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プロフィール

香菜

Author:香菜
大槻ケンヂ先生、narasakiなっきー、ルーク篁さま、ANGEL-TAKAさん(肉眼で確認できる唯一の天使)、クラオカユウスケさん、点々さんが大好きです。

好きなバンドはCANTA、宇宙戦隊NOIZ、えんそく、My BACTERIA HEAT IsLAND、特撮、筋肉少女帯、coaltar of the deepers、INO HEAD PARK、eversetなど。

ライブという空間が生きがい。
しかし対社会スキルが異様に低いので人が多い場所ではキョドります。すみっこで生きてます。
脳内ダダ漏れチラシの裏blogです。
生まれてすみません。
Twitterでは「ザジ」という名前です。
どちらでも呼びやすい方で呼んでくださいませ。

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ザジ、あんまり殺しちゃだめだよ。
2019−05−14 ラッコ単独公演 -排他的主張-in西川口ハーツ
ラッコ最後のワンマンツアー、初日から2週間あいての2日目。

考える時間がある、ということはメンタルは当然ながら乱高下で、
やたらと凪いでいる時もあればこの世の終わりみたいな気分にもなった。
めんどくせえファンだなと思うので生まれ変わったらフラットでドライなファンになりたいです。

この先はライブの感想というか私の感傷とひとりごと祭りという感じなので、そういうのも許せる心の広い方はぜひお付き合いください。
私のことは嫌いでもいいのでラッコのことを好きになってください。


この日は前日あたりから心配が絶えなかった。当日の平さんのツイート。


前日からInstagramで、熱が4日間下がらないというようなことをおっしゃっていて、
なおかつ今度は別の理由で全身が痛いという。。どうしたんですか厄年なんですか。
前世でどんな罪を犯したんですか・・・と聞きたくなるほど苦労していらっしゃるなあ最近・・・
MCで何かしら触れてくれるかな、とそわそわしながら開演を待っていた。
セットリスト。
2019-05-14 ラッコ 西川口
1.借り物(本当の自分の物にナッテイナイ物)
2.滅亡のブルース
3.雨の怪虫
4.教育

MC
5.PM5:00
6.冷えきった魂について
7.切断
8.幽囚谷のバッタ
9.マグロ
10.人間博覧会

MC
11.つまらぬRock Bandに人生捧げないで
12.液体
13.火花散らしたら
14.終焉詐欺
15.溝鼠讃歌
16.emergency


encore
1.借り物(本当の自分の物にナッテイナイ物)
2.ほろ苦ィ。


この日のセットリストは凄かった。
イベントライブはおろかワンマンでもなかなか演奏されないような曲が多いと感じたし、
もしかしたらもう活動休止まで聴く機会もないのかなと覚悟していた曲もあり、本当に震えるほどうれしかった。

残り少ない期間でそういった曲を拾い上げていってくれるのかもしれない、という期待も持てた。


定刻より5分かもう少し押しただろうか、登場SEが流れて幕が上がる。
ステージ上手側の舞台袖のカーテンがかかった入り口でスタッフさんがカーテンを持ち上げて通路を確保するのが私の位置からはうっすらと視界に入った。
カラフルなhigiriさんの衣装は、少しの隙間からでもよく目立った。
サポートベースの和矛さんは黒いパーカーに白いパンツで、闇に紛れるようだったけれどシルエットでわかった。
いつものように、リズム隊のお二人から登場されるんだなあと思った。

そしてやはり和矛さん、higiriさんが一緒のタイミングで登場されて、ステージの際まで出てきて客席に手を振って応えてくださってから定位置につかれる。
続けてギターのmilkさんとSANさんが登場される。milkさんはいつもの牛柄ギター、SANさんは黒いストラトキャスター。

最後に、平一洋さんが登場される。青いファーのジャケット。パンツは黒いスキニーだったので、巣鴨の日とは違うように思った。(巣鴨はダボっとしたワイドパンツだった気がする)

そういえばファージャケットの背中、あまりちゃんと見たことがなかったけれど某国民的アニメのエンディング?に出てくる簡略化した家のイラストの下に、「集団心理さん」と書いてあるんだなと思った。
今の衣装になって半年くらい経つけどジャケットはいつもすぐ脱がれるので、まじまじと見たことがなかった。

なんにせよ、私はこの青いファージャケットの衣装の平さん、最高に胡散臭くて頭のネジが外れたロックスターという風情で大好きだ。

マイクスタンドに手をかけて、平さんが口を開く。
平さん「両手を、あげてください。」

1.借り物(本当の自分の物にナッテイナイ物)

