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プロフィール

香菜

Author:香菜
大槻ケンヂ先生、narasakiなっきー、ルーク篁さま、ANGEL-TAKAさん(肉眼で確認できる唯一の天使)、クラオカユウスケさん、点々さんが大好きです。

好きなバンドはCANTA、宇宙戦隊NOIZ、えんそく、My BACTERIA HEAT IsLAND、特撮、筋肉少女帯、coaltar of the deepers、INO HEAD PARK、eversetなど。

ライブという空間が生きがい。
しかし対社会スキルが異様に低いので人が多い場所ではキョドります。すみっこで生きてます。
脳内ダダ漏れチラシの裏blogです。
生まれてすみません。
Twitterでは「ザジ」という名前です。
どちらでも呼びやすい方で呼んでくださいませ。

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ザジ、あんまり殺しちゃだめだよ。
2017-11-23 ラッコ 仙台 BAR TAKE(アコースティック)
もう12月。年の瀬だ。
年末に生まれたせいもあって、年の区切りが歳の区切りでもあり、毎度12月は特別な気持ちで過ごしている気がする。

11月の記憶を掬いあげておきたい。忘れたくないような夜がいくつもあった。

まずは、ラッコ冬の陣 単独武者修行 収穫変 仙台について。

ラッコのアコースティックLIVEは私の記憶が正しければ、2016年12月24日の渋谷ZEALLINKインストアでの1回のみで、
ワンマンのフルサイズでアコースティックというのはとても貴重な機会だったと思う。

<11-23 ラッコ 仙台 BAR TAKE(アコースティック)感想・覚書。>


初めて行った会場だけれど、こじんまりとした素敵な雰囲気で、ライブハウスというよりは確かにBARというのがしっくりくる。
座席ありかどうかは不明だったのだけれど、入場するとベンチ型の長椅子や後方では座席高めの椅子が用意されていた。
さらにその後ろは立ち見だったようだけれど会場スタッフさんが立ち見の方も観やすいようにと詰めさせてくださったり、良いところだなあと思った。


開演予定時刻からそんなに押さずに、メンバーさんが登場された。

低めのステージにはセンターに平さん用の椅子とマイク。両脇にSANさんとmilkさん。
ステージは幅が狭く3名並ぶと目一杯で、Ivyさんとhigiriさんは後列だった。
ちなみにIvyさんはアップライトベース、higiriさんはカホンをお使いだった。

平さんとmilkさんの前には譜面台もセットされていて、SANさんのはなかった。

ライブの流れとしては、アコースティックで演奏できる曲は決まっているけれど演奏順は決まっていなくて、
お話しながら次の曲を決めるというような感じだった。
そして、演奏予定にない曲でもリクエストに応えて少し弾いてくださったりとか、ラッコ以外の曲も余興的にちょっと聴かせてくださったりとか、とても和やかであたたかい雰囲気のライブだったので、ファンを楽しませようという気持ちがとても伝わってきてうれしかったし、参加できてよかったなと思う。

そんな風だったので、いつものようなセットリストの記載があまり意味をなさないのだけれど、
最初から最後まで演奏された曲、に限定すると以下のような内容だった。

<2017-11-23ラッコ 仙台BAR TAKE アコースティックライブ セットリスト>
1.教育
2.人間博覧会
3.滅亡のブルース
4.幸甚に存じます
5.雨の怪虫
6.偽物語
7. PM5:00
8.青年ナイフ


記憶が確かなら、1曲目の「教育」は、登場されてすぐに演奏に入ったように思う。

1.教育

鳥肌が立つようだった。
この曲自体、平さんの声のためにあるような曲だと思っているし、いつもライブで聴く度にぞくぞくするほどだけれど、
期待を遥かに上回るほど、アコースティックアレンジにとてもよく合っていた。

そして同期もないシンプルな演奏の中で、ラッコのメンバーさんのプレイヤーとしての凄さも見せつけられるようだった。
Ivyさんはアコースティック形式のライブの経験が多いのかなと思うけれど流石の落ち着きっぷりで、アップライトベースの太い音がとても心地よかった。
SANさんmilkさんはアコースティックギターを弾き慣れている方にしか出せないだろう、と思える美しい響きを奏でてらしたし、
higiriさんはカホンを演奏するのは今回が初のようなことをおっしゃっていたのでそのことに驚くほど、臨機応変にリズムを生み出してらした。

