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プロフィール

香菜

Author:香菜
大槻ケンヂ先生、narasakiなっきー、ルーク篁さま、ANGEL-TAKAさん(肉眼で確認できる唯一の天使)、クラオカユウスケさん、点々さんが大好きです。

好きなバンドはCANTA、宇宙戦隊NOIZ、えんそく、My BACTERIA HEAT IsLAND、特撮、筋肉少女帯、coaltar of the deepers、INO HEAD PARK、eversetなど。

ライブという空間が生きがい。
しかし対社会スキルが異様に低いので人が多い場所ではキョドります。すみっこで生きてます。
脳内ダダ漏れチラシの裏blogです。
生まれてすみません。
Twitterでは「ザジ」という名前です。
どちらでも呼びやすい方で呼んでくださいませ。

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ザジ、あんまり殺しちゃだめだよ。
ラッコ 1st FULL ALBUM「弱肉教職」の感想文。
2016年11月3日、デモンストレーション的な1stライブをもって正式に始動したラッコ。


今日、2018年11月3日はラッコさん2歳のお誕生日。
おめでとうございます。

私はMy BACTERIA HEAT IsLANDから点々さんの、平一洋さんのファンになったので、
その長い経歴の中のほんの4年の活動しか見てきていないのだけれど、
ひとつのバンドや活動が2年続くのを見るのは初めてで。
その原動力について考えたりしている。
長く続くことだけが正義ではないのは理解しているけれど、その音楽はとても素晴らしいから、
もっと遠く、もっとたくさんの人に届くまで、途切れずに続いたらいいなとは思っています。

2周年の今日、本当は2周年記念ワンマンの感想でも書き残したいなと思ったけれど
ライブ中にとめどなく泣きすぎて記憶も流してしまったので、思い出したら書くことにする。
本当に、今のラッコの実力、凄さを体現したような素晴らしいライブだった。

雨の怪虫や人間博覧会、PM5:00といった重さを伴う曲での平さんの歌声の痛切さ、迫力は鳥肌が立つようで、
私が平さんに期待してしまうのもこういった痛みなのだなあとあらためて痛感させられて、
それは普段のイベントライブではあまり聴けないから、私はラッコの客の才能がないなーなどと思う。
傷口を開くようにして歌うこの人が好きなんだって。自覚する度に苦しくなる。
私のジーザス・クライスト。私達のために血を流して苦しんで、磔になってください。
恍惚の表情で祈りを捧げながら、私のジーザスが苦しむのを眺めている。それが私の崇拝。


それでも何かしらラッコへの愛(もしくは、執着)を語りたいので、
1年前の2017年11月1日に発売された、ラッコ 1st FULL ALBUM「弱肉教職」の感想文を、自己満足で書き綴りたいと思います。(画像のリンク先はGLK MUSIC SHOPの商品ページ)

ラッコ 1st FULL ALBUM「弱肉教職」


私はこのアルバムを10枚以上は買っているので、興味をもってくれた友人に聴いてほしいと押し付けたりもしていて、
その度に少しずつ書き足しながら自分の思いの丈を書いた文章を添えていました。
(先入観をもってほしいわけではなく興味をもってほしいという意味でしたがあまりよくなかったかもしれない)
発売から1年経ったこともあり、もういいかなと思ってblog上にもこの長文を残しておきます。

私の中では日本の音楽史に残るべき名盤です、長く聴き継がれる1枚になりますように。

<「弱肉教職」に関する感想文。>
1.教育
このアルバムの方向性(楽曲を教科になぞらえて音楽で教育する)を決めた曲だそうです。
少し気怠さがにじむような大人っぽい曲ですが、このメロディを歌うために平さんの声がある、と思えるほど、平さんの声に合っている曲だと思います。
歌詞の一部が韻を踏んでいたりするところなど(「弁護士は過払いした馬鹿探し 政治家は多くの馬鹿化かし」)も、平さんらしい皮肉さが効いていると思います。
ライブではmilkさんがワウペダルを使う曲なので、milkさんを見ていたい曲でもあります。

最後の部分の歌詞が
「誰か教育してくれ愛され方教えてくれ 僕は馬鹿だから音楽が辞められない」
なのですが、
このアルバムを通してというか、少なくとも私が見てきたここ数年はずっと、
『歌い続けたい、音楽しか自分には残っていない』ということをバンドが変わっても歌う曲が変わっても訴え続けてきた人だと思っているので、この表現もずしんとくるものがありました。

愛され方、というのはある意味、売れ方の暗喩でもあると思います。

平さんが音楽を辞められないのは馬鹿だからではなくて、歌うために生まれてきた人だからだと私はわりと大真面目に思っているのですが、歌い続けるために犠牲にしてきたものの大きさを思えば、うまく立ち回れなかった不器用さへの自虐につながるのかもしれません。




2.生物学(幽囚谷のバッタ)
これは2017年2月に発売されたマキシシングルのリード曲で、ラッコの音楽性が花開いたような曲という印象があります。

最初の音源(怪しい眼鏡屋さん)のそつなくまとまった感じから一転したというか、milkさんの独特なセンスが炸裂していて、一筋縄ではいかないけれど耳に残る曲だと思います。