演奏頻度の高い曲ではあるのだけど、1曲目に持ってくるのは珍しい気がしてそのことに驚いた。
バラードではないけれどミドルテンポの曲なので、掴みに持ってくるのは自信を感じるというか。
今日はちょっと変わったセットリストになるのかもしれないと思って胸が高鳴った。

最初のサビに入るくらいまでは青いファージャケットもまだ着てらしただろうか、
間奏で勢いよく脱いで斜め後ろに放る。スタッフさんがあまりにもスムーズに回収してらして、さすが平さんの信頼が厚いな・・・と思うなどした。

せめて貴女の庭に咲きたい ゴミ同然の種浮遊

存在の軽さを「ゴミ同然の種」と、たんぽぽの種子に例えた歌詞を歌うあたりで、
腕にはめた黒いストッキング衣装を指の爪で引っ掻いて破るようにする仕草をなさる。

平さん「地獄に堕ちたくない人は、両手あげてください。」

曲中のいつもの台詞。私は舌打ちしたいような気持ちで聞いている。
一緒に地獄に堕ちる方がうれしいんだけどな。

借りを作り過ぎちまった 人生借り物競争
生きてるウチに返したいね 花となり咲きたい
ゴミ同然の種浮遊


最後の歌詞、「ゴミ同然の種浮遊」の部分はテンポがぐっと落ちて演奏もフェードアウトフェードインで少しの間ほぼ歌のみになるのだけど
苦みばしった声と表情で歌う姿がとても美しかった。

この曲を歌う時は前述のとおり腕のストッキングをビリビリに引っ張って破いて、糸クズにフッと息を吐いて飛ばすこともある平さんなので、
この日は1曲目から既にボロボロに穴あきになっていて、それはそれで美しかった。

そういえばこの日は赤いトレーナーは着てらっしゃらなくて、ファージャケットの下は半袖シャツだった。

次の曲のイントロが聴こえた時、思わず目を見開いてしまった。やはり今日のセットリストは特別だ。

2.滅亡のブルース

私はラッコの曲の中で一番、どうしようもなくこの曲が好きで。
思い入れがありすぎてフラットに受け止めるのが困難だ。
この日も目を開けて見ているだけで精一杯だったな。ただ目の前の光景が、愛しくて尊かった。

My BACTERIA HEAT IsLANDの曲の中では「無題」という曲がどうしようもなく好きだった。
Re:MBHIでは「ナイフ」という曲が。そしてそのどちらもが、音源にはならないまま活動は休止した。
なので滅亡のブルースは私が平一洋さんを好きになった過程で、初めて音源化した『一番好きな曲』だった。
初めてライブで聴いた時から歌詞が突き刺さったことも、音源化されると知った時のことも、忘れられない記憶だ。


異常な程優しく刷り込まれたこの世界で何を信じたらいいのか困惑するよ
もし大虐殺お望みな神様がいるとしたら何の為に僕等は産まれてきたんだろう


歌詞のどこを切りとっても苦しいほど好きだけれど、
私は平さんの優しさゆえの弱さや強さ、正しさや違和感の表現が好きなんだなと改めて思う。
時代への違和感に敏感な人だと思う。

そしてこの曲は音源の時はダウンチューニングで、今ライブで演奏される時はレギュラーチューニングなので、
演奏はかなり印象が違う。メロディーはAメロまではあまり差を感じないのだけれど、
サビに入るところの音程は聴きなれた音源版との違いが如実な気がして聴くたびに少し身構えてしまう。
平さんは少し歌い慣れただろうか。初めて違うチューニングで演奏された頃は音を探るような緊張感が伝わってきたのを思い出した。

死にたいと祈る日々だって不思議と涙が出なかった 生きる意味必死で探した
生きたいと祈る日々に不思議と涙が溢れたら 壊してくれないか?
そう君にしかできないと信じてる 滅亡のブルース
君が放棄した世界僕が壊すよ


ライブではよくなさるアレンジだけれど、最後の歌詞は「俺が壊すよ」と歌ってらした。
切り裂くような鋭さと、それでいて震えるような切なさがにじむ声で。

ああ本当に好きだな、この曲のことがどうしようもなく好きで、大切で、縋っていた。
「この曲を歌っていてくださる限り、私はラッコのてんてんさんのことが好きでいられる気がする」
初めて聴いた時にそう思ったというかそう悟ったという事象そのものを、私は2年半ずっと、大事にしてきたんだ。