本当に、凄いものを見た。というのが率直な感想。

MCというかお話しながらのライブというのに近かったので、どのパートでどのお話をされていたかの記憶がかなり曖昧ではあるのだけど、
1曲目のあとの最初のMCには確か、こんな会話をされていた。

平さん「こんばんはー。仙台、来てくれてありがとうございます。今日は仙台で色々イベントがある日で・・・選択肢が沢山ある中で、ここを選んでくれてありがとうございます」

ワンマンもイベントも含めて、確かにV系のイベントが集中している日のようだった。
平さんはいつも、その空間その時間を選んだことを肯定してくださる人だなあとあらためて思った。

平さん「アコースティックライブは初めてで」
Ivyさん「2回目!」
平さん「えっ?!あー渋谷ZEALLINKのインストア・・・でも普通のライブとしては初めてでしょ。仙台でもライブやりたいということで今回は、仙台だけアコースティックで。俺の地元なんですよ仙台。」

ちらっと集客の事情なのかなと思われる言葉もあったりして、それでもワンマンツアー内で仙台公演を企画してくださって本当によかったと思った。
やはり、てんてんさんの地元なのでファンとしても特別な思いで来てしまうところはある。
前回のラッコ仙台ワンマンはゴールデンウイーク中の平日という、とても難しい日程だったので芳しくないところはあったのかなあとは思っている。
そして今度は必ず、仙台で通常のライブもしたいと思っている、ということもお話してくださった。

平さん「次何やろうか?聴きたい曲ある?」

えっ、まさかのリクエスト受付方式。。。
客席からCamaro69’!!という声が上がる。まだライブでは一度も演奏されたことのない曲だ。

平さん「Camaro!!いけるかな?えっと・・・」
SANさんがギターを弾き始めて、平さんが歌の入りと歌詞を思い出すような素振りをされて、SANさんに教えてもらっていたような気がする。
SANさんに合わせて楽器陣が加わっていく。
歌詞の用意がなかったようで、途切れ途切れではあったものの、最初のサビくらいまでは歌ってくださったはず。

平さん「12月30日までには仕上げてきます!」

予定になかった曲をここまで合わせられるラッコの実力にあらためて感嘆するなどした。

そしてこの曲本当に好きだなあ。
Camaro69’、メロディの良さとかリズムの気持ち良さとか、ラッコの歌詞としてはめずらしく恋愛寄りな内容とか、
諸々含めて名曲だし人気のある曲だと思うので、なぜここまでライブで出し惜しみするのかなあと思っていたところあるけど、
きっとそれだけ稀少な曲に育てていかれたいのかもしれない。
12月30日はCamaro69’が聴ける日。そう覚えた。やらなかったら泣く・・・。


2.人間博覧会

この曲もとてもアコースティックのアレンジに合っていて素晴らしかったなー、
というか全曲において感極まってしまっていたので私のスイッチが入りすぎだったのかもしれない、けど本当によかった。(語彙力)
もちろん通常ライブで聴くのも素晴らしいのだけど、着席した状態で、自分の世界で聴き入ることが許されていたし
アコースティック演奏だからこその熱量というのもあったと思うし、
平さんが歌の世界、詞の世界観に入り込んでいらっしゃるのも手に取るように感じた。

本当に、この人の声は神様のギフトで。声に宿るものが確実にある。

曲が終わると、また客席にリクエストを問いかけてくださる。
私は先ほども滅亡のブルース、とつぶやいていたのだが声が通らなくてきっと聞こえなかったし、
今度は少し勇気をふるって、滅亡・・・!と曲名の前半の単語だけを叫んだ。


平さん「何聴きたい?・・・今誰か滅亡って言ったよね?滅亡のブルースかー、うーん、リハで上手くいかなかったけど本番ではいけるかもしれないから・・・やる?」

3.滅亡のブルース

ライブで聴けたのはかなり久しぶりだと思う。(私が参加していないライブで演奏されている可能性はあるけれど)
1年前にワンマンツアーの初日大阪で初めて聴いた日のことをずっと覚えている。
てんてんさんがこの曲を歌ってくださる限り、私はてんてんさんのことをずっと好きでいられる気がする。という漠然としたイメージが浮かんで、それからずっと特別な曲。
初めて聴いた日に「君が放棄した世界 僕が壊すよ」という歌詞が聞き取れて、それで心を掴まれてしまったから、というのも大きいと思う。
私は、世界を壊すこと、を歌う人にとても惹かれがちだから。


