNA SEAやる?というさりげない一言でSANさんが水を得た魚のようにギターを弾き始めて、他のメンバーさんも合わせて弾き始めて、平さんも歌詞わからないと言いつつもなんとなく歌えてて、
バンドとしてのポテンシャル高すぎるな・・・と思うなどしました。曲は「ROSIER」でした。
最初のサビくらいまでは演奏してらした気がする。面白かった。

そして再び、次は何聴きたい?と客席に問いかけてくださる平さん。

平さん「何聴きたい?言っていいよ」
milkさん「リクエストと、こちらの手玉が一致するのを待つ感じですよね」


できない曲はできない、と。でも言うだけなら自由って感じだな・・・と思いダメ元で「冷えきった魂について」のタイトルを言ってみる。
弱肉教職の収録曲で、一番突き刺さった曲だけどしばらくライブで聴く機会はなさそうだと思っていた。

平さんは、それはできないよね?という感じでSANさんに話を振ってくださって、SANさんがちょっと考えつつコードをかき鳴らしてくださって、それでもやはり全体で演奏できる感じではなかったらしく。

平さん「冷えきった魂について、はもう少し冷やしておこう。」

はい。拾ってくださっただけでも大変うれしかったです。

そしてメンバーさんどなたかの発案で次の曲になったと思う。

4.幸甚に存じます

平さんの歌い方が痛切でとてもよかった。(よかった以外の感想が出てこない)
この曲の時は通常ライブの時も気だるさと吐き捨てるような苛つき、怒りみたいなものが声に宿る感じが凄いと思っているのだけど、アコースティックにおいてもそれが如実で、素晴らしかった。

そして曲終わりでタイトルや歌詞のお話に。

Ivyさん「幸甚に存じますってどういう意味なの?」
平さん「うれしいですの丁寧な言い回しで・・・死んでくれたらうれしい、をご逝去あそばせていただければ幸甚に存じます、って丁寧に言ってる」


Ivyさん、わかっててわざと聞いてくださってるのかなーという感じで、私はこのお話好きなのであらためて聞けてうれしかった。
てんてんさんの言語感覚の鋭さが本当に好き。
自分にない発想すぎていつも理解が追いつかなくて、一生追いつかないまま驚かせてほしいと思っている。


このあたりだったと思うけれど、次何やろうかーの流れで、SANちゃん歌う?と平さんが言い出して、SANさんがカラオケだとサザンを歌う(?)とかそんな話になったんだったかな。
サザン歌えばいいじゃん!でも弾き語りは難しいのでただアカペラで歌うことになってしまいますよ、みたいな流れで、なぜか桑田さんのモノマネをするということに。なんだそのハードルの上げ方。

milkさん「SANちゃんが桑田さんやるのを聴くのは辛いかもしれない、止めたくなるかも」
平さん「これは続けたらやばい、と思った時点でマイク取り上げてやめさせるから!笑」


という前振りとしか思えない導入からのSANさんの桑田さんモノマネでの『TSUNAMI』。

結論から言うと私はとても似ていてすごい・・・!と思ったのだけど、
アカペラでAメロから淡々と歌い続けるSANさんを不安に思われたのか、平さんが宣言どおりSANさんからマイクを取り上げようとする→SANさんがマイクを強く掴んで離さない(平さんから顔を背けるようにして歌い続ける)
という貴重なシーンが見られて、えっ?ええっ?!てなりました。

平さんがわりと本気でマイクを奪いに行ってて、それでも頑なにマイクを離さないSANさん。
SANさん、大人しそうだけれど強くご自分を持っていらっしゃる方、という印象があるのだけれどそれを裏付けるような貴重な場面でした、なんだかありがとうございます・・・(?)


このあたりだったかな、平さんがhigiriさんがお使いの楽器を見ながらおっしゃったことが面白すぎた。

平さん「なんだっけそれ、コンガ?」
higiriさん「カホン!」


同じ打楽器ではありますけどね!だいぶ違いますね!!!
それで、叩きますか?じゃあhigiriくん歌う?のような流れでスムーズに持ち場を交代して
(なぜご自分たちのハードルを上げることにこんなに躊躇がないのだろう、というほど、この日はなんでもありな雰囲気だった)
何やろうか?と『幸甚に存じます』を最初のサビくらいまで演奏されていた、と思う。
カホン初めて叩いたというのにそこそこリズムを崩さず叩けていた平さんもすごいけれど、
higiriさんがおそらくほとんど歌詞を見ずにちゃんと歌われていたことに私は感激してしまった。
普段のライブでも、歌詞が頭に入っていらっしゃるんだなあと思うことが多々あるドラマーさんなので、本当にメロディーや歌詞を大切にされているんだと思う。