涙がはたはたと落ちるのを拭う隙もないまま、次の曲にも驚かされた。

3.雨の怪虫

滅亡のブルースからの雨の怪虫。今日は本当にすごいセットリストだ。
普段のライブなら怖がって選ばれないような曲ばかりで。
(失礼な言い方にあたるかもしれないけれど、客席が静かに聴き入る曲が続くと、届いていないのか聴き入っているのか不安になられるようで、客席の反応を気にしてしまうようなことがこれまではあったと思っている)

とても聴きたかった曲なので、単純にうれしいと思ったし、心して受け止めなければと襟を正すような気持ちにもなった。

毒吐く怪虫 昼も暗い部屋の中で布団にくるまる
2畳半の世界が全て 餌を食べるだけで毒吐き出して
丸まってまるで芋虫
いつか蝶になりたいと願うけど毒しか吐けない


きっと歌われている情景は、精神は、過去のご自身なのだと思う。
こんなに痛々しく傷口を曝け出す。
聴くたびに抉られるようだと思うけれど、それはすなわち歌うことも痛みを伴うはずで。

マイクスタンドを斜めに傾けるようにしながら、全身で泣いているみたいにして歌う姿がとても好きだった。

あー化けてしまう 優しくなりたい
乾かないなら ふやけて羽化したい


痛々しくて美しい曲だと思うし、平さんの真骨頂で真髄が聴けるのはこういう曲なんだ、と思った。
そうやって私はまた、この美しい人が血を流して傷口を開いてくれることを期待してしまう。

次の曲のイントロで、きっぱりと会場の空気が変わった。
それもまた曲の力だしバンドの力量だと思う。

4.教育

アルバム「弱肉教職」の方向性を決めたこの曲は、4つ打ちのリズムというのだろうか、スタイリッシュな曲調で
ラッコに行きなれた私のような客にとってはとてつもないライブチューンなのだけれども、
もしかしたら初めてライブに来た人にとってはとっつきづらいほどかっこよかったりするのだろうか。(なんの心配だ)

この曲を歌われる時にマイクスタンドを使われることが多いけれどこの日もそうだった。

弁護士は過払いした馬鹿探し 政治家は多くの馬鹿化かし
金を巻き上げる 僕は詐欺師になれない


Aメロのこの部分で、両手の親指と人差し指で円を作って右目と左目に順にあてて、気怠げに手を外に向けて垂らす仕草が好き。

天国があるとして其処に音楽など必要ない
酷い世故響くだろ?


Bメロでテンポが落ちる?ではなくて音が落ちるというのだろうか、リズムパターンが静かになるところからの、サビに向かって高まっていくところもぐっとくる。
客席が平さんに向かってというか宙に掌を掲げるのも良い。

人間の懲らしめ方を知らない 外道が親子供殺す
耳塞いでも 見ろよ地獄とはこの事


この部分がサビなのだけれど、平さんの歌はもちろん、milkさんのワウをふむフレーズも震えるほど好きだし、
higiriさんが「耳塞いでも」あたりからリズムがちょっと凝った感じのシンバルが入るものに変わるのも好きでどこを見ていたらいいのかわからなくなる。
このあたりが、教育をライブチューンだと思う理由で、本当にライブで聴くたびに滾るものがある。
音源で聴いてももちろんかっこいいのだけれど。

そういえば、この曲の時か記憶が定かではないけど
この日はやたらと平さんがマイクスタンドを使ったり外して定位置(左斜め後ろ)に戻したりを繰り返してらして、
何かの曲の途中であからさまにマイクコードがスタンドの足部分に絡まっているのにお気づきなのにそのまま乱暴に戻していて、
どうするのかなと思ったら数秒後には舞台袖からスタッフさんがさりげなく出てこられて絡まったコードをパフォーマンスに影響のないように外してらした。
平さんもその信頼があるから自由にされているのかな、と思った。

ここで最初のMC。挨拶とか口上の詳細は忘れてしまったのでニュアンスになるけれど、

平さん「えーと、今日は来てくれてありがとーございます。こんな、遠くまで・・・」

「遠くまで」とおっしゃったのだけははっきり覚えている。
東京基準で遠くなのかな??だとしたらそんなに遠くないし、平さんの体感で遠くだったのかな・・・と思いを馳せていた。

ラッコは基本的に平さんしかMCで喋らないのだけど、そういえばSANさんとmilkさんのところはマイクスタンド自体がセットされていないことが多いのかな、と思う。
higiriさんも以前はあまりお話にならなかったけど、去年の途中くらいから?平さんが話を振る頻度が増えたし告知などもしてくださることがあるので、ワンマンの時はマイクがほぼあるような気がする。