リハで失敗したとおっしゃっていたとおり、音程と歌詞を見失う箇所もなくはなかったのだけど、
(「あの頃あの瞬間だけを」のあたりは入るタイミングを逃したり、歌い始めたもののオクターブ変えたりとか)
とても気持ちの入り込むような歌唱で、手をぎゅっと握りしめながら聴いていた。
泣きそうなほどに切ない声で歌いあげるてんてんさんが好きで。
私はずっと、この人が寂しさとか孤独を歌いながら傷ついていくさまを見ることを望んでいるんだろうか、などと考えては辛くなっていた。
最後まで歌い切ってくださるのか、Camaro69’のように途中で止めてしまうのかはらはらしていたところもあって、
一番大切に思っている最後のフレーズが聴けた時はぼろぼろと泣いてしまった。

歌い終えると、平さんは照れ笑いのような表情を浮かべながら、こんなことをおっしゃっていた。

平さん「滅亡のブルースは、リハで『滅亡は滅亡するからやめておこう』って言われてて。特にこの部分は歌ったらダメだ、って歌詞を隠してあったのに、気持ちよくなって歌っちゃった・・・笑」

歌詞が入っているファイルを少し客席側に見せてくださったのだけど、歌詞に大きくガムテープが貼られていた。
だから歌詞見失ってらしたのか・・・。
それでも最後まで歌ってくださって、最後のフレーズまで全部聴けてうれしかったですありがとうございますという気持ち。


このタイミングか定かではないけれど、平さんがSANさんの譜面台がないことに触れて、

平さん「SANちゃん譜面台ないんだね、俺とみるみるはあるのに」
SANさん「リハではあったんですけど、邪魔かなと思ってどけました」
平さん「かっこいいな〜。邪魔だよね(客席から)見づらくなるもんね」
milkさん「照れ隠しに置いたままにしている感じですね」
平さん「そうだねこれあるくらいがちょうどいいよ。笑」


SANさんのホスピタリティ。。。
でも客席と距離近かったし、照れ隠しというのもわかる気がする。


平さん「次は何やる?」
Ivyさん「ちょっと休む!!アップライトベース、疲れるんだよー」
平さん「あーかっこいいよねそれ」
Ivyさん「弾く?」


Ivyさんに促されて、アップライトベースを弾いてみる平さん、という貴重なシーンが見られましたIvyさんありがとうございますありがとうございます・・・(スライディング土下座)
平さん、ギターも弾けるしドラムも叩くしベースも弾けるんだなあというのは存じ上げていたのですが、
アップライトベースはまた全然扱いが違いそうなのに、「弾けねえー!」と叫びながらも、一応音階に沿って音が出せていたのですごいなあと見守っていました。
普通のベースより握力を必要とするらしい。

そしてどなたが言い出したのだったか、LUNA SEAやる?というさりげない一言でSANさんが水を得た魚のようにギターを弾き始めて、他のメンバーさんも合わせて弾き始めて、平さんも歌詞わからないと言いつつもなんとなく歌えてて、
バンドとしてのポテンシャル高すぎるな・・・と思うなどしました。曲は「ROSIER」でした。
最初のサビくらいまでは演奏してらした気がする。面白かった。

そして再び、次は何聴きたい?と客席に問いかけてくださる平さん。

平さん「何聴きたい?言っていいよ」
milkさん「リクエストと、こちらの手玉が一致するのを待つ感じですよね」


できない曲はできない、と。でも言うだけなら自由って感じだな・・・と思いダメ元で「冷えきった魂について」のタイトルを言ってみる。
弱肉教職の収録曲で、一番突き刺さった曲だけどしばらくライブで聴く機会はなさそうだと思っていた。

平さんは、それはできないよね?という感じでSANさんに話を振ってくださって、SANさんがちょっと考えつつコードをかき鳴らしてくださって、それでもやはり全体で演奏できる感じではなかったらしく。