そして再び客席にリクエストを聞いてくださって、声に応えて『白昼夢』を少し演奏してくださった。
きっとこれもアコースティックのセットリストには入っていなかった曲なのだなと会話の流れを聞いて思ったのだけれど、
サビくらいまでは演奏してくださったし、ギターのお二人がお互いの演奏を聴きながらアレンジを加えていかれる様子とか、本当にすごいなと思って感嘆していた。
各々の技術の高さはもちろんだし、信頼もないとこんな即興で演奏はできないと思う。
曲を終わるきっかけすらきっと決まっていない状態なのだと想像するけれど、リズム隊がそつなく合わせていらっしゃるのとか。
本当に、バンドとして凄い実力派の人達で、一年と言わずもうずっと一緒に活動しているような息の合い方に感じた。


平さん「次は・・・俺がちょっと苦手に感じてしまっていてしばらくやっていない曲なんだけど、今日はやってみようと思います」
Ivyさん「その説明だけで、ピンときている人も多いんじゃないですか?」
平さん「え、そうなの?」


さすがIvyさんです。もう絶対あの曲しかない・・・2ヶ月ぶりくらいの演奏な気がします・・・うれしい。

5.雨の怪虫

私がラッコで2番目に好きな曲。じめじめとした内省的な精神描写は痛々しいほどで、歌詞も歌声も突き刺さる。

この曲のことがこんなに好きなのは、やはり私がてんてんさんに求めてしまっている理想像に起因するのだろうななどと考えては苦しくなりつつも、
アコースティックバージョンでこの曲が聴けたことが本当にうれしかった。
痛々しいほどに美しい曲を歌う時の平さんの、孤独の底にいるような切なさが心底好きで。
「乾かないなら ふやけて羽化したいな」
ひりひりする。
この美しい曲が、どうか幻になってしまいませんように、これからもライブで歌ってくださいますようにと、祈った。


そして次の曲のタイトルコールをなさる平さん。

平さん「・・・偽物語。」

6.偽物語

アルバム弱肉教職の収録時に「循環」と改題されたこの曲を、この日は確かに、「偽物語」とタイトルコールされたと思うので、そのことが印象的だった。
改題はいささか衝撃でもあったのだけれど、この曲のことをまだ偽物語と呼んでも許されるのかもしれない、ということにささやかな安堵を覚えた。

「遺書として残したなら多少は信じてもらえるのかな」
「沢山の人裏切ってしまった これは最後の泣き言」


この曲もまたひりひりと胸を引っ掻くような言葉に満ちていて。歌詞の世界観に没入しながら聴いた。
途中の変拍子になるパートの一体感が鳥肌が立つようだった。本当に凄い演奏だった。


用意している曲は残り2曲になった、ということをここでおっしゃられていたと思う。
このあと青森まで移動して、明朝フェリーで札幌に向かうという行程なので、ライブが終わったら急いで青森に向かう必要があるということに少し触れられていた。
だからきっとライブの終了時刻についてもシビアだったと思うのだけれど、せわしなくなることもなく、じっくりと聴かせてくださって本当によかった。

そしてリクエストに応えて『幽囚谷のバッタ』を少し演奏してくださった。


タイミングが定かではないけど、終盤で平さんがこんなことをおっしゃっていた。

平さん「アコースティック気持ちよく歌えるね・・・一青窈の気持ちがわかった・・・笑。一青窈の、知ってる?歌い方もだし表情もすごく強くて、入ってる感じなんだけど、そうなるわ、歌ってたら」

ハナミズキという曲の「水際まで来てほしい」とか「薄紅色のかわいい君のね」というフレーズを、手をふわふわとさせるポーズ込みで歌ってみせてくださる平さん。
うわー。個人的にこの曲にとても思い入れがあるので、うわー。ってなった・・・。
「君と好きな人が百年続きますように」、ですよね。うん、今も、そういう気持ちで生きているところ少しある。


平さんがこの2曲のどちらで終わろうかな、ということをメンバーさんに問いかけて、じゃあこちらから。と次の曲が始まった。

7. PM5:00

弱肉教職に収録の曲の中でも、特にアコースティックに合うだろうと思っていた曲なので、
聴けてとてもうれしかったし、想像以上に素晴らしかった。

語り部分は、全部は再現されていなかったと思うけれど、最後の方だけは聞けたように思う。
「もう沢山だ」のあたりから。
私は語りの冒頭の「茜色に包まれて俺のヒーローは死んだんだ」の辺りがこの曲の肝要な部分だと思っているので、
その部分もライブで聞けたらいいな。とは思っている。