平さん「今日はテクいセトリで・・・難しかった・・・笑。行くぞー!って感じじゃなかったでしょ?ここから、行くぞ!!って感じになるんだけどさ」

テクい、という言葉を平さん以外が使っているのを私はまだ聞いたことがないですが・・・
昨年末のemergency4公演あたりから急に多用されるようになった印象。テクい曲とかそういう。

平さん「今日話したかったことあるんだけど・・・どうしようかな、ねえ昨日の話するのテクいよね、ちょっと言い方が難しい・・・」
higiriさん「そんなことないよ」
平さん「うーん、後半にとっとくわ笑」

ずっと気になっていたのでお話されないつもりかなとどきどきしたけれど、後半に持ち越されるみたいなので安堵した。
全身痛いしかつインフルエンザとかではないって、それはすなわち怪我では・・・事故とか・・・
という予想はできてしまっていたので、ライブ前のツイート見るまで気が気じゃなかったしライブではお元気そうに見えたけど無理されてるのかなというのは気がかりだったので。。


平さん「思い残すことがないようにしたいから言うわ・・・次はPM5:00っていう曲なんだけど、俺は・・・サビはサークルモッシュにしたい!!」

・・・へ?あ、、はい・・・。
前置きがちょっと不安というか思いつめた感じだったのでハラハラしてしまった。モッシュかよ!
いや、ていうかこの曲初披露時の2017年秋もサークルモッシュしてね!!って言ってたものの、定着しなくてフェードアウトしたやつやん!!
え、ずっと本当はサークルモッシュにしたかったな・・・と思ってらしたの?かわいいね・・・いや言ってよ・・・
などと脳内で自分会議が始まる程度にはびっくりしたし混乱した。


平さん「サークルモッシュは苦手な人もいるだろうし、ここは私の場所!みたいなのあるでしょ?だから最前列の人は場所守ってていいから、2列目以降の人はサビでサークルモッシュね!!最前列の人も混ざりたいと思ったら上手いこと混ざって戻ってきて!」

場所を・・守る・・・わかるけど、わかるけどそれだから強制できない!と思ってたなら優しさ無限大かよ・・と思って倒れそうになった。

5.PM5:00

この曲がライブで演奏され始めた頃に、走れ!と言われた時は正直言ってなんで!!嫌だ!!なんでもかんでもモッシュにしないでよ!!というくらいの気持ちだったし、静かに聴き入らせてくれ以外の感情がなかったけれど、

この日のPM5:00が胸に刺さりすぎて、肌感覚で理解した。わかってしまった。

この曲に冒頭から没頭して聴いていると、焦燥感にかられて走り出したくなる。やっとわかった。
平さん今までごめんなさい。気づくのに1年以上かかってしまった。

誰もが操られながら ソレっぽくソレなりに生き 誤魔化してるよ
茜色に染まる 人混みに紛れ この街も人もソレじゃない


日没前の Half an hour 影伸びて焼け付く ソレを見に行こう

叶うならば音源での語り部分をライブでもまた聴きたいけれど。
ライブで再現されるというか叫ばれていたのは最初の1回くらいだったかもしれない。
今は最後の1行部分のみ、「もう沢山だサッサとソレなりにソレっぽく君も死んでくれ」はライブでも聴ける。

そしてこの日何度目かの、次の曲のイントロでびっくりしすぎて絶句。を体感した。

6.冷えきった魂について

活動休止前にまた聴くことができてよかった、と心から思った。
アルバム弱肉教職収録時は「音楽」という副題がついていたこの曲は、まさしく音楽の恍惚も罪も背負わされたような曲で。
平さんにしか歌えない歌詞だしラッコにしかできないような難易度の高い曲だ。

ある程度の幸の上成り立つのが音楽さ
普通の人間が沢山の人間の人生 変える力があるとしたならば
普通より傷つかなくちゃいけないよ


私が聴いたことのある平一洋さんの歌詞の中で何よりも核心を突いているように感じているし
不特定多数の人間に求められて役割を背負わされてしまう人間、すなわち虚像のスターや教祖といったカテゴリの人種にしか実感することのできない覚悟のようなものを、自覚されているのだと気付かされた。