平さん「冷えきった魂について、はもう少し冷やしておこう。」

はい。拾ってくださっただけでも大変うれしかったです。

そしてメンバーさんどなたかの発案で次の曲になったと思う。

4.幸甚に存じます

平さんの歌い方が痛切でとてもよかった。(よかった以外の感想が出てこない)
この曲の時は通常ライブの時も気だるさと吐き捨てるような苛つき、怒りみたいなものが声に宿る感じが凄いと思っているのだけど、アコースティックにおいてもそれが如実で、素晴らしかった。

そして曲終わりでタイトルや歌詞のお話に。

Ivyさん「幸甚に存じますってどういう意味なの?」
平さん「うれしいですの丁寧な言い回しで・・・死んでくれたらうれしい、をご逝去あそばせていただければ幸甚に存じます、って丁寧に言ってる」


Ivyさん、わかっててわざと聞いてくださってるのかなーという感じで、私はこのお話好きなのであらためて聞けてうれしかった。
てんてんさんの言語感覚の鋭さが本当に好き。
自分にない発想すぎていつも理解が追いつかなくて、一生追いつかないまま驚かせてほしいと思っている。


このあたりだったと思うけれど、次何やろうかーの流れで、SANちゃん歌う?と平さんが言い出して、SANさんがカラオケだとサザンを歌う(?)とかそんな話になったんだったかな。
サザン歌えばいいじゃん!でも弾き語りは難しいのでただアカペラで歌うことになってしまいますよ、みたいな流れで、なぜか桑田さんのモノマネをするということに。なんだそのハードルの上げ方。

milkさん「SANちゃんが桑田さんやるのを聴くのは辛いかもしれない、止めたくなるかも」
平さん「これは続けたらやばい、と思った時点でマイク取り上げてやめさせるから!笑」


という前振りとしか思えない導入からのSANさんの桑田さんモノマネでの『TSUNAMI』。

結論から言うと私はとても似ていてすごい・・・!と思ったのだけど、
アカペラでAメロから淡々と歌い続けるSANさんを不安に思われたのか、平さんが宣言どおりSANさんからマイクを取り上げようとする→SANさんがマイクを強く掴んで離さない(平さんから顔を背けるようにして歌い続ける)
という貴重なシーンが見られて、えっ?ええっ?!てなりました。

平さんがわりと本気でマイクを奪いに行ってて、それでも頑なにマイクを離さないSANさん。
SANさん、大人しそうだけれど強くご自分を持っていらっしゃる方、という印象があるのだけれどそれを裏付けるような貴重な場面でした、なんだかありがとうございます・・・(?)


このあたりだったかな、平さんがhigiriさんがお使いの楽器を見ながらおっしゃったことが面白すぎた。

平さん「なんだっけそれ、コンガ?」
higiriさん「カホン!」


同じ打楽器ではありますけどね!だいぶ違いますね!!!
それで、叩きますか?じゃあhigiriくん歌う?のような流れでスムーズに持ち場を交代して
(なぜご自分たちのハードルを上げることにこんなに躊躇がないのだろう、というほど、この日はなんでもありな雰囲気だった)
何やろうか?と『幸甚に存じます』を最初のサビくらいまで演奏されていた、と思う。
カホン初めて叩いたというのにそこそこリズムを崩さず叩けていた平さんもすごいけれど、
higiriさんがおそらくほとんど歌詞を見ずにちゃんと歌われていたことに私は感激してしまった。
普段のライブでも、歌詞が頭に入っていらっしゃるんだなあと思うことが多々あるドラマーさんなので、本当にメロディーや歌詞を大切にされているんだと思う。


そして再び客席にリクエストを聞いてくださって、声に応えて『白昼夢』を少し演奏してくださった。
きっとこれもアコースティックのセットリストには入っていなかった曲なのだなと会話の流れを聞いて思ったのだけれど、
サビくらいまでは演奏してくださったし、ギターのお二人がお互いの演奏を聴きながらアレンジを加えていかれる様子とか、本当にすごいなと思って感嘆していた。
各々の技術の高さはもちろんだし、信頼もないとこんな即興で演奏はできないと思う。
曲を終わるきっかけすらきっと決まっていない状態なのだと想像するけれど、リズム隊がそつなく合わせていらっしゃるのとか。
本当に、バンドとして凄い実力派の人達で、一年と言わずもうずっと一緒に活動しているような息の合い方に感じた。