「誰かを蹴り落としても飛び越えたいと誓った」
「誰もが幽囚谷の住人 飛び越える足を持つのならさぁ蹴り上げて」


そんな世界観の歌詞なのですが、てんてんさんはこのバンドで今度こそ、ちゃんと上を目指そうと決めたんだ。と理解した曲でもあります。
それまではなんというか『わかるやつだけわかればいい』と思っていらっしゃるのかもしれない、という印象があっただけに、その決意表明にも似たメッセージが刺さりました。




3.化学(色彩皆無)
これはラッコが初めて世に出した曲なので(音源の発売に先駆けてMVが公開されたリード曲です)私はいまだに複雑な気持ちで聴いてしまうというか、素直に受け止めがたい曲ですが、ライブでは定番で、メンバーさんの思い入れも強いと思いますし演奏頻度も高いです。

ギターソロというには短かめだけれど美しいフレーズがあるのですが、その音を初めて聴いた時に、このバンドには綺麗な音でギターを弾く人がいるんだなあと思った記憶があります。
のちにmilkさんのパートと知ります。
本当に、ラッコはメンバーさんの演奏技術であるとか作曲センスの高さに吃驚することが多々あるなあと思います。




4.時間学(PM5:00)
PM5:00(そのまま五時と読みます)というのはすなわち夕暮れ時を指すそうです。
「茜色に包まれて俺のヒーローは死んだんだ」
という歌詞というか語りが出てくるのですが、平さんにとって黄昏時は、死を連想させる時間帯というか、夕焼けそのものが死を感じさせるメタファーなのではないかな、と思っています。

もしくは、若くして逝ってしまう儚さのようなもの。
MVではゴミ袋を引きずって渋谷の街を徘徊する美しい平さんが見られますが、内臓を引っ張り出して埋めるという衝撃的な描写もあり、これには過去の自分を葬って埋葬する、というような意味があるようです。

ラッコの曲で、日曜日にしか演奏されない「サニーサイドアップ」という切なくて耳に残る名曲があるのですが、
この曲の中でも、茜色の空を見下ろしてビルの屋上から落下する=自死を選ぶ場面が描かれています。
サニーサイドアップ、明るい曲調に胸をえぐる歌詞がのっているところが本当に好きです。
(ちなみにサニーサイドアップは「怪しい眼鏡屋さん」の通常盤Bタイプに収録されているのでぜひ聴いてほしいです)




5.精神分析学(青年ナイフ)
この曲が初めてライブで演奏された2017年11月3日新宿BLAZEでの1周年記念公演の際、
平さんが「今、伝えたいことは全部この曲に込めている」という主旨のことをおっしゃっていました。

話が逸れるのですが、2014年頃には同じことをMy BACTERIA HEAT IsLANDの「無題」という曲を演奏される前におっしゃっていました。
伝えたいことがその曲に込められすぎていてタイトルが決められないから「無題」なのだと。
音源化されていませんが、私が世界で一番好きな曲です。
だから、平さんの伝えたいことは今はこの曲に変わったのだな、と思って、そのことを受け入れたいと思いました。
それでも無題からまだ手を離すことができない私は、またひとつMBHIの、点々さんの思い出が遠くなってしまったと泣けました。


そんな言葉もあって、思い入れの深い歌詞だと思いますし、この曲に限らず平さんは、何者かになろうとしてなれなかったとか、都会で埋もれていくちっぽけな自分、といったことを歌詞に描かれることが多い方だと思います。
おそらくここ数年の傾向だと思いますが。
平さんの美しくてひたむきな生き様を感じるようで、胸が痛みます。
私自身は平さんとは思考回路が違いすぎるからか、共感ではなくて言葉の選び方への斬新さとか、ひたむきさへの憧ればかり感じているかもしれません。

「機械仕掛けな街で小さな部品に成り下がる位なら
 スクラップでいいからあなたに届けたい」
「道端に落ちてる汚れたネジ 所詮僕等は 誰かの胸に空いた穴に
 ハマるような存在になり手翳すから 震えてる掌翳して」


必要とされたいという純粋さがにじむようで、平さんらしいなと思います。
ちなみに私は最後の歌詞の「震えてる掌翳して」という部分が特に好きなのですが、ライブでは「汚れてる掌翳して」と歌われることが多かったです。
滅多に演奏されない曲ですが、2018年7月に数回、久しぶりに演奏された時は音源どおりの歌詞で歌われていて、逆に驚いたほどです。




6.心理学(火花散らしたら)
唯一の、Ivyさん作曲の楽曲です。
最初の音源「怪しい眼鏡屋さん」に収録されていた曲で、アルバムに収録されるにあたりレギュラーチューニングにリアレンジされています。
milkさんのギターソロがライブの度に雰囲気が変わるのが聴きどころだと思います。




7.芸学(白昼夢)
疾走感のあるライブチューンで、激しい中にも叙情性があるところがラッコらしくて私は好きです。
ドラムのhigiriさんはアルバム収録曲の中ではこの曲が特にお好きだそうなので、ライブでもついhigiriさんを見てしまう曲なのですが、緩急ついたリズムが本当にかっこいいです。
それから、平さんの声の良さがよくわかる曲かもしれません。吐き捨てるようなシャウトとか、不敵な笑い声とか。
「帰れない気がしてるだろ? 奇遇だね僕もなんだ」