この曲のmilkさんのフレーズがとても好きなのだけど、アコースティックでも本当に綺麗だった。


そして、次が最後の曲で。きっと今日は聴けるだろうと祈るような気持ちで思っていた曲があったので、
確信はあったものの、どきどきしながら曲が始まるのを待っていた。

不確かな記憶だけれど、平さんが最後に来場への感謝を伝えてくださるとともに、タイトルコールをされていたような記憶がある。

平さん「今日は本当に、来てくれてありがとうございます。最後にこの曲を、聴いてください。『青年ナイフ』」

8.青年ナイフ

ライブで聴けたのは、1周年記念公演以来で。とても焦がれていた。
平さんが、伝えたいことはすべてこの曲に込められている、とおっしゃっていた曲なので、構えて聴いてしまうところがあるのだけれど、
実際、メッセージ性の強い平さんの歌詞の中でも、一際輝きを放つような鋭さを持つ曲だと思う。

通常バージョンでも、歌の力を最大限生かすようなアレンジをされていると思っていて、演奏が歌に寄り添うようだと感じているけれど、
アコースティックバージョンではそれがさらに顕著だったように思う。

平さんが「伝えたい」その思いは、共感を得たいのだろうか。衝撃を与えたいのだろうか。
私は少なくとも、共感と呼べるほどはっきりとした自意識はないのだけれど、
平さんが、生きることに対してこんな風に真っ直ぐにぶつかって傷ついていること、
個として存在することが難しいような大都会で何者かであろうと抗う姿を描かれていること、
そんなことに思いを馳せては、なんて美しい生き様だろうと考えては心の奥が揺さぶられるような気持ちになる。

私にはない誠実さであり、美しさだから。

「機械仕掛けな街で小さな部品に成り下がる位なら スクラップでいいから貴方に届けたい」

泣いているような悲痛な声で、歌の世界に入り込んで歌われる平さんの歌声を、一粒も漏らさず聴き遂げたいと思った。

歌詞をなぞるようにして拾いあげながら、噛みしめるようにして聴いていると、自然と涙があふれた。
本当に、美しい曲で、世界で一番好きな歌声で。傷口を広げながら美しいものを生み出すようなこの人が好きで。
この日、この曲が聴けたことを、ずっと覚えていたいと思った。

後半は本当に目が開けていられないほど泣いていたので、視界はぼやけていたけれど、
「誰かの胸に空いた穴にハマるような存在になり手翳すから 震えてる掌翳して」のフレーズで、
最後の部分を「汚れた掌翳して」と歌われていたのは、おそらく気のせいではないと思う。

生きることは、汚れていくことでもあると私は思っているので、余計にその言葉が刺さった。
誰かを照らすために、守るために、汚れながら光を掴んでいくような。そんなイメージが浮かんだ。


アウトロの残響の中で、「ありがとうございました」と小さな、それでもはっきりとした声でおっしゃるのを聞いたように思う。

この日はアンコールはなく、それでもこの終わり方は、とても美しかったので、これでよかった、と思った。


本当に、忘れがたい一夜だった。


最後にツイート引用など。







ツイート見ていた思い出したけれど、バンドTやパーカーのラフなスタイルで、平さんはツアーT黒にラッコパーカーかな?
途中で一度パーカー脱いでらしたけど、また着用されていた。暑くなってまた寒くなったのかな・・・と思いながら見ていた。


ライブ感想はここまで。アコースティックという形式で今後見る機会はきっと少ないだろうから、参加できてよかったという気持ちが強い。

平さんの故郷である仙台で(正確には古川になるけれど)、この特別なライブが開催されたこと、ずっと覚えていたいなと思って、いつもより殊更執拗に、感じたことを書き綴ってしまった。

最後まで読んでくださった方がいらしたらありがとうございます。
いつもお願いしてしまうことですが、読了のしるしに拍手ボタン押していただけましたら、
最後までスクロールしてくださった方がいるんだなあと思えるのでうれしいです。
お名前もコメントもなしで大丈夫です。


冒頭にも書きましたがもう年の瀬で。
札幌2daysの感想を書き終えるまでは死ねない、の精神で生きていきますが、
なんというか心急く感じがして、生き急ぎたいような気持ちになります。

平一洋さんというロックアーティストが。ラッコというバンドが。私はとても好きです。

この広い世界で、同じ時代を生きて、その存在に気づけたことがもう奇跡だから、
ステージの上で歌い続けてくださるのなら他になにもいらないです。

それでもどうかこの音楽が、もっと遠くまで響きますように届きますようにと。
いつもそう、祈っています。

12月30日、新宿Zirco Tokyoでのツアーファイナル。
どうか沢山の人に、届きますように。


大好きです。

【2017/12/04 02:19】 | ラッコ | トラックバック(0) | コメント(0)
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