それは生身の人間を娯楽として消費している私自身の罪悪すらも露呈するので、
この曲に関しては切なさなどは通り越して、聴くたびに鈍器で殴られるくらいには痛い。

悍ましい程妬み恨み 跳ね除けて立ち続けるから
僕に価値を下さい


僕に、の部分をこの日は「俺に価値を下さい」と歌われていた。
Re:MBHIの「27」という曲を思い出す。音源にならなかった曲なので不正確ではあるけれど
「死後の評価なんてもんはない 今生きて歌う俺に最高の値打ちを下さい」
という歌詞があった。
夭逝して死後評価されたロックスターは数多くいるだろう。それじゃあまりにも遅すぎる。

こんなにも胸に刺さるような、脳を揺さぶるような表現をしている音楽家がここにいるのに。
気づかない世界には嫌気がさしてしまう。届いてほしい。この人の音楽が評価されてほしい。
わかる人にだけわかればいい?そんなはずないよ、届かなければ途切れてしまうもの。



7.切断

昨年12月に会場限定音源としてリリースされ、その後ベストアルバム離脱るにも収録されているこの曲、
新曲の中では演奏頻度も高くすっかりライブ定番曲になっていると思う。

そしてこの曲も歌詞がかなり示唆に富んでいるなあと思う。
ライブだと勢いあって盛り上がる曲なので聴き流してしまいそうになるけど、ふとした時に愕然とする。

なおイントロで肘と腕を交互に上げる死ぬほどかっこ悪い振付は平さんのご指示です。
楽しそうだけどかっこ悪すぎて、ひらたく言って正気か???と思ったけど正気みたいなので、もしかしたら平さんもえんそくのぶうさんタイプなのかもしれない。
フロアに変な踊りをさせておいて、みなさん気持ち悪くて最高ですよ!!って言うタイプの。みなさんのお母さんに見せてあげたいですね!っていう。それはそれでアジテーターっぽくていいですね。
この日もフロアを眺めながら口角をあげてふふっと笑う平さんはとても美しかった。


後に君も音楽に目覚める
取り返しはつかずともねだって
与えられた素晴らしい無駄を切り刻もう


「音楽に目覚める」も「与えられた素晴らしい無駄」も、痺れる表現だなと思っている。
そんなフレーズが散りばめられている曲なのでぜひ全部聴いてほしい。
「この声帯を最期まで使いきろう」
「貴方にガソリン頭からふりたい」
「打ち上げ花火と共に貴方を焼却して処分 そうまさに火葬現実だね」
ねえ、痺れるでしょう?

平さんの言語感覚が凄いなと思うし、その言葉を歌詞に昇華させようとしたことも凄いな、とか感嘆してしまう。
私とは思考回路が違いすぎるので、共感とかはなくて、ひたすらに鮮烈で純粋さにはっとする。

ライブではサビも振りがあるし、アッパーかダウナーかという雑な分け方をすればアッパーな曲だと思うのに、
ふと歌っている平さんを見ると、苦しそうだったり泣きそうだったりでそれもまた胸を突く。
膝をついて体を丸めて内面に向けて叫ぶ時もあれば、客席の方も見ないで宙に訴えている時もある。

そうやって平さんが歌の世界観に没入するのを、外界から眺めているのが私は本当に好きで。
この美しい人の痛みを貪って、その血を糧にして生きていてごめんなさい、と懺悔したい気持ちになるのだった。

8.幽囚谷のバッタ

これもライブでの定番曲であり、ラッコの代表曲だと思う。
始動後2作目の音源のリード曲で、ラッコの音楽性というか、突出したセンスの良さと力量が開花した作品だと思っている。
milkさん作曲の数々の名曲の中でも私はかなり上位で好き。

僕等胸についたシミがとれないでいるよ
悲シミ 苦シミ 拭えない


この部分を歌われる時に平さんがいつもなさる指折数える仕草が好きなのだけれど、
この日は逆に握りしめた手から、人差し指、中指と順に指を開いていって、目潰しをするようにして閉じた両目に指を当ててらしたのが珍しく感じて印象的だった。

音源で聴いてもライブで見ても、すべての楽器のあらゆるフレーズがかっこよすぎて圧倒されてばかりなのだけれど、
メロディーも平さんの歌いやすいというか声にあったラインなのか、特にライブ映えする曲だなと思って惚れ惚れとする。
音源の方がよかったとは言わせない、ライブ会場に来ないと味わえないものも絶対にある、と確信させてくれるのもまたライブバンドの醍醐味で真価だと思う。本当にかっこよかった。