8.葬学(循環)
最初の音源に収録されていた「偽物語」という曲の改題です。
この曲で使われているギターのコードが循環コードというらしく、それもあって「循環」になったとか。
ラッコの曲の中では緩やかな部類の曲なのでバラードと言ってもよいかと思います。
自分の過去にしてきたこととこれからの決意を歌詞にしている、というようなことを当時のインタビューでお話されていました。

「遺書として残したなら多少は信じて貰えるのかな・・
 沢山の人を裏切ってしまった これは最後の泣き言」

ラッコの始動時、私はてんてんさんがラッコのメンバーになるという決断をされたことは、ある意味で裏切りだったと思ってしまっていたので、
ご自分の半生というか生き様を、こうやって歌詞に昇華させてしまうんだ、ということが衝撃でしたし、純粋さを突きつけられたようでもありました。
私にとって、てんてんさんは、いつだって自分に正直に生きてきた純粋な人です。
最後の「溺れるまで泳がせて」という言葉も、悲壮な決意がにじんでいると思います。




9.農学(本当の自分の物にナッテイナイ物)
長いタイトルですが、「借り物」と読みます。
SANさんはアルバムの中でも特にこの曲が好きだとおっしゃっていましたが、SANさんの多彩な作曲の中でも、確かに耳に残る曲かもしれません。ギターソロもとても好きです。

歌詞では苦悩の軽さを「ゴミ同然の種」と表現されているのですが、たんぽぽの綿毛を指しているそうです。

「せめて貴女の庭に咲きたい ゴミ同然の種浮遊」
「生きてるうちに返したいね 花となり咲きたい」


あなたの庭に花となり咲きたい、というのは、
『美しいものを作ってあなたの心に残りたい』というような意味が込められているとインタビューで読みました。
その発想も、言葉への変え方も、眩しくて胸が震えました。




10.数学(7/8)
8分の7拍子の複雑なリズムの曲なので、このタイトルだそうです。
この曲は通常盤のみに収録で初回盤には収録されていません。
インストアで、この曲が通常盤にしか収録されていない理由を聞かれて、とっつきづらいけど聴いているうちに癖になるような曲だと思うので、そういう立ち位置の曲として選んだそうです。
歌詞に世相が反映されているあたりも平さんらしいなと思っています。




11.音楽(冷えきった魂について)
「音楽」という副題がついているとおり、歌詞はとても重いです。

「ある程度の幸の上成り立つのが音楽さ 普通の人間が沢山の人間の人生
 変える力があるとしたならば 普通より傷つかなくちゃいけないよ」

「悍ましい程妬み恨み 跳ね除けて立ち続けるから僕に価値を下さい」


私は点々さんを好きになってからずっと、血を流して傷口を開いて美しいものを見せてほしい、私達のために犠牲になって十字架に磔になってほしい、と思い続けてきましたし、そのことへの罪悪感にずっと苛まれてきたので、平さんご自身が、普通より傷つかなければいけない、という自覚を持たれていることに衝撃を受けました。

一方で安堵もしました。この人は今もまだ、傷つこうとしているんだということに。

酷いファンですが、本心はそうです。
ラッコになって以降、ライブがいつも楽しいとおっしゃる平さんに違和感を感じ続けているけれど、音源を作る時だけは、歌詞を曲を生み出す時だけは、苦しみ抜いてほしい。
そうして血を流しながらあなたの痛みと葛藤を見せつけてほしい、と思ってしまうところがあります。

私が好きになった頃の点々さんは、苦しみながら歌っていると、レコーディングの度に命が削れる音がすると弱音を吐きながら歌う人でしたし、その痛々しさにこそ惹かれていました。

そして「僕に価値を下さい」という言葉は、Re:MBHIの音源化されなかった「27」という曲の歌詞にも出てきた表現です。

この人は自分がまだ評価されていないことも知っている。
一部でカリスマ的な支持を受けていても、世間的には無名のまま消えていく恐怖と戦っているということもあらためて突きつけられました。

ニルヴァーナのカート・コバーンに憧れ続けている平さんは、27歳で死にたいと考えたことがあると思いますし、死ねなかったとしても20代のうちに音楽をやめるつもりでいたようです。

それでもやめなかった。歌うことを、生き続けることを選んだ。

だからステージの上で死ぬしかないような人だと思っています。
生きることがすなわち歌うこと、のような人だから。

そんなことを逡巡してしまうので、この曲を聴くたびに胸をえぐられるような気持ちになります。


===============

アルバムの感想はここまで。もし最後まで読んでくださった方がいらしたらありがとうございます。

もっと思うこといっぱいあるなと書きなおしながら思ったので、気づいたらまた書き足すかもしれません。

ラッコと、平一洋さんのことが好きです。
これからも共に生きてくれる音楽でありますように。

【2018/11/03 23:58】 | ラッコ | トラックバック(0) | コメント(0)
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