平さん「次は・・・俺がちょっと苦手に感じてしまっていてしばらくやっていない曲なんだけど、今日はやってみようと思います」
Ivyさん「その説明だけで、ピンときている人も多いんじゃないですか?」
平さん「え、そうなの?」


さすがIvyさんです。もう絶対あの曲しかない・・・2ヶ月ぶりくらいの演奏な気がします・・・うれしい。

5.雨の怪虫

私がラッコで2番目に好きな曲。じめじめとした内省的な精神描写は痛々しいほどで、歌詞も歌声も突き刺さる。

この曲のことがこんなに好きなのは、やはり私がてんてんさんに求めてしまっている理想像に起因するのだろうななどと考えては苦しくなりつつも、
アコースティックバージョンでこの曲が聴けたことが本当にうれしかった。
痛々しいほどに美しい曲を歌う時の平さんの、孤独の底にいるような切なさが心底好きで。
「乾かないなら ふやけて羽化したいな」
ひりひりする。
この美しい曲が、どうか幻になってしまいませんように、これからもライブで歌ってくださいますようにと、祈った。


そして次の曲のタイトルコールをなさる平さん。

平さん「・・・偽物語。」

6.偽物語

アルバム弱肉教職の収録時に「循環」と改題されたこの曲を、この日は確かに、「偽物語」とタイトルコールされたと思うので、そのことが印象的だった。
改題はいささか衝撃でもあったのだけれど、この曲のことをまだ偽物語と呼んでも許されるのかもしれない、ということにささやかな安堵を覚えた。

「遺書として残したなら多少は信じてもらえるのかな」
「沢山の人裏切ってしまった これは最後の泣き言」


この曲もまたひりひりと胸を引っ掻くような言葉に満ちていて。歌詞の世界観に没入しながら聴いた。
途中の変拍子になるパートの一体感が鳥肌が立つようだった。本当に凄い演奏だった。


用意している曲は残り2曲になった、ということをここでおっしゃられていたと思う。
このあと青森まで移動して、明朝フェリーで札幌に向かうという行程なので、ライブが終わったら急いで青森に向かう必要があるということに少し触れられていた。
だからきっとライブの終了時刻についてもシビアだったと思うのだけれど、せわしなくなることもなく、じっくりと聴かせてくださって本当によかった。

そしてリクエストに応えて『幽囚谷のバッタ』を少し演奏してくださった。


タイミングが定かではないけど、終盤で平さんがこんなことをおっしゃっていた。

平さん「アコースティック気持ちよく歌えるね・・・一青窈の気持ちがわかった・・・笑。一青窈の、知ってる?歌い方もだし表情もすごく強くて、入ってる感じなんだけど、そうなるわ、歌ってたら」

ハナミズキという曲の「水際まで来てほしい」とか「薄紅色のかわいい君のね」というフレーズを、手をふわふわとさせるポーズ込みで歌ってみせてくださる平さん。
うわー。個人的にこの曲にとても思い入れがあるので、うわー。ってなった・・・。
「君と好きな人が百年続きますように」、ですよね。うん、今も、そういう気持ちで生きているところ少しある。


平さんがこの2曲のどちらで終わろうかな、ということをメンバーさんに問いかけて、じゃあこちらから。と次の曲が始まった。

7. PM5:00

弱肉教職に収録の曲の中でも、特にアコースティックに合うだろうと思っていた曲なので、
聴けてとてもうれしかったし、想像以上に素晴らしかった。

語り部分は、全部は再現されていなかったと思うけれど、最後の方だけは聞けたように思う。
「もう沢山だ」のあたりから。
私は語りの冒頭の「茜色に包まれて俺のヒーローは死んだんだ」の辺りがこの曲の肝要な部分だと思っているので、
その部分もライブで聞けたらいいな。とは思っている。

この曲のmilkさんのフレーズがとても好きなのだけど、アコースティックでも本当に綺麗だった。


そして、次が最後の曲で。きっと今日は聴けるだろうと祈るような気持ちで思っていた曲があったので、
確信はあったものの、どきどきしながら曲が始まるのを待っていた。

不確かな記憶だけれど、平さんが最後に来場への感謝を伝えてくださるとともに、タイトルコールをされていたような記憶がある。

平さん「今日は本当に、来てくれてありがとうございます。最後にこの曲を、聴いてください。『青年ナイフ』」

8.青年ナイフ

ライブで聴けたのは、1周年記念公演以来で。とても焦がれていた。
平さんが、伝えたいことはすべてこの曲に込められている、とおっしゃっていた曲なので、構えて聴いてしまうところがあるのだけれど、
実際、メッセージ性の強い平さんの歌詞の中でも、一際輝きを放つような鋭さを持つ曲だと思う。