9.マグロ

cali≠galiのカバー曲。シニカルで才気走った歌詞だなあと思うし、人様の曲である分自由なところもある気がしている。
ライブで聴くとひたすらノリを楽しむ曲として私は観ているかもしれない。
例えばだけれど平さんは咲きとかそういう文化が苦手な人だと思うけど、
この曲については歌詞の「誰に咲いた僕に咲いた」で咲いても許してくれるだろうな、とか。
そういえばこの日は演奏されていないけれど同じくカバー曲の青春狂騒曲については、
俺は今まで咲くのとか好きじゃなかったけどこの曲のサビは咲きが合うと思う!と明言されていた。

サポートベースの和矛さん、普段はピック弾きでいらっしゃるのだけどこの曲のようにチョッパーから入る曲などは
ピックを口にくわえて演奏されるのがまたかっこいいなあと思って見ている。


10.人間博覧会

あまり演奏頻度の高い曲ではないけれど前回演奏されたのは3月だっただろうか。
確か、ラメさんが好きだとおっしゃっていた曲だ。
激しい曲ではないけれどこういう曲にこそ熱量を感じるのがラッコの凄いところだと思う。

この日はマイクスタンドを使われる時間が長めで、1曲丸ごと使われなくても何度もセッティングされたり戻されていた記憶があるのだけど、
この曲も確か使われていたと思う。「高値の人形」の歌詞のところで、
両腕を横に張って肘先をだらりと下げて、マリオネットのような動作をされていたから。
平さんは人形やピエロという言葉が歌詞に出てくる時に同じ仕草をされることが度々あって、私は過去の曲も思い出して胸がきゅっとなる。

ここで2回目のMC。1回目と混同している内容はあると思う。

PM5:00のサークルモッシュについて。

平さん「やってみてわかったけど・・・2回目のサビはなんか違うなって俺も見てて思った・・・笑。1回目と3回目のサビだけ走って!わかった?次まで覚えてて!!」

2回目も走るとちょっとスパンが短いんですよね。わかりました覚えておきます。

平さん「今日すごくいい空気でやれてると思います、楽しいですありがとう」

それから最初のMCであとで話すと言われていた昨日の出来事について。

平さん「最近、因果応報って本当にあるなあと思うところがあって・・・良いことをすれば良いことが返ってくるっていう」

因果応報とか難しい言葉を使うなあ。。。でも、ということは良いことあったのかな・・・と思いながら聞いていたところ、

平さん「昨日、今年2回目かな・・・交通事故にあって。後ろから追突されたんだけど。」

ああああああ本当に交通事故だしもうどうしよう。。。(どうしようもない)客席から悲鳴が上がる。

平さん「吹っ飛ばされて宙を舞って、あ、やべえわこれ・・・って。そしたら車から降りてきた女の方がうわああって泣いてて。バイクもぐにゃっとなってるし俺もぐにゃっとなってるし、そりゃあ泣くか。怖いのかな、俺」
higiriさん「怖いでしょうね」
平さん「ヘルメット取ったらさらにうわああ!!って泣き出して。お金いっぱい取られると思ったのかな?笑 だから、怖くないよーって(ニコニコ)、大丈夫ですーって言って連絡先も聞かずに別れたんだけど、これは・・・良いことだよね・・・?」

だから因果応報っておっしゃってたのか・・・むしろ悪いこと起こってるしこれで厄が落ちてるといいですね・・・
(その理論だと何か悪いことをしたということになりますが。。。)
あとその時大丈夫でも困ることあるかもしれないので連絡先は聞いてほしいです・・・・・
だめだ平一洋さんのファンでいる限り心配で体が何個あってももたねえ・・・!!!



11.つまらぬRock Bandに人生捧げないで

ライブで披露されるのはまだ3回目のこの曲。
曲に入る前か曲中で、歌詞にもある「踊るのが苦手ならその手のひらでも上げとけ」を言葉として発された気がする。

先日の巣鴨で2回目に演奏された時は曲の最初の方で一度止めて、
「この曲まだ1回しかやってなかったね笑」と解説してくださっていた。
この曲はラッコでは唯一ツーステップがあるので、確かに初見だと戸惑うかもしれない。

私はこの曲すごく上がるしツーステ曲も好きで、自分も混ざりたいとは思っているのだけれどもなにぶんトドなので、
痙攣するトドみたいな動きしかできていない。トドに謝れ。ごめん。

世界は変わらず冷えてくけど 僕は笑ってるよ少しでも
温度が恋しくて子供みたいに 君の面影に寄り添っていよう


タイトルがつまらぬRock Bandに人生捧げないで、というのがすごく象徴的ではあるけど
disでもなく自虐でもなく。ただ自由でいることを歌っているようにも見える。
斜に構えているように見えてすごくピュアな精神と言葉を持ち続けている人だと思うので、私には平さんの歌詞の解釈や分析は難しいのだけれど。
いつも眩しいなと思って眺めている。

この曲はかなり冒険的な、今までなかった曲調であるとかリズムであるように思うのだけど、
ラッコというバンドの力量を感じるし、もっとライブで聴いていたかったなあ。
higiriさんはいろんなタイプの曲をこなしていらっしゃるところが本当に凄いし、
同世代のドラマーさんの中でも抜きん出て光るものをお持ちだと勝手ながら思っているのだけれど、
適応力の高さはすなわち努力と直結しているのだろうなあとか。ストイックなところを尊敬しています。



12.液体

終盤、畳み掛けてくるなあとわくわくした。おそらくラッコのファン以外にも一番浸透している曲ではないだろうか。
私はこの曲の、メンバーさん全員の見せ場があるところがすごく好きだったなと、ライブで見て改めて思った。

ドラムソロがわかりやすい曲はそんなにないので(実際ソロっぽいパートとかは結構あるんだけど)
higiriさんタイム!!と思って盛り上がれるのがうれしい。
ギターソロもSANさんからmilkさんで両方堪能できてすごく高まる。
逆にこの曲の時あまり平さん見ていない疑惑。視線動かすのが忙しすぎて・・・見てるけど・・・。


13.火花散らしたら

ヘドバン忙しかったので何も覚えていませんが(いつものこと)
フロアにヘドバン促す時の平さんの狂ったような笑顔が尋常じゃなくて好きだなと思った。
それと終盤のツーバスがめちゃくちゃかっこいいと思ってそこはhigiriさん凝視している。(ヘドバンは休みます)

次の曲に行く時にhigiriさんが平さんとアイコンタクト取ろうとしてるなあとは思ったのだけど
higiriさんが一瞬戸惑った表情なさって、一音鳴らしてから曲に入るのを止められて、平さんが苦笑いする。

higiriさんがオフマイクで何かお話されようとするのを、マイク使うように促す平さん。

higiriさん「これはね、説明すると・・・平くんが曲止めてって言ってる・・・?いや止めないでそのまま行けって言ってるな、と思って行こうとしたら、やっぱり止めて!と言われた気がしてちょっと入っちゃった」
平さん「俺がいつ止めてって言った?笑 俺の表情とかよく見とけよ!そういうとこだぞ?お前が俺にそういうのを指摘する時はタメ口で上からくるのにさあ・・・笑」
higiriさん「まだ寄ってなかったし!寄ってから始めるのかなーとか思って」
平さん「は?あー、次の曲終焉詐欺だからね、ちげーよ曲入りながら詰めるんだよ」

でも結局曲に入る前にこっち側に寄ってーもっと全員寄ってくださーいとか寄ってから始めた気がする、この日は。
イントロで横ダッシュがあるので。

14.終焉詐欺

「神様置き去りにして」のところでフロント4人でタイミング合わせてくるっと回るのが好きすぎて。
でも同時に視界に納めるの難しいなあ、全員見たいよ。和矛さんも一緒に回ってくださっていた・・・。


15.溝鼠讃歌

曲に入る前にWODのためにフロアを左右に分けることが多いけれど、この日一旦分ける前に入りかけた気もする。
でも結局イントロで溜めて、その間に平さんがフロアに降りて最後列の壁まで下がってクラウチングスタート。
平さんがステージに上がり切るのがWODの合図だ。
というかそこにうまく合わせて演奏の溜めを切っているのだと思うので息が合っているなあと思う。

そして私は確かこの曲の時に気づいたのだけれど、SANさんはワーミーペダルお使いなのですね、興奮した・・・。

平さんに「馬鹿になれるか?」と煽られながら次の曲へ。

16.emergency

スタイリッシュな曲調で少しEDMのような雰囲気もあるこの曲、ライブで聴くと本当に上がる。
そしてこの大人っぽい曲にピュアすぎる平さんの歌詞が乗るのがラッコだなあという感じがして好きだ。

散々喰い合って満腹になり満足かい?吐き出したい?今更次は君が孤独になる番
最低限話せる人間を潰し続けて 最低なゲームに勝とうと藻掻いてた

馬鹿なフリして溶け合い踊り明かそう 誰かの揚げ足とっても冷めてくだけ


ヒリヒリと痛む。この世界で生きていくには純粋すぎる魂の叫び。

本編はここまで。

encore

アンコールに応えて最初にhigiriさんが登場されて、ひとしきりドラムソロを演奏してくださる。
私はドラムのフロアタムの音が好きで、とはいえ曲中でそんなに多用されるものでもないので、
こういったタイミングで音が聴けるのがすごくうれしいなと思って聴いていた。