通常バージョンでも、歌の力を最大限生かすようなアレンジをされていると思っていて、演奏が歌に寄り添うようだと感じているけれど、
アコースティックバージョンではそれがさらに顕著だったように思う。

平さんが「伝えたい」その思いは、共感を得たいのだろうか。衝撃を与えたいのだろうか。
私は少なくとも、共感と呼べるほどはっきりとした自意識はないのだけれど、
平さんが、生きることに対してこんな風に真っ直ぐにぶつかって傷ついていること、
個として存在することが難しいような大都会で何者かであろうと抗う姿を描かれていること、
そんなことに思いを馳せては、なんて美しい生き様だろうと考えては心の奥が揺さぶられるような気持ちになる。

私にはない誠実さであり、美しさだから。

「機械仕掛けな街で小さな部品に成り下がる位なら スクラップでいいから貴方に届けたい」

泣いているような悲痛な声で、歌の世界に入り込んで歌われる平さんの歌声を、一粒も漏らさず聴き遂げたいと思った。

歌詞をなぞるようにして拾いあげながら、噛みしめるようにして聴いていると、自然と涙があふれた。
本当に、美しい曲で、世界で一番好きな歌声で。傷口を広げながら美しいものを生み出すようなこの人が好きで。
この日、この曲が聴けたことを、ずっと覚えていたいと思った。

後半は本当に目が開けていられないほど泣いていたので、視界はぼやけていたけれど、
「誰かの胸に空いた穴にハマるような存在になり手翳すから 震えてる掌翳して」のフレーズで、
最後の部分を「汚れた掌翳して」と歌われていたのは、おそらく気のせいではないと思う。

生きることは、汚れていくことでもあると私は思っているので、余計にその言葉が刺さった。
誰かを照らすために、守るために、汚れながら光を掴んでいくような。そんなイメージが浮かんだ。


アウトロの残響の中で、「ありがとうございました」と小さな、それでもはっきりとした声でおっしゃるのを聞いたように思う。

この日はアンコールはなく、それでもこの終わり方は、とても美しかったので、これでよかった、と思った。


本当に、忘れがたい一夜だった。


最後にツイート引用など。







ツイート見ていた思い出したけれど、バンドTやパーカーのラフなスタイルで、平さんはツアーT黒にラッコパーカーかな?
途中で一度パーカー脱いでらしたけど、また着用されていた。暑くなってまた寒くなったのかな・・・と思いながら見ていた。


ライブ感想はここまで。アコースティックという形式で今後見る機会はきっと少ないだろうから、参加できてよかったという気持ちが強い。

平さんの故郷である仙台で(正確には古川になるけれど)、この特別なライブが開催されたこと、ずっと覚えていたいなと思って、いつもより殊更執拗に、感じたことを書き綴ってしまった。

最後まで読んでくださった方がいらしたらありがとうございます。
いつもお願いしてしまうことですが、読了のしるしに拍手ボタン押していただけましたら、
最後までスクロールしてくださった方がいるんだなあと思えるのでうれしいです。
お名前もコメントもなしで大丈夫です。


冒頭にも書きましたがもう年の瀬で。
札幌2daysの感想を書き終えるまでは死ねない、の精神で生きていきますが、
なんというか心急く感じがして、生き急ぎたいような気持ちになります。

平一洋さんというロックアーティストが。ラッコというバンドが。私はとても好きです。

この広い世界で、同じ時代を生きて、その存在に気づけたことがもう奇跡だから、
ステージの上で歌い続けてくださるのなら他になにもいらないです。

それでもどうかこの音楽が、もっと遠くまで響きますように届きますようにと。
いつもそう、祈っています。

12月30日、新宿Zirco Tokyoでのツアーファイナル。
どうか沢山の人に、届きますように。


大好きです。

【2017/12/04 02:19】 | ラッコ | トラックバック(0) | コメント(0)
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