続いて和矛さんが登場してリズムセクションでしばし演奏され、ギターのお二人も順番に登場される。
あれ、これは借り物の曲っぽい流れかな今日は既に演奏されているけど、と思ったらその通りで、平さんが登場されて曲に入った。

1.借り物(本当の自分の物にナッテイナイ物)

今日はいわゆる「テクい」セトリの始まりの曲だったから、最後に会場が熱い状態でも演奏されたかったのかもしれない。

そして次の曲に入る前に平さんが叫ぶ。

平さん「最後に、ひとつになろうぜ!全員手つなげ!!全員!!」

2.ほろ苦ィ。

この曲で手繋ぎヘドバンさせるのが先月あたりから復活しましたね・・・
私は手繋ぎヘドバン好きじゃないので辛いですが、それが平さんが一体感だと思ってるならやります。
隣の人と手をつなぐのが嫌なわけではなくて(私と手をつなぐのが嫌な人はいるかもしれない、見た目も中身もキモオタですし)
曲中のフリで強制的につなぐようなのは自然にというか反射でできるんだけど、
曲に入る前に様子うかがって手を差し出すのは少し厳しいよ、とは思う。
ライブハウスでは一人同士の僕等、で居たいなあとは思う。関係性は必要ない。


そうだな、「一人にさせない」と言われるたびに、お気持ちはわかりますが私は自覚的に選び取った一人としてここに存在しているんだよ、という反骨はなくもない。
でもそういう純粋な平さんが好き。絶対的に手を引いてくれる、味方であり続けようとしてくれるところが。

満足そうに笑って、振り返らずに一足先に去っていく平さんの横顔と背中を見ながら、今日も私の世界では誰よりもかっこよかったです、と心の中でつぶやいた。

最後にツイート引用。ラメさんがライブ動画をいくつか上げてくださっていたのでそちらから。
これはPM5:00の最後のサビだな。





「神様置き去りにして」の回転が収められている・・・ラメさんありがとうございます。。。
最後の方の、1:18辺りを全人類見てください・・・

そしてギターソロ。milkさん本当に音が綺麗すぎてびっくりする。上手いのもあるけど「綺麗」なの。



フロアに降りてくる平さん。


こうやって記憶が残るのはうれしいな。
そしてまだラッコのライブ見たことない人には、動画よりライブの方が100万倍かっこいいので実物を見てほしいという強い想い。











番外編だけどこれも西川口で撮影ですね。






そういえば西川口の平さん、首のところを真っ黒に塗るメイクをしてらして、私はRe:MBHIを思い出していた。
あの頃は狂ったように黒塗りでしたね首も腕も。最前列でライブを見る度に黒い汗の飛沫がかかって、
白い服が汚れるので、私はわざと白い服を着てライブに行っていた。そんな痕ももう消えてしまったけれど。

活動休止まで残り5回。まだ実感はないし、それは終わったあとでじわじわとやってくるものなんだろう。

私がラッコに、平一洋さんの表現に求めるものは「楽しさ」とは少し違ってしまっているから、そのズレというか溝は深刻で、
私の居場所はここじゃないというかここにいることが申し訳ないと思うことが多々あった2年半だった。

正解も不正解もない。感情に順位はつけられない。それでも私の世界では誰よりも、かっこいいことは間違いなかった。

5月20日川崎、22日東高円寺、24日名古屋、25日大阪、30日高田馬場。
残りの日程は大阪以外はすべて平日なので厳しいなあとは思う。

平さんのみでなく、とても才能のある人達で、良い音楽を作られていてかっこいいライブをされていて、
どうか遠くまで届いてほしいと祈り続けて、その機会もあと5回で止まってしまうのだけれど。
まだ間に合うのならば来てほしいです。なるべく多くの人に。

私が来てほしいと訴えたのを聞き入れて、一度でもライブに来てくれたお知り合いの人達、本当にありがとうございました。
もしもまた時間がいただけるなら、最後までの残り少ない機会、また来てくれたらうれしいです。

この長文を最後までスクロールして読んでくださった見知らぬ方も、本当にありがとうございました。
これが私の好きなバンドへの禍々しいような感情の吐露です。見苦しくてごめんなさい。

私は何もかも書き残しておかないと忘れてしまうので。
大好きだった記憶を、ここに残しておきます。

世界で一番好きな声です。どうかこれからも必要とさせてください。

【2019/05/19 23:22】 | ラッコ | トラックバック(0) | コメント(0